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マクロコスモスからの来訪者編集する

最終更新：ID:Xy7pO4zRLQ 2016年08月19日(金) 00:13:42履歴

はじめに

このシナリオはリプレイ、プレイなどに関して金銭が絡まないのなら自由に使用してもかまわない。
舞台は1890sイギリス　クトゥルフバイガスライトの使用を強く推奨している。
推奨は3-4人　プレイ時間はボイスセッション3.5h-6h　テキストセッション20-24hとしている。
シナリオはガスライトの気分を楽しみつつ現代とは違った冒険をしようというテーマで作られた。
その為難度は他の時代物に比べて低く、シナリオの作りも現代日本を舞台にしたシナリオに近い構成となっているため、そこまで自由度は高くはない。
レールタイプのシナリオである。
推奨技能を仮につけるとするならば
全員があったほうがいい技能
＜回避＞
誰か一人が持っていればいいだろう技能
＜信用＞、＜図書館＞、＜人類学＞
クリアの幅が広がる技能
複数人の＜ライフル＞か＜ショットガン＞＜組み付き＞という感じになるだろうか。
PLにはPCにエレファントガンやショットガンの所持を強く進めておくとより楽しめるだろう。
また今回のシナリオの製作に当たってアドバイスを下さった、アイリスさん、あともさん、おるるさん、カフスさん、檸檬さんには改めてここで感謝の意を表します。

舞台設定

1896年　イギリス　ロンドン
このシナリオを回すために1890sの知識は多くは求めない、適当にフィーリングで回せばいいざっくりでいいのだ、
時代背景についてPLにここがおかしいとなんども言われたらKPはこう唱えるべきだ。
『神話生物のいる1890年代イギリスなので現実とは世界線が違う』と。
現にシャーロックホームズ、ヴァンヘルシングなどの創作のキャラクターが実在の人物として存在しているのだから。
このシナリオだが結構な量の要素を史実から無視している。ゲームとして成り立たなくなる要素があるからだ。
主にそれは貧民街に関することなのだが、シナリオに興味を持ったのならどこが史実と違っているかをぜひ調べてもらいたい。
そうすれば、よりこのヴィクトリア朝時代のイギリスを楽しめるだろう。
またシナリオはよく使われる題材である賢者の石を題材にしている。
その為他のシナリオとの齟齬が出てくるかもしれないが、世界線が違うでゴリ押しすることを推奨する。
さらに追記するならば金枝篇も後半はシナリオの都合ででっち上げているし、そもそも魔女の資料なぞ嘘っぱちだ。これを回すKPはシナリオの情報が創作であると事前に伝えておくこと。

シナリオ概要

このシナリオはアイルランド独立を建前に錬金術の究極の法「アルス・マグナ」を実践しようとする魔女アシュリン・オブライエンと
その部下エミリア・フォーブスによって仕組まれた連続強盗殺人を追っていくうちに、魔女の正体に気が付いて対決するというシナリオである。
シナリオの大まかな流れとして列車での襲撃→依頼→探索→探索→クライマックス戦闘となる予定だ。
アクション映画のように激しく描写をするとよりKPもPLも楽しめるだろう。
またこのシナリオで一番重要なことは楽しむことである。その為ならいくらでもシナリオを捻じ曲げても構わないし、不要だと思ったらカットしてもいい。それくらいはKPの当然の義務だから。

シナリオの設定

魔女アシュリン・オブライエンは魔女であると同時に錬金術師でもあった。
彼女は無害な魔女と同じように薬品を売ったり、治療などを行ったりしながら黄金の生成法を探っていた。
だがそんな彼女に転機が訪れる、参加した魔女サバトで会話する魔術師２人の会話を盗み聞きし、ニコラス・フラメルの実在と大いなる秘術「アルス・マグナ」のやり方を知った。
この知識を得た彼女はどうしてもその「アルス・マグナ」を行いたいという探求欲に駆られた。
彼女はまず信頼できる友人の錬金術師であるエミリア・フォーブスを賢者の石を持っている人の一人、
サー・マーシャルの従者として潜らせ、その間に自分は大火記念塔を魔術で使えるように細工したり、救貧院からアイルランド人の少女を一人買い、
精神交換をかけて入れ替え、その後アイルランド独立のリーダーに接触し、独立に協力するなど言ってコマとして扱う用意をしたりしていた。
そして賢者の石を集めさせ、ついでにニコラス・フラメル夫婦を始末しそして残るは2つというところまで来た。
彼女たちの目論見を打ち砕くことがこのシナリオの軸となる。とは言ってもアルス・マグナの実行までは半強制的に進むのだが。

NPC紹介

クリフォード・ハイド伯爵　27歳　依頼人の貴族

ヴェロニカ・グレイシー　22歳　ハイド伯爵のおつきのメイド

ギルバート・ハイド伯爵（故人）男　57歳

エドウィン・ゴードン（本名ニコラス・フラメル,故人）　見た目は老人　男

アシュリン・オブライエン　少女の姿をした魔女　アメリア・マーシャルの姿

サー・ボールドウィン・マーシャル　インド暴動時の英雄 ジェントリ　36歳

エミリア・フォーブス　サー・マーシャルのおつきのメイド　錬金術師

コナー・ゴールウェイ アイルランド独立を望む労働者の暗殺者

6人の武装したアイルランド人

　

アメリア・マーシャル　入れ替えられた紳士階級の娘　ぼろぼろの少女アシュリン・オブライエンの姿 14歳

生命を持ったブリタニア像　魂宿った銅像

モブNPC
これらは最終決戦時に合計で6人まで連れていくことができる。
この時代特有ロールプレイの一つであるの買収を行える点や戦闘難度が大幅に下がる点から、KPが誘導してもかまわない。強さは3ランクあるがどれもメインの役割は肉壁である。
共通の項目として相手から攻撃を受けると一撃で死に、回避行動は一切行わない。
これらの操作はKPが行うのではなくPLに任せた方が盛り上がるだろうし処理が簡単になるだろう。
彼らの命はゴミのように軽く扱っていい、PCがファンブルしたら彼らが死んでいいし、
相手が貫通やクリティカルを出したら追加で殺してもいい。儚さがあるからこそ薄暗いガス灯が照らす街で命は輝くのだ。

導入

霧と煤が混じり合い、すれ違う人の顔も曇らせる灰色の町ロンドン
1896年 2月26日
あなた方は探偵事務所にいると２人の来客が訪れる。見るからに裕福そうで名前をクリフォード・ハイドという男とおつきの従者と思われしき女。
まず彼はここ最近の新聞記事を見せる。
そこには「大英博物館　何者かに強盗にあう」という記事と「エドウィン・ゴードン卿何者かに殺される」という記事である。
★大英博物館　何者かに強盗にあう

★エドウィン・ゴードン卿　何者かに殺される

ハイド伯爵はこの事件の双方から盗まれた宝玉と似たものを、昔ゴードン卿からもらったということを他界した父から聞いたらしい。
ただ、父は詳しいことはまだ、伝えるには早いと言って何一つ言わずに他界した。と語る。
彼はこの宝が盗まれないかということを深く心配しており、いったん家宝を倫敦から郊外の港に運び別荘のあるインドまで運ぼうと考えている。
ただし別荘の位置は探索者には教えない、教える必要がないからだ。それにシナリオに絡むことはない。
彼はある程度語ると探索者たちのいる探偵事務所へこの殺人が起きてでも盗まれるような宝の本質はいったい何なのかということと家宝の宝をのせた車両の輸送の護衛を依頼してくる。
断った場合シナリオとして成り立たない事は正直に伝えることを推奨する。
★ハイド伯爵は探索者に対して教えることは以下のとおりである。

第一被害者 エドウィン・ゴードンの家

スコットランドヤードがいて入れないが明日以降（車両襲撃後）に中を探すというアポイントを＜信用＞またはハイド伯爵の名前を出せば取れる。
情報については後述。

大英博物館

厳戒態勢で警備されている。
スコットランドヤード（イギリスの警察官）と会話をすることのみできる。
★ヤードの情報
計画的な複数人の犯行であること。
盗まれたものに一つの石の寄贈者はエドウィン・ゴードン卿であること。
その石についてゴードン卿は東方で見つけたものだといったこと。
他に似たような石は見られないということ。
また犯行の手口は入り口付近でアイルランド系が大騒ぎしている間に何者かが侵入し、ショーケースの『内側』から鍵を開錠して取り出していったという。
証拠にショーケースには手垢がついている。

クリフォート・ハイド伯爵の館

とても広い豪邸だ、中では使用人がバタバタと走り回っている。
ハイド伯爵は、石については父親が詳しかったから、父のよくいた書斎や、父の部屋を探すのがいいだろうという。
探索者が興味を持つと思われる部屋をあげる

書斎

貴族の書斎とだけあってこの時代には珍しい「本」が本棚に所狭しと並んでいる。
また、書斎自体には最近は使われた痕跡がみられないが、手入れが行き届いているため埃のようなものは降り積もっていない。

図書館

ペンで囲まれているページがある本が２冊見つかる。
★錬金術について

★金枝篇

父親の部屋

勤勉だったということがわかる部屋だ。木製の机、いす、ランプなど一般的なものが並んでいる。
机の上には一冊読みかけの賢者の石について書かれた本がある。
★賢者の石について

またほかには鍵のかかった金庫があり、＜機械修理＞、＜鍵開け＞で壊すことなく、＜ショットガン＞または＜ライフル＞またはそれらに準ずる衝撃で金庫を破壊して中身を見ることができる。
中には古い手紙と何語かで書かれた本が一冊入っている。中身を見ていいかは伯爵に聞くことで彼は若干惜しみながらも許可をする。
★古い手紙

★謎の本

車両パート

KP概要
要約すると4人のアイルランド人がビヤーキーにまたがり車両に飛び乗り、
混乱している間にゴールウェイがガラスを突き破って宝玉を奪い取るというイベントである。
その為このイベントは適当な理由をつけてでも相手側が勝利をしなければならない。そうしない場合探索者が積極的に叩きのめそうという気になることが大きく減るからだ。
強制的に探索者に敗北感を与えるようなイベントであり、
PLのモチベーションを下げ過ぎないためにこの強奪はシナリオ上の都合で必ず成功すると終った後に行ってもいいかもしれない。
また、探索者たちの数が多い場合はアイルランド人を増やすのも手である、便利上6人までデータは用意してある。

列車に乗った瞬間にショットガンやライフルなどの目立つ武器は私の前で振るなとハイド伯爵に言われるため交渉技能が必要になる

一等車へと乗り込むとそこには身なりのよく、まるで着飾った豚のようなハイド伯爵とその聡明そうなメイドの姿がまず目に入るだろう。
次に彼の向かいに座るように、透き通るような髪とよく手入れされた肌、買ってきたばかりの人形のような新しい服をまとい、
首から三日月をあしらった金属製のネックレスを首から下げた少女の姿がある。彼女は自らをアメリア・マーシャルだと名乗ると、葉脈のような模様のついた手鏡で自分の顔を眺め、格好を整え始めた。
その隣には歴戦の英雄を思わせるような肩幅の広い男がいた。
彼の一番目のいく部分は何といっても歯車と蒸気機関で稼働する機械仕掛けの右腕の義手だろう。彼はその義手を器用に動かすとネクタイを整えたあと、こちらに頭を下げた。

イベント　鉄道襲撃者　PLがキャラクターロールプレイに飽きはじめたら挟むこと。

しばらく車両に乗っていると突然客室が揺れる
ドサドサッと何かが車両の真上に落ちてきたらしい
＜聞き耳＞か＜アイデア＞の2分の1に成功でそれはだいたい60kgのものが4つくらいだということがわかる。
探索者が何かしらのアクションをとるにしてもまずクリフォート伯爵は自分の使用人に様子を見に行かせる、使用人は扉を開けるとその直後額に短剣が突き刺さって倒れる。
探索者が何もしないのなら正面と後ろから2人ずつ武装したアイルランド人が侵入してくるが後ろはサー・マーシャルが受け持つという。
探索者が前の二人と集っているとハイド伯爵の真横の窓に衝撃が走るしばらくすると
そこから何かにまたがって飛んでいるホイッスルを加えたフードの一人の男（コナー・ゴールウェイ）が窓を突き破って車両に侵入してくる
魔術≪リーチ≫を使用してハイド伯爵の胸ポケットがまるでなかったかのように腕を貫通させてそして宝玉を握り強奪していく。この光景を見た探索者は0/1d4の正気度減少
ゴールウェイは宝玉を奪うとホイッスルを吹き黒い翼竜をよびそれにまたがって消える。
この翼竜をみた探索者は1/1d6の正気度減少
他の戦闘員も（生き残っていれば）その音を聞くと笛を吹いて消えようとする。
車両にはいくつかの死体と呆然とする貴族たちと探索者だけが残る。
この戦闘員は魔術的なものは≪ビヤーキーの招来/従属≫のみを知っている下級戦闘員である、
彼らは愛国心からオブライエンに協力しているため、簡単な方法では情報をはかないだろう、しかし拷問を用いればあっさり答える。NPCについてはNPCのメモを見てほしい。

輸送中止

当然ながら輸送計画は中止になり探索者たちはふたたびロンドンに戻ることになる
一等客室で優雅なティータイムを過ごしながら運ぶという計画はすべて台無しになった。
呆然とするハイド伯爵は探索者たちに宝玉の奪還と奴らの目的の調査を依頼する。
そして報酬の額は倍に上げられる。
こうして探索者たちの本格的な探索が始まるのだ。

エドウィン・ゴードン卿の家

アポイントをとることによって入ることができる。
警察が一通り漁った後だが、彼らは隠し扉には気が付いていないために、地下の資料には手を付けられていない。
エドウィン・ゴードンの部屋は綺麗に片づけられている書斎という感じだ。
木製の机に木製のイス、そして目を引くのが３面の壁一面の本棚だろう。

本棚

きれいに並んではいるが、一冊だけ抜き取られたような跡が見える。
☆『古い本』（伯爵家の金庫に手紙とともに入っていた本）をその抜き取られた後に差し込むと地中から蒸気と歯車の音が鳴り響き本棚が駆動して地下への階段が開かれる。

地下室

薄暗いが探索者が部屋へと入った瞬間に天井にはめ込まれたある水晶が白く輝き始める。
中ではどうやら錬金術の研究がおこなわれていたようで棚にはおびただしい数のフラスコが取扱説明書と言うのが適切だと思われるメモとともに所狭しとならび、対面には怪しげな本が並んでいた。
そして机の上には一冊手記のようなものがあった。
★エドウィン・ゴードンもといニコラス・フラメルの手記

★発明品　アルキメデスの鏡

★アルス・マグナ　大いなる秘術について

翼竜落下地点

★探索者が襲撃された日の翌日の新聞になるが低俗なゴシップ紙の中に翼竜がロンドンに出没という記事を見つけることができる。
「そこには■■郊外（探索者が襲撃を受けたであろうの位置）からロンドン郊外の農地に向かって翼竜のような影が飛んで行った。」と書いてある。

翼竜が飛んで行った付近に向かうと家が１つしかない、それはコナー・ゴールウェイという下流層が陣取っている廃屋だけだ。

コナー・ゴールウェイの家

中には物がほとんどなく寂しさを感じる。
本棚などはなく部屋には手作りのいびつな形の机といすだけが貧困の哀しみを見せるだろう。
机の上には便箋、そして故郷の家族と思われる絵が入ったひび割れた写真たて。
机の引き出しの中にボロボロになった日記がある。
そして何より目を引くのは一つの焼死体、それは焼け焦げているあの翼竜に乗っていた男の姿だった。この怪死を見た探索者は正気度減少1/1d4。
死体をよく見ると死因が頭当たりに強烈な光を浴びてそこから発火して死んだのだとわかる、証拠に額に黒く焼け焦げた穴が開いている。

★コナーへの手紙
この手紙はあなた方が襲撃された場所の少し前の橋に×がついた地図とともに、おかれている。
手紙自体はゲール語で書かれているためゲール語技能が２０%以上ないと読むことができない、読めない状態だとせいぜいコナーへの手紙くらいしか読めないだろう。　
読めた場合以下の内容だとわかる。

★コナーの日記
前半は貧困についての嘆きや、アイルランド系労働者の低賃金、
見えない明日を目指しての馬の世話についての辛さ。
おいてきた故郷の父と母への悲しみなどが綴られている。
中盤はマルクスの本を偶然拾いそこから労働者のためには革命しかない、
革命のためにはスコットランドの滅亡だ!それしかないのだ！そのためにはなんだってやる！
最近のになると魔女と手を組んだ、これでいけるぞ！という内容だ。
ただ2/27昨日の日記だけ異質である。
以下が詳しい中身である

リトル・ダブリン

リトル・ダブリンそれはアイルランドの首都ダブリンから名前をとられたアイルランド系の移民が非常に多い貧民街である。
公衆衛生がろくに整っていなく、悪臭が漂うこの街では、様々な犯罪行為がみられるのであった。
この時代アイルランドからやってきた移民の多くはろくな職業にありつくことができず。寿命が20と持たない非常に悪い労働環境や、すり、強盗、人攫い、売春などで暮らしていた。
すこしでも話が通じる相手と話すのならばエールというアルコールが飲める酒場が適任だろうか。彼らはアルコール中毒者だったとしても、阿片の中毒者よりはまだマシなのだから。

酒場

探索者たちが酒場を探すと一店が見つかった。それはあなた方からすればただのボロ屋に見えるだろう。中に入ると故郷を懐かしむ歌に合わせ手を叩く客とバーテンの姿があった。
ここで聞き込み（基本的には買収）を行うと魔女の家の具体的な場所と、ゲール語の翻訳を行うことができる。また彼らにある程度の額を払うと、護衛として雇うこともできる。
★魔女について詳しい情報
探索者がある程度親交を貧民と結ぶことで魔女についてある程度話してくれるだろう。
具体的には以下のようなものだ。
☆魔女の家には昔老婆1人だったが、いつからか小便臭いガキも住んでいた。そして1年くらい前、婆はテムズ川に浮かんでいた。しかし、店はまだ営業していたようだ。だがここ数カ月で店じまいになった。
☆魔女の家を訪れるのは基本的に医者へ行けない貧民と、どうにかしてでも気に食わないやつを始末したい中流以上だった。そこからさまざまな情報を仕入れていたらしい。
☆魔女の家に数か月前まではよく身なりのいいガキとメイドが訪れていた。あいつの連れていたメイドは普通じゃない、確実に２桁は殺している目だった。

魔女の家

魔女の家はロンドンのスラムにあるリトル・ダブリンという地域にある
リトル・ダブリンで魔女について聞き込みをすればすぐにわかるだろう
部屋の中では黙々と掃除を続けるぼろ布を身にまとい、それには首から満月の模様のついた服装にに使わない値の張りそうな懐中時計を下げた少女の姿がある
彼女はアメリア・マーシャルと名乗るがどう見てもアイルランド系の少女であり。
車両で見たアメリアとはにつかない。部屋は薬品棚に見たこともない薬品が並んでおり、一つのメモが棚の近くにある。
またゴミ箱があってその中には救貧院からの記録と手記が捨てられている。
★救貧院からの記録
少女　アシュリン・オブライエンというアイルランド系の少女をホワイトチャペルにある救貧院から買った記録がある。
★魔女の手記
ほとんどが焼かれているが、一か所だけ読める部分がある。
この部分はゲール語で書かれている。
『たとえ何があってもバックアップはとっておくべきだ
大火記念塔がやられたら、ロンドン塔にするし、私が死んでももう一人いる。』

★魔女のメモ　惚れ薬について

★貧民の少女（アメリア・マーシャル）の供述

サー・ボールドウィン・マーシャルの家

非常に大きな豪邸だ、普段はアポイントが必要になるが、事情を話せば入ることができる。
館に入った瞬間に目に行くのはエントランスに飾ってある大きな絵画だろう。
そこには若き日のサー・マーシャルがかかれている。
館には27日以降に訪れた場合、アメリアの姿は見られないが、探索者が気付いていないなら出してもいい。
★賢者の石のありか
サーに賢者の石について話をすると、彼はエントランスへと向かい、そしてメイドのエミリア・フォーブスとともに絵画を動かす。
すると中から金庫が出てきて、その金庫を開けて、得意げに賢者の石を見せる。
金庫があることにメイドも驚いた顔をした後に、サー・マーシャルは「ここは誰にも教えていないんだ、大切にしてくれと言われたからね」
「それにこの絵画は２人がかりじゃないと動かせないんだ」と言って元に戻す。
この時の元に戻す作業の際にこっそりとメイドが魔術＜リーチ＞を用いて、賢者の石を抜き取る。
エミリア・フォーブスはこのイベントの後特に何もなければ失踪する。

アメリア・マーシャルの部屋

鍵がかかっている部屋だ。
サーに許可をとればマスターキーであけてもらえる。
年齢の割には幼く見える部屋で、ベッドにぬいぐるみ。
机には父と自分の写真が入った写真たて、いくつか書斎から引っ張られてきた本、
日記がある。
★アメリア・マーシャルの日記

★魔女の魔法

大火記念塔

大火記念塔、今から約330年前、４日間にわたり、シティオブロンドンを焼き払ったロンドン大火、その時の復興を記念して建てられたのがこの大火記念塔である。
全３１１段の階段を超えた先に展望台があり、そして当時体の高さは６０Mを超える、
近くにあるブロンズのブリタニア像も少し誇らしげに塔を眺めており、まさにこのロンドンのいや、イギリスのシンボルの一つと言えるものだろう。
★大火記念塔展望台職員の男の供述
大火記念塔の展望台の前には入場料を徴収する男が1人常にいる。この男に聞き込みすると以下の情報をいう。
☆金持ちの娘とそのメイドらしき女が大火記念塔で塔とブリタニア像の前で何かをやっていたということ。
→この事を聞いて調べるとうっすら地面がえぐられて魔法陣のようなものがかいてある。これはダイナマイトで爆破するか、ショットガンで煉瓦ごと粉砕するかによって消せそうだ。

最終決戦

最初の依頼を受けてから３日後の夜にイベントが発生する。
このイベントの前にアイルランド人を雇ったり、サー・マーシャルから私兵を借りたり、
使用人を大量に連れてくるという提案をした場合許可を下ろし、合計で６人まで連れていくことを認めてもかまわない。
正攻法だけで立ち向かうと間違いなく苦戦するだろう。

霧が覆う暗き魔性の都、ロンドン。ガス灯照らす暗闇の街の前に3人の物影がたたずむ。
一つはアメリア・マーシャル嬢、１人はメイドのエミリア・フォーブス、そしてもう一つは動くブリタニア像だ。
大火記念塔の門の前でアシュリン・オブライエンは何か唱えると地下から４つのくぼみがある４面体の回転するオブジェが蒸気機関と歯車の音ともに出てきてそして空中で回転をし始める。その時、地面が振動し探索者たちは一時的に動けなくなる。
オブジェのくぼみにアシュリンは賢者の石を一つずつはめ込みそして唱える。
すると揺れは収まり、塔は光り輝き、星は輝き、その中で二人の女は指で星を描いた後に不気味に笑う。
ここから戦闘処理となる。
まず探索者たちは動くブリタニア像を目撃して1/1d3の正気度消失する。

戦闘ラウンドによってアルス・マグナの処理があり複雑なためKPはここの処理を行う場合、よく★アルス・マグナ　を見ておくこと
敵の行動方針だが、基本的にアシュリン・オブライエンはアルキメデスの鏡を使う。
しかし、探索者が鏡などで反射させた場合「バックアップはとっておくものよ」といって、2連式ショットガンに攻撃方法を変える。持ち替えには1ラウンドかかる。
ブリタニア像とエミリアはアシュリン・オブライエンに近い対象を攻撃する。

★戦闘前の破壊工作について

■儀式の場所の変更
描写が若干変わるだけで、処理はほぼ変わらない。
バックアップはとっておくべきものなのだから。
★戦闘中のギミックについて
☆精神交換の解除

☆アルキメデスの鏡

☆賢者の石

★戦闘バランス調整
基本的には魔女２人は肉体の保護を最大までかけている状態を推奨する。
探索者側の戦力が圧倒的で苦戦しそうにないと思った場合、ビヤーキーなどを召喚してもよい。
逆に戦力が弱いと思った場合、肉体の保護の数値を調整することでバランスをとることができるだろう。

シナリオクリア

探索者がアルス・マグナを止めることができた場合1d10の正気度を獲得する。
また精神交換を解除した場合追加で１ポイント正気度を獲得する。
報酬は状況によって増やしてもいいし減らしてもかまわない。
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