学校では教わることのない日本の自虐史観を省いた歴史を年表にまとめたもの。

※要点抜粋

第二次欧州戦争の勃発、日独伊三国同盟の締結特に帝国陸海軍の南部佛印進駐等に伴い、南方諸邦の陸軍軍備は逐次増強せられつつありまして、その概要を申上げますれば、マレーにおきましては陸軍兵力約六-七万、飛行機約三二〇機、フィリピンにおきましては陸軍兵力約四万二千、飛行機約一七〇機、蘭印におきましては陸軍兵力約八万五千、飛行機約三〇〇機、ビルマにおきましては陸軍兵力約三万五千、飛行機約六〇機を有し、これを欧州戦争開始前に比較しますとき、陸軍兵力に於いて、マレーは約八倍、フィリピンは約四倍、蘭印は約二・五倍、ビルマは約五倍に夫々増加し、現在これら諸国を含ましまして約二十数万で御座います。

今後情勢に伴い、その増加率は益々増大するものと予想せられます。
      • 中略---

その増加率の一例を申上げますと、フィリピン、マレー、蘭印におきまする航空兵力は総合して従来二ケ月間に一割を以て増加しつつあるのみならず、航空基地の設定も最近フィリピンにおきましては五か所、マレーにおきましては六ケ所を整備中でありまして、本年末迄には略完成するものと思われます。
またフィリピン、マレーの陸軍兵力は逐次増大しつつありまして、特にマレーにおきましては、一か月四千名の割合で増加しております。
しかして、愈々開戦となりましたる場合には、インド、濠洲、ニュージーランド等より増援兵力が戦場に輸送せられますことと存じますが、これら地域において目下保有しております兵力は、インドにおきましては陸軍兵力少なくも約三〇万、飛行機約二〇〇機、濠洲におきましては陸軍兵力約二五万、飛行機約三〇〇機、ニュージーランドにおきましては陸軍兵力約七万、飛行機約一五〇機と判断いたします。
これら地域の地上部隊は地域により差異がありますが、三割内外の白人本国兵を基幹とする土民軍隊でありまして、教育訓練十分ならず、その戦闘能力は一般に低劣であります。
只熱帯の気候風土に慣熟しておりますことは考慮を要します。また飛行隊の戦闘能力は、飛行機の性能が優秀でありまして且その操縦者が比較的良好でありますので、地上部隊に比し楽観を許されぬものがあると考えます。

次に帝国陸軍の現況について概説いたします。
帝国陸軍は五一個師団を基幹とし、その総兵力は約二〇〇万で御座います。
しかして約一五個師団は対北方兵力として関東軍司令官統率の下に、満洲、朝鮮に、約二四個師団は対支兵力として支那派遣軍総司令官統率の下に支那にあります。
南方作戦兵力といたしましては、佛印にある一個師団(近衛師団)内地及び台湾に待機訓練中の約五個師団(第二、第十六、第四十八、第五十五、第五十六師団)及び支那より転用せられます五個師団(第五、第十八、第二十一、第三十三、第三十八師団)を併せまして約一一個師団と予定し、大命一下随時行動を開始し得るの態勢にあります。

尚、南方作戦に伴います北方の情勢でありますが、ソ連野戦軍は、独軍に依り多大の損害を被り、その軍需工場生産力はヴォルガ河以西の地区を失えば、全ソの二割五分程度に低下いたしますのみならず、極東赤軍は欧ソ赤軍増援のため、今春以来狙撃一三個師団に相当する兵力、戦車約一三〇〇両、飛行機少なくも一三〇〇機以上を欧ソ方面に西送し、その戦力は物心両方面に亘り低下しつつあります。
従いまして、関東軍が厳存いたします限り、ソ連が進んで積極的に攻勢を執るようなことは、その公算は極めて少ないと存じます。


参考文献

戦史叢書「マレー進攻作戦」

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