クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

このシナリオは短時間で終わるソロシナリオです。
推奨技能はありませんが、リアルSANが高くないと別の意味で辛いことになります。
シナリオの性質上、探索者の年齢は30歳未満にしてください。
事前準備として、愛犬のステータス（ルルブP234-235）と3つの思い出を用意してもらいます。
さらに、探索者だけでなく愛犬の立ち絵と探索者の部屋の画像も用意してもらいましょう。
可能であれば、3つの思い出が発生した時期の立ち絵と部屋の画像があるといいでしょう。
エンディング描写が若干変わりますので、募集時に探索者の同居人の有無を記載してもらいましょう。

探索者と同じ日に生まれた老犬が突如喋り出し、探索者との思い出を振り返ります。
思い出を振り返った後、ずっと一緒にいてくれる約束をしてくれるかどうか尋ねられます。
探索者は愛犬と約束し、その約束を果たすかどうかで探索者の運命が決まります。

探索者には同じ日に生まれ、同じ日を共に過ごしてきた愛犬がいます。
ただ、ここ数か月は高齢のためか、元気がない状態が続いています。
探索者はいつものように愛犬の様子を見ていると、突如愛犬が探索者に話しかけます。
犬が喋るという不可思議な状態を目撃してしまった探索者は0/1のSANC
驚いている探索者に対して、愛犬は今日だけ特別に喋ることが出来るようになったので、
探索者と一緒に昔の思い出を振り返りたいとお願いしてきます。
なお、ここで愛犬のお願いを拒否するとエンディングです。
愛犬のお願いを受け入れると、探索者に目を閉じるよう言ってきます。

事前に用意してもらった3つの思い出を愛犬と語ります。後はKPの描写力次第です。
1つの思い出を語る度に、探索者に目を閉じるよう指示しましょう。

3つの思い出を振り返ると、現在の探索者の部屋に戻ります。
愛犬は探索者と一緒に思い出を振り返られたことを喜んでお礼を言います。
続けて、「これからもずっと一緒って約束してくれる？」と探索者に尋ねます。
なお、ここで愛犬との約束を拒否するとエンディングです。
愛犬と約束をすると、再び探索者に目を閉じるようお願いしてきます。

探索者が目を開けると、真っ白い部屋の中にいます。
愛犬が約束を果たすためには探索者の前方にあるドアを抜けなければならないと言ってきます。
その直後、前方のドアの前に亡霊（ルルブP233）が現れ、探索者を妨害します。
それどころか、1人で後方のドアから自分の部屋に戻るように指示してきます。
それに対して、愛犬は邪魔をする悪い亡霊と戦うよう探索者を促します。
愛犬に従い、前方のドアを抜けるのであれば、亡霊とのPOW対抗で戦闘をします。
なお、亡霊のPOWは事前に3D6で決めておきましょう。
亡霊に従い、後方のドアから自分の部屋に戻ろうとすると、愛犬は寂しそうに探索者を見つめます。
しかし、愛犬は自分の部屋に戻ろうとする探索者を物理的に妨害することはありません。

探索者が目を覚ますと、病院のベッドの上にいました。
探索者の同居人が探索者と愛犬が探索者の部屋で一緒に倒れているのを発見し、救急車を呼んだようです。
もし、探索者に同居人がいない場合は学校や会社からの通報で発見されたことにします。
愛犬の様子を尋ねると、残念ながら先程死んでしまったと報告されます。
死因は老衰であり、自然の摂理だからと探索者を慰めてきます。
その直後、愛犬の声が探索者の耳に届きます。
「（探索者）はまだやりたいことがあったのに、無理に連れて行こうとしてごめんね」
「場所は違うけど、（探索者）と（愛犬）はずっと一緒だよ」
探索者はその言葉を胸にこれからの人生を天国の愛犬と共に歩み始めます。

愛犬との約束を果たすために前方のドアを抜けると、現在の探索者の部屋に戻っていました。
そして、愛犬が約束を果たしてくれた探索者に対して喜んでいるのと同時に
明日以降も喋ることが出来るようになったと報告してくれます。
約束通り、探索者と愛犬はずっと一緒に過ごすことになりました。
　〜HAPPY END?〜
一方、別の場所では死亡宣告を受けた探索者がいました。
そう、探索者は愛犬と共に天国でずっと一緒に過ごすことになったのです。
なお、探索者の死因は心不全、愛犬は老衰とのことでした。

ペットロスという言葉があるように、時間を共にしたペットの死は辛いものがあります。
しかし、人と犬の間には寿命の差がある以上、自然の摂理に逆らうことは出来ません。
天国でも探索者と一緒に過ごしたい寿命を迎えた愛犬の思いが探索者を死に導こうとする一方、
探索者の先祖の亡霊が死ぬにはまだ早いと阻止する中、探索者はどうするのかがこのシナリオのポイントです。