「世界ナゼそこに?日本人」とカルトの問題について考えています。

株主総会で虚偽回答?

守る社員と攻める社長」でテレビ東京の番組関係者発言一覧を記載したのですが、それに漏れていた情報を発見しました。

2016.6.24に開催された株式会社テレビ東京ホールディングス株式総会で、株主から質問が出ていました。

Q4. 「世界ナゼそこに?日本人」に統一教会の信者が出ていたのは事実か?事実なら統一教会の宣伝につながっていないか?

出演していたのは事実です。ただ出演者を信教・信条で差別しませんし、ご本人のプライバシーに配慮して原則的に番組制作時に信教についてお聞きすることもありません。本件についても外部からの指摘に基づき、社内調査の結果わかりました。特定の宗教宣伝に利用されているかということについては、なかなか防ぎようがないのも事実ですが、不本意なことがあれば、厳重に抗議していく所存です。

第6回定時株主総会の概要

回答者名は記載がありませんが、同社の代表取締役社長・島田昌幸氏でしょうか。

信者の出演を認めた上で、「特定の宗教宣伝に利用されているかということについては、なかなか防ぎようがない」と事前察知の難しさを語り、続けて「不本意なことがあれば、厳重に抗議していく所存です。」と結んでいます。
これは「変な宗教団体が我々の番組に信者を潜入させて勝手に宣伝に使ったら抗議するぞ」と表明しているわけです。
信者出演の事実があったことは認めるが、それはスタッフがうっかりしていたからであって意図的ではないし悪くないという理屈が根底にあるのでしょう。

しかし、この発言は事実を反映していません。
「時系列」で示したように、スタッフは出演者が信者であることを承知の上で取材していることを自ら語っています。
総会での「外部からの指摘に基づき、社内調査の結果わかりました。」とは明らかに矛盾します。
他の関係者の発言と比較しても、この総会では「知らなかった」が強調されています。

会社を支える株主に向かって虚偽の説明をしたのでしょうか?

大企業だけに、現場スタッフから経営陣までの間が伝言ゲーム状態でうまく伝達されなかったのかもしれません。単に暑くてぼんやりしていたのかもしれません。

よく知りませんが、資本主義社会において株主の関心は信教の自由や報道の使命よりも株価の安定ですから、会社側も「海外取材したらカルト一家なんでお蔵入りってやってたら大損であんたら守銭奴の利益が減るけど、OK?」と共犯関係を求めるよりは、「知りません。悪くないです」と社会的責任を逃れておくのが、双方に都合がよいのかもしれません。

なんらかの理由があって、テレビ東京は統一教会を「番組に潜入する悪者」にすることで社会的批判の回避を試みました。
株主が納得したとしても、教団関係者がこれを聞いたら、「頼まれたから出てやったのにその言い方はないだろう」とお怒りに違いありません。

テレビ東京vs統一教会が勃発した際は、TVチャンピオンの大食い王決定戦で対戦すればいいと思います。

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