ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

*最終更新日2017/4/11
旧verはページの一番下に折り畳んであります。

初めに

このシナリオは私の処女作であり、元々はかなりやりたい放題に作ったものです。
前のVerからさらに改良を加えて実際のプレイ時間を8〜9時間程度まで短縮しました。
シナリオ内で使用する設定他も一から見直し、ファンタジー要素の強いものは削除して回しやすくしています。
登場する神話生物が多く、それに関連してSANcも多くて重くなっているのはあまり変わりありません。
KP難易度的には高くはないつもりですが、シナリオ上のヒロインとなるクティラの心情をどれだけ描写できるかが大切になると思われます。

難易度

★★★☆☆〜★★★★☆
推奨技能
目星 図書館 回避 精神分析 戦闘技能(武器技能も含む)
プレイ時間
8時間に抑えたい

あらすじ

探索者達は夢うつつの中クトゥルフに呼び出される。そしてそこは見知らぬ場所。
そこで少女、クトゥルフの娘クティラを助け、試練を乗り越え脱出を図る。

真相

主要NPC

名もなき少女

クティラに関しては、以下の好感度を使用することを前提の救済も含まれているが、KP処理が重くなることや、探索者間の意識に違いが出てくることを考えて無しにしても構わない。

好感度について

1,導入

とある時間(いつでもよい)に探索者に若い男の声とも老人のしわがれた声とも聞こえる不思議な声が聞こえる。
『我に力を貸すがよい』
探索者がその声を聞くと、強い睡魔に襲われそのまま眠りにつく。
  • 幸運に成功すると、眠りにつく一瞬、潮の香りを感じることができる。
  • 探索者たちが目を覚ますと、そこは石をくり抜いたような正方形の狭苦しい部屋にいる。
  • 正面には『磔の間』と彫られた扉があり、その向かいには両開きの金属製の扉がある。
  • 荷物は目覚めた探索者の周りに落ちている。
  • 磔の間への扉は鍵はかけられていないが、金属製の扉は何をしても開くことはできない。
部屋の壁には、古今東西のあらゆる武器が置かれており、銃などは弾も探せば見つけることができる。
見つけられる武器に関してはKPに一任するが、難易度を考え重火器は推奨できない。
※KP情報
この声は助けを求めるクトゥルフの声であり、この部屋もクトゥルフが探索者をこの場所に送り込むために急造したものである。
よって他の部屋と趣向が違い、暗く陰気な空気が漂っている。
また、クローズドにもかかわらず持ち物があるのも、クトゥルフなりの支援である。
この部屋の両開きの扉はクトゥルフが作った、探索者とクティラが脱出するための扉であり、ナイアーラトテップによって鍵をかけられている。
ナイアーラトテップから鍵を奪い取ることができた場合は、この扉から脱出することができる。

2,磔の間

磔の間への扉を開くと、部屋から漂う血の匂いを感じる。
赤い絨毯の敷かれた、奥行きのある長方形の部屋。
部屋の忠心には小さな木製の丸テーブルがあり、その上には白い封筒が置かれている。
丸テーブルの後ろには2m近い木製の十字架が立っているのが見える。
十字架から何かが滴っている音が聞こえてくる。

十字架の裏側

探索者の入った側からは真逆であるため見えない。
  • 十字架の裏にはまだ小さな少女が、手のひら、足の甲、肩の6箇所を槍で貫かれて磔にされている。
  • その十字架の下には、彼女を磔にしている槍と同じ物が1本だけ、まだきれいな状態で残っている。
  • 槍が刺さっている部分からは血が流れだしているが、流れている量はあまり多くない。
これは血が流れ続けていたために体内の血液が足りなくなってきたからであり、彼女に残された猶予が長くないことを示している。
  • 少女は蒼いワンピースを着用しており、素足である。
下着は着用している。デザインはKPの趣味に任せる。(はいてないとか)
KP情報
  • この磔にされている少女は記憶を失っているクティラである。
  • HPはこの時点で残り1だが、彼女は人間ではないため高い再生能力を持っている。
  • そのためもしも探索者が彼女を助けず放置していた場合も、彼女のHPは1を下回ることはない。(槍で止めを刺された場合は別)

クティラについて

  • 彼女は、探索者に助けられた時点では記憶を失っている。
  • そのため外見相応の知性と知識しか持たず、口調や仕草も幼い。
  • 彼女の体からは仄かに磯の香りがするが、これは技能のSC情報や、探索者が匂いを嗅ごうとした場合にしか公開されない情報である。
  • 彼女は高い再生能力を持っているため、HPが全快でなかった場合探索を続けているうちに傷は完全に塞がり、跡すら残らなくなる。

部屋の扉

  • 『知識の間』:ここにあるのは記憶と知識。その心を狂気に染めろ
  • 『来客の間』:ここに来たのは挑戦者。奪われたものを取り返す。
  • 『禁忌の間』:ここにいるのは無力な者。己のために禁忌を犯せ。
  • 『決断の間』:すべての鍵を手に入れた者よ、覚悟を持ち進むが良い。
と扉に彫られている。
決断の間のみが金属製の両開き扉。他の扉はすべて木製である。

クティラの感覚

クティラはこれらの部屋に探索者が感想を述べる。
  • 『知識の間』
「この部屋は怖い。何か怖いものが置いてある」
これは主に魔導書のことを指している。
  • 『来客の間』
「ここからは私の好きな香り、潮の香りがする」
これはこの先には海水があることを示している。
  • 『禁忌の間』
「この先からは美味しそうな匂いがする。それと探索者と同じ匂い」
これは部屋の先の調味料や、人間の匂いがするということ。
  • 『決断の間』
「とても嫌な感じがする。誰かが待っているような気配を感じる」
これはこの先で待つナイアーラトテップを指している。

封筒

封筒の中には三つ折りにした紙が入っている。
中には以下のように書かれている。
『やぁ、ようこそニンゲンたち』
『キミたちがここを出たいのなら、二つの選択肢がある』
『一つは』
『鍵を3つ集めて、ボクの元まで来ること』
『鍵は、知識、禁忌、来客。各部屋から1つずつ集めることになる』
『簡単なゲームをクリアすれば手に入る』
『一つは』
『ボクとしてはそちらをオススメしたい』
『その十字架のの裏にいる少女の息の根を止めることだ』
『どちらにするかはキミたちに任せよう』
『賢い選択をすることだ』
『ボクと争いたくなければね』
ティーラを槍で殺した場合
すぐに医学や応急手当をすれば問題なく息を吹き返す。
しかし見殺しにした場合、鍵が4つ表れる、そして決断の間に向かうことが可能である。
詳しくは決断の間で述べるが、ティーラの助けなしでは厳しい戦いになるだろう。
他の部屋のイベントは通常と同じであるが、知識の間での秘話など、不適切と感じたものはKP裁量で変更、削除してもかまわない。

3,来客の間

まず探索者が感じるのは磯の香りと波の音だろう。
  • 部屋の中は封筒の置かれた丸テーブルがあるスペース以外、すべてが濁った水で満たされたプールのようになっている。
  • その磯の香りから、海水であると推察できる。
  • そばの壁面に、胸を槍で突かれて壁に縫い止められている少女の遺体がある。
  • 少女には首がなく、その足元には中ほどから折れた弓が落ちている。

封筒

封筒の中には三つ折りにした紙が入っている。
中には以下のように書かれている。
『ここは来客の間』
『奪われたものを取り戻すため、この地へやってきた者だ』
『鍵は水の中にある』
『彼らの協力を得ることができれば、あるいは手に入れることができるかもしれない』
『余計なことを口にして、取り返しのつかないことになるかもしれないが』
『彼らにできることなど何もないというのに、愚かなことだ』

巨頭出現

探索者が封筒を読んだ直後、海面が波打ち、水の中からすさまじい勢いで浮上してくるものを目にする。
それはダゴン、ハイドラか、もしくはクトゥルフ3兄弟の誰かかもしれない。
しかし少なくとも唯一の存在レベルの物を出すこと。(クティラの重大さを示すため)
ダゴンハイドラや、クトゥルフの化身リヴァイアサン、ビーモスあたりがいいだろう。
現れた彼らは、探索者に同行している少女がクティラであることには気づいていない。
少女がクティラであると口にしてしまった場合、説得は難しくなる。
目の前に探している存在がいるにもかかわらず、人間という矮小な存在に預けるわけがないからだ。
どちらの場合であっても、説得に成功した場合は以下の契約を交わすことになる。
クティラを預ける条件
説得に成功した場合、契約の証として探索者のうちのひとりに呪いがかけられる。
呪いの内容は以下の通り

ガタノトーアの呪い

この呪いは、クティラが無事にこの空間を脱出できたら解除されると探索者に伝える。
泳いで鍵を取りにいく場合
水泳とCON*5の組み合わせに成功する必要がある。
CON*5の方に失敗した場合は窒息1D6をする。
更に失敗した場合CON*4、CON*3と倍率を減らしてゆき失敗するたびに1D6ダメ―ジ
これは成功するまで続く。

倒れている遺体

  • 懐を調べると、破られた手帳の一部と思われる紙束が入っていることに気づく。
  • また、破れかかっているが五芒星の中心に目が一つ描かれたマークのワッペンが肩についている。
彼はかつて大いなるクトゥルフを討った、ミスカトニック大学の学生のひとりである。
懐に収められている紙束はレイン・アルバートの日記の一部であり、クトゥルフと戦った時の事が書かれている。
紙束の内容に関しては後述。

4,禁忌の間

部屋の中は、まるで全ての色が抜け落ちたような一面真っ白な、6畳ほどの洋間である。
  • 部屋の家具は少女趣味のものが多く、ベッドには一人の少女が眠っている。
  • 部屋の中心には丸テーブルがあり、そこにろうそくの立っていない燭台と封筒が置かれている。
  • 部屋の隅に扉があり、耳を澄ませば水の滴る音が聞こえる。
探索者が部屋に入った時点から、KPの任意のタイミングで少女は目を覚ます。

厨房

隅の扉を開くと、そこは飲食店のような厨房になっている。
  • 冷蔵庫の中に透明な液体の入った紙コップ(薬学などで睡眠薬だとわかる)やオレンジジュースなどが入っていることが分かる
  • 部屋の端に大きな肉切り包丁が置かれている(1d10+2+db ナイフとして扱う)
この肉切り包丁を使って少女を『解体』する場合、どの部位を切り落とす場合でも判定なしで自動成功になる。
  • また、部屋の端にはクティラを貫いていたのと同じ槍が、何本も突き刺さって絶命している男性の遺体が倒れている。
  • 男性には首がなく、そのそばには折れて短くなった大剣が落ちている。

封筒

封筒の中には三つ折りにした紙が入っている。
中には以下のように書かれている。
『ここは禁忌の間』
『キミたちの前には一人の少女がいるだろう』
『彼女は無力だ。だからこの部屋の鍵を手に入れるのはとても簡単だろう』
『キミたちは食人、カニバリズムに興味はあるかな?』
『キミたちにはそこにいる少女を食べてもらう』
『彼女の身体が欠損していくと、やがて燭台に鍵が現れるだろう』
『また、奥の厨房は親切で心優しいボクがキミたちのために用意した部屋だ』
『肉を生でというのはなかなかつらいだろう。好きに調理して構わない』
『考える暇は、与えない』
『制限時間は一時間だ』

禁忌を犯すもの

封筒を読み終わるとガチャリと大きな音が響き、磔の間への扉が開かなくなる。
制限時間は1時間であり、制限時間中に鍵が現れなかった場合は後述の結果となる。
  • 封筒は少女には見えないため、彼女に封筒のことを聞いたり、見せた場合には冗談と受け取られてしまう。
  • 部屋の中にはクローゼットやベッド、机などがあるが、彼女の生活が垣間見えるだけで彼女を傷つけないで済む方法は存在しない。
  • 少女に睡眠薬を飲ませた場合即座に眠りに落ちるが、少女がダメージを受けた場合、CON*5で目を覚ます可能性がある。
  • 少女が痛みで目を覚ました場合激痛に泣き叫び、探索者たちにSANcを与える。

少女

  • 45分が経過すると、封筒に書かれた内容が以下のように変わる。
『仮に制限時間中に鍵を手に入れられなかったとしよう』
『その場合、誠に遺憾だが少女がひとり、命を落とすことになるだろう』
『そして、彼女の身体を食べて鍵を手に入れることはできなくなってしまう』
『だが安心してくれ。不足分はキミたちの身体で代用できる』
『せめてもの救済措置だと思ってほしい』
『ああ、感謝はいらないからね』

一時間経過

鍵が出現することなく一時間が経過してしまった場合以下のようになる。
  • 少女は頭に激痛を覚え、頭を抱えてその場に崩れ落ちる。
  • わずかな時間の後、内側から爆発するように少女の頭は破裂、即座に死亡する。
  • 死亡した後の少女の身体を食べることはできるが、その欠損分は判定に影響させることはできない。
  • 探索者の身体の一部を食べて欠損分を補てんすることで、欠損度を補い鍵の出現ロールを行うことができる。

壁に縫い止められている遺体

  • 懐を調べると、破られた手帳の一部と思われる紙束が入っていることに気づく。
  • また、破れかかっているが五芒星の中心に目が一つ描かれたマークのワッペンが肩についている。
彼はかつて大いなるクトゥルフを討った、ミスカトニック大学の学生のひとりである。
懐に収められている紙束はレイン・アルバートの日記の一部であり、クトゥルフと戦った時の事が書かれている。
紙束の内容に関しては後述。

5,知識の間

壁全てに本が揃えられた図書館になっており、中心には丸テーブルと探索者と同じ数の椅子。テーブルの上には封筒がある。
  • 見つけた本を外に持って行こうとすると本は消えテーブルの上に積み重ねられておかれた状態となる。
  • 解読が必要な魔導書であってもこの部屋では解読をすることなく、時間をほとんど消費せず読むことができる。
  • クティラの記憶は、この部屋にて「クトゥルフ」の文字を見た時点で全て取り戻すことができる。
  • 部屋の端に、四肢と首がない、だるまの状態で転がっている女性の遺体がある。
  • 女性のそばには折られて短くなった槍が転がっている。

封筒

『ここは知識の間』
『忌まわしく、冒涜的な知識の詰まった場所』
『ここでキミたちがしなければいけないことは何もない』
『鍵ならばここにある』
『知りたいことがあるなら探るといい』
『ただし気を付けろ。この部屋は狂気に満ちている』
『正気を保ちたいのなら余計なものに手は出さないことを勧めよう』
鍵は封筒の中に入っている。

この部屋で得られる情報

  • クタート・アクアディンゲン(英語)
  • ミスカトニック通信(新聞)のスクラップ帳(英語)
  • SAN-K新聞(新聞)の1記事(日本語)
  • グラーキの黙示録12章(日本語)
基本的に新聞以外の記事はトラップなため、他の魔導書でも問題はないが
続編のためにグラーキの黙示録12章は外さないことを推奨したい

狂気の嗤い

KPはいずれかの探索者が魔導書を読んで発狂した時、もしくは任意のタイミングで聞き耳をさせる。
どこか遠くから、何者かの笑い声が聞こえる気がする。(ナイアーラトテップの笑い声)
そして、成功者の中で一番出目がよかった者(発狂者は除く)にだけ以下の秘話情報を与える。
  • キミたちが連れている少女は見た目通りの存在ではない。
  • 彼女は、この世に存在してはならない者たちの姫君だ。
  • その身から怪物の親玉を産み落とす、悍ましい存在だ。
  • 彼女は、この世に災いを齎す存在だ。
この秘話情報を与えられた探索者がクティラを見ると、先ほどまでの少女然とした雰囲気は感じられず、まったく別の異常な化け物に見えてしまう。
SANc5/1D5+5
アイデア成功で必ず発狂状態に陥る。

本、記事の内容

クタート・アクアディンゲン 英語

ミスカトニック通信のスクラップ帳 英語5

SAN-K新聞(産経)

グラーキの黙示録

だるまにされた遺体

  • 懐を調べると、破られた手帳の一部と思われる紙束が入っていることに気づく。
  • また、破れかかっているが五芒星の中心に目が一つ描かれたマークのワッペンが肩についている。
彼はかつて大いなるクトゥルフを討った、ミスカトニック大学の学生のひとりである。
懐に収められている紙束はレイン・アルバートの日記の一部であり、クトゥルフと戦った時の事が書かれている。
紙束の内容に関しては後述。

6,レインの手記

レインの手記は、3つに分割されて3人の遺体が懐に隠している。
彼らは、このナイアーラトテップの空間に連れ去られた後に、差し向けられたムーンビーストと戦って死亡した。
3人はナイアーラトテップに気づかれないようレインの手記に魔術による隠蔽を施しており、それが功を奏して気づかれることはなかった。
探索者が探索した順に上から情報を公開する。

レインの手記A

レインの日記B

レインの手記C

ナイアーラトテップは少女として登場しているが少年であっても構わないし、成人した女性や男性であっても問題はない。
シナリオ上は少女として記載している。

7,決断の間

全ての鍵を集めることで、決断の間への扉を開くことができる。
この扉のみ金属製の両開き扉であり、鍵穴が並んでいる。
部屋の中に聞き耳をすると、部屋の中からパイプオルガンによる演奏が聞こえる。
  • 部屋の中は、椅子が一つも置かれていない、教会の大聖堂のような空間になっている。
  • 頭上のステンドグラスから差し込む光が、大聖堂を美しく彩っている。
  • 正面には祭壇があり、入った側から見て左側に巨大なパイプオルガンがある。
祭壇の後ろには三柱の石像が立っている。
  • 大剣を地面に突き刺した男の像
  • 杖を構えた女性の像
  • 弓に矢を番えた少女の像
3人の石像の頭部は恐怖や諦観が表情に写っている生首に挿げ替えられており、血で汚れている。
ステンドグラスの模様
頭上のステンドグラスは、無数の気泡の集合体のようなデザインをしている。
このステンドグラスはヨグ・ソトースを描いたものであり、見ているだけでも不安感を掻き立てられる。
探索者がステンドグラスに注目するのであれば、アイデアを振らせても良い。
  • アイデアに成功した者は、そのステンドグラスに描かれたものが悍ましい怪物に見えて仕方がなくなる。
  • 見つめ続けていると、次第にその無数の気泡の集合体が蠢いているように感じ、SANc1/1D10とクトゥルフ神話技能が1D6点上昇する。

このステンドグラス自体は特別なものではなく、ナイアーラトテップがデザインしたものである。
ただ、このステンドグラスを通じてヨグ・ソトースたち外なる神が探索者やナイアーラトテップの様子を見ている。
探索者がステンドグラスに目を向けると、そのガラスの向こう側を無意識のうちに知覚してしまうことになる。

外なる神の少女

探索者たちが部屋を確認した頃か、もしくはナイアーラトテップに話しかけた場合、ナイアーラトテップは演奏をやめて探索者たちに向き直る。
ナイアーラトテップは探索者に、クティラをこちらに引き渡すよう交渉を持ち掛ける。
ナイアーラトテップは、レインの手記によって探索者がこの事件の背景を知っていることを知らない。
そのため、彼女は自分の本性を偽り、真摯に人間の未来を考えているように演技をしている。
  • クティラが如何に悍ましい魔物であるかを説明し、クティラを滅ぼさなければ人類の敵が蘇るのであると強調する。
  • クティラをこちらに引き渡せば、探索者たちを即座に、無事に帰すことを約束する。
  • 自身が何者であるかという問いに対しては、クトゥルフという邪神に対抗する存在であると答える。
ナイアーラトテップの名を探索者が呼ぶと、彼女はなぜ自分の名前を知っているのかと問いかける。
レインの手記を読んだことを探索者が口にすると、ナイアーラトテップは本性を偽ることをやめ、余計なことをしてくれたと忌々しそうに口にする。
また彼女は、探索者たちがやってきたことやクトゥルフの干渉に非常に腹を立てており、とても不機嫌そうな様子になる。
本性を現すか、探索者が自分の説得に応じないとわかると、最後にもう一度だけ引き渡すよう高圧的に要求する。
この要求を拒絶されると、ナイアーラトテップは交渉を諦め、強硬手段に出る。

交渉決裂 戦闘

ナイアーラトテップが虚空に何かをつぶやくと、彼女の周囲の床が波打つように歪み、そこからムーンビーストが3体這い出てくる。
ムーンビーストたちはそれぞれ背中にたくさんの槍を背負っている。
ナイアーラトテップは虚空から人類の英知、銃を取り出すと探索者に向き直り、ムーンビーストと共に襲い掛かってくる。

ナイアーラトテップ

ムーンビースト

脱出

この空間から脱出するためにはナイアーラトテップを殺すか、もしくはナイアーラトテップが持っている鍵を回収しクトゥルフが作った部屋の扉を開く必要がある。
  • ナイアーラトテップの所持している鍵は目星で発見することができ、彼女は胸元にネックレスのように紐を通した鍵をかけている。
  • ナイアーラトテップが死亡した場合、彼女は人の姿を捨て神格として探索者の前に姿を見せる。
  • ナイアーラトテップが死亡すると、彼女によって維持されていた空間が崩壊を始める為、クトゥルフの部屋から脱出しなければ探索者は何もない空間をただ漂い続けることになり、永久ロストになる。
  • 空間の崩壊が始まった場合、クティラの好感度*5による1D100ロールを行っても良い。
成功者はクティラの触手につかまれ、彼女と共に脱出することができる。
またこのとき、すでにHPが0,もしくは永久発狂者であっても判定を行い、成功したら遺体か否かにかかわらずクティラと脱出できる。
  • この際、クティラは神体に戻っており、触手の数も12本になっているため探索者を確保するのは容易である。ただし触手による組み付きとなるため1D6のダメージが発生する。

終幕

クトゥルフの扉から探索者が脱出できた場合、景色は一変して元の世界の洋上に飛び出すことになる。
そばには突き出た岬があり、探索者はクティラに連れられて岬におろされることになる。
この岬は日本領内だが、場所はKPの任意で決定して良い。
  • この悍ましく、忌まわしい姿が自身の本当の姿であること
  • このような姿を見ても、まだ仲間(友人や家族)と言ってくれるだろうか。
と不安を露わにする。
探索者が彼女に嫌悪感を示さない場合、クティラの姿を見たことによるSANcを免除しても構わない。

蒼き聖堂

この時点で、何がしかの条件によりロストした探索者がおり、またその身体をともに連れてきていた場合クティラは好感度*5による1D100ロールを行う。
この判定に成功した場合、クティラの産み落としルールを用いて探索者を復活させることができる(詳細は産み落としルール参照)
判定に失敗した場合は産み落としは行わない。
  • クティラは触手を伸ばして探索者の身体をつかみあげると自身の胎に誘導する
  • 胎が大きく開くとロスト者たちはその中に投げ入れられる。これがクティラの『食事』による『レシピ』の読み取りである。
  • 再び胎が開いた時には、ロスト者は一糸纏わぬ姿になっており、ルールに則ったHPとSANを回復する。
  • この際、探索者たちが一人もロストしておらず、禁忌の間の幼女を連れてきていた場合に限り、クティラは幼女を産み落とす可能性がある。

終幕

クティラは探索者達に別れの挨拶を告げると、海へと帰っていくことになる。

第三稿(前ver)

旧ver

Special Thanks

檸檬様
テストプレイ第一回〜第五回までの参加者の皆さま
第六回〜第九回までの参加者の皆さま

このページへのコメント

作者引退につき、以後のコメントに対する対応は不可能となります。
シナリオ使用、動画化や小説化などに関しては、シナリオ名を明記していただければ問題はありません。

当シナリオを使用して頂けた皆様に、感謝を。

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Posted by racs 2016年09月03日(土) 06:52:06 返信

racs様 許可ありがとうございます! 自分も確認が遅れてしまってすみません。
他のPL様、KP様たちの奮闘が伝わるような作品になるように自分も頑張ります。

下記のHPで細々とやっております。
寸暇小説
ttp://www.geocities.jp/the_grace_goddes/(h抜き)

0
Posted by アルク 2016年08月04日(木) 23:43:44 返信

失礼いたしました。ずいぶんと遅くなってしまいましたね。
もちろん構いません。
よろしければ私も見に行きたいので、URLなどを教えていただけると幸いです。(結局探すのでどちらでも問題はありませんが)

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Posted by racs 2016年07月31日(日) 20:54:49 返信

racs様、初めまして。7月中旬にPLとしてこのシナリオをプレイさせていただきました。
チャットログ、リプレイ小説を自分のホームページに上げたいのですが、よろしいでしょうか?

0
Posted by アルク 2016年07月23日(土) 07:04:41 返信

大変遅くなってしまい申し訳有りません。
もちろん構いません。
楽しんでいただけたら幸いです。

0
Posted by racs 2015年11月21日(土) 04:23:07 返信

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