ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

イントロダクション(訳者より)

本テキストはEdward Lipsett氏によって執筆され、現在パブリックドメインとしてデルタグリーンのファンサイトによって補完、追記されたものを抜粋、要約および解釈したものです。
原文リンク
http://fairfieldproject.wikidot.com/kurotokage-sou...

黒蜥蜴

日本における神話的事件の解決を目指している抗神組織(黒蜥蜴のサプリは発売されなかったため非公式)
表向きは福沢諭吉協会という学術団体であり、フサン謎の七書などの魔術書をかなりの数保有している

天皇をトップとする非公的組織で、政治界、経済界、裏社会にコネクションを持つ。
黒蜥蜴の誕生は源平合戦のさいに安徳天皇を保護し、日本の神話的存在と戦っていた仏教宗派の「大忍保道」から言及し無くてはならない。

1524年、京都の地侍(忍者のような役割をしていたとされる)である中原隆敏が部下の訓練のために山中に滞在していたときに天狗(ビヤーキー)に遭遇し、
部下の大半が惨殺されるという事態に遭遇した。中原も重症を負ったのだが、「大忍保道」の僧侶に助けられる。
そこで「大忍保道」から神話的事実を知った中原は抗神組織を組織し、日本から天狗を根絶すべく戦を行った。これが黒蜥蜴設立の発端とされている。

戦国期においては黒蜥蜴はかすみ忍軍という名で知られていた、抗神組織として活動する一方、魔術の告発を利用して略奪や暴行を行うものも少なからずいたようだ。

徳川幕府の時代にかすみ忍軍は相応の見返りのもとで将軍のために組織を動かすようになる。当初は天皇をトップとする抗神組織であったものが、
魔術的知識を幕府の秘密警察としての目的に使用するようになったのだ。この矛盾により士気が低下し、幕府の一組織にすぎない存在になっていった。
この頃から「かすみ」ではなく「黒蜥蜴」と呼ばれるようになったとされる。

幕末において、黒蜥蜴は目的を取り戻し尊王派として秘密裏に諜報活動を行なっている。
しかし明治天皇がアマテラスに汚染されてからは困難な戦いを強いられることになる。この事実を知っため西郷隆盛は反乱を起こした。

明治時代は皇室の指示の下、黒蜥蜴はアマテラスのための作戦を行うこともあった。アマテラスは黒蜥蜴を撲滅するよりその能力を支配した方がよいと考えるようになったのだ。
アマテラスが協調路線を敷いたためか当時黒蜥蜴は経済的に比較的恵まれた状況にあった、戦前までは日本、および東アジアを舞台に黒蜥蜴は多くの作戦に従事していた。

戦後、いくつもの秘密作戦に関わってきた黒蜥蜴は極東軍事裁判により主要メンバーの多くを失い弱体化する。
しかしながら戦勝国内の抗神組織や日本政府の非公式的なバックアップにより存続を許されることになる。(このときに各国との抗神組織とコネクションを得た可能性がある)

戦後の高度経済成長期により黒蜥蜴は勢いを盛り返し現在も抗神組織として日本のために戦っている。
現在
黒蜥蜴は福沢諭吉協会という学術団体を隠れ蓑とし、国防、政府、経済、メディアの4つの作戦目的にわかれたチームで運営されている。
非公的組織ではあるが政府からは一部のバックアップ、またNTTから全面的にバックアップを受けており、日本中の通信を傍受することができる。
福沢諭吉協会
黒蜥蜴の表向きの顔。知識の保存を目的として、魔術書や神話的知識の含まれた本を一般人やカルトから保護、保管することを目的としている。
所有している書庫は日本最大の神話的知識の書庫といえる。
一般ユーザーにも書庫を開放しているが、危険な本は非公開となっている。

他組織

大忍保道

黒蜥蜴の盟友。龍造寺という秋田の寺を総本山とする組織。皇室から神話的影響を排除するために戦い敗北した平氏を保護し、
同じく神話的影響を排除すべく動いた醍醐天皇に協力するなどアマテラスの計画を排除すべく古くから戦っている仏教宗派。

ドリームランド知識を多く持っており、ドリームランド内にも寺院を建立し、教えを説いてクトゥルフ神話の影響を抑えている。
ただし彼らは「慈愛」を行動理念とするため抗神組織としてはあまりにも火力や冷徹さに欠ける。

彼らは餓死しそうなグールがいればその身を差し出すことを美徳とするような者達であり、黒蜥蜴には助言者として協力することが多い。

アマテラス

黒蜥蜴最大の敵。しかしながらその真実を知っているものは黒蜥蜴内でもほんの一部である。
名目上皇室の下部組織になる黒蜥蜴はアマテラスによって支配される危険性を持っており、事実いくつかの作戦はアマテラスの企みによって利用されている。

彼女はかつて古代九州の巫女であった。彼女はアザトースの断片を手に入れ、その力を取り込み強大な力を持つ神格アマテラスに変貌する。

アマテラスはビヤーキーを従え、自分の王国を築き支配した。
しかし肉体的には人間的部分を多く残したアマテラスは人間のそれより長くも神格どもにくらべたらあまりに短い寿命を使い果たし滅ぶ。

だがアマテラスは自身の精神をドリームランドに送り込み、ふたたび覚醒世界で復活することを企んでいる。女王卑弥呼などはその影響下にあった。
現在アマテラスは自身の血統に宿り、再び覚醒世界に復活することを計画している。またドリームランドの力を覚醒世界に接続し、
クトゥルフなど外敵に備えることを目論んでいる。
このとき、もともと覚醒世界にいた日本人達にいかなる影響があるかは定かではないが、そのほとんどは無事ではいられないと推測されている。

現在の天皇家はアマテラスの血統であり、アマテラスに汚染される危険性がある。明治天皇はアマテラスの影響を強く受けていた。
アマテラスが天皇家に再び影響を与え、そしてドリームランドから復活することがないように防ぐことが黒蜥蜴の秘められた使命である。
しかし前述したように皇室がアマテラスに汚染されていることもあり、黒蜥蜴はアマテラス派に利用されることも多い。
また黒蜥蜴内にもアマテラス派がいるのかもしれない。

黒幕 

ヒダチグループを盟主とする組織。アマテラスの計画を実現するために活動している。
政界、経済界、裏社会を支配しているとすら言える黒蜥蜴の宿敵であり、ときに友人である。
非公認組織である黒蜥蜴が福沢諭吉協会という公的組織を設立できたのには黒幕の援助があり、目的は違えどどちらも天皇をトップとし、
日本のために動いている組織である。特にミツエ・ミツボシグループ、青空の会は戦後に再建された黒蜥蜴の強力な情報網設立に協力している。

この点において他国の事情とは大きく異なり、争ったり共闘したりと複雑な(ある意味グダグダな)状況となっている。
黒幕内でも派閥争いや後発の企業からの経済闘争によるメンバーの交代など内部抗争も多い。
現在のメンバー
・ヒダチグループ(盟主)
・ミツエ、ミツボシグループ
・経済産業省内派閥「青空の会」
・宮内庁書陵部
・ヤクザの組長達
・武闘派右翼「黒竜会」

宮内庁

黒幕の一派。宮内庁内においてもアマテラスを信望する派閥があり、天皇のアマテラス化に向けて活動している。特に書陵部に多いらしい。
日本では絶対に発売できない要素(アメリカでも発売できなかったのだけど)

黒竜会

黒幕の一派、他の黒幕たちと違ってガチのカルトである。
国粋主義、ファシズムの秘密結社。いくつかの有力なヤクザを下部組織として従えている。
第二次大戦時は大陸でその残忍な作戦を行い、中国の抗神組織からは最大の敵として見られ、激しい戦いを繰り広げた。
戦後は731部隊の行なっていた人体実験のデータをアメリカに渡すことで解体を免れている。
現在も大衆にはナチスのような前時代の存在と認識されつつも秘密裏に活動しており、金融界で大きな成功を収めている。
そのために日本はもちろん、各国にも経済的な影響力を持っており、手強い敵となっている。
彼らは3000年後の未来に栄えるとされる人間にあらざるものが統治するツァン=チャン帝国(超時間からの影参照)がアマテラスの統治する帝国だと信じ、
それを実現するために活動している。

日本の素晴らしきドリームランド

日本のドリームランドはアマテラスによって改変され、同心円状(あるいは串に刺さった団子か)にわかれた世界となっている。
ただしその中心にはアマテラスの世界があり、すべてのドリームランドに自身の影響を与えている。
以下に判明している世界を記す、この他にも世界は存在するかもしれない
1 スプロールサイバーパンク
ビル群が立ち並ぶネオトウキョウ。電脳にサイボーグといった要素に、不自然に大きな胸を持つ女子学生とヘンタイ(原文にもhentaiという文字がある)的事件。
サブカルの集まった世界である。
SWATのアサルトライフルと多機能ケプラーベストは、皮膚下装甲とサイバーウェア、レールガンに変化する。
2 大東亜共栄圏の夢
大日本帝国時代風の世界。この世界では太平洋戦争に日本が勝利している。時代は1946年準拠ながら、いくつかの異常に発達した技術を持つレトロフューチャーのような雰囲気がある。
SWATの装備は帝国の軍服と731部隊開発の毒ガス銃に変化する。
3 文明開化スチームパンク
2の世界と似ているが、この世界は明治時代風の世界にスチームパンクを持ち込んだ世界である。いまだ封建時代の名残を多く残す道をヴィクトリア朝風の服を着た人々が歩いている。
SWATの装備は蒸気駆動のパワードスーツと黒色火薬のガトリング砲に変化する。
4 戦国乱世
黒澤映画的な封建世界。説明が短い。
SWATの装備は鎧と刀やマスケット銃に変化する。
5 黄金時代
平安時代風の貴族主義、豪華できらびやかな世界。源氏物語を想定しているようだ。茶道など時代の違う文化も存在するようで、日本の芸道が集まった世界といえる。
SWATの装備は動きにくい宮廷服に変わる。
6 もののけの世界
4の世界に似ているが、ここは魑魅魍魎が当たり前に存在する世界。イメージソースはずばりもののけ姫。
さらにこのドリームランドはムー文明のドリームランドに接続しているようで、またロイガーの影響下にあるらしい。
SWATの装備は青銅の長剣と民族服に変化する
7 アマテラスの洞窟
日本のドリームランドの中心。すべてはKPによって設定される自由な世界。
SWATの装備はこれまで通ったドリームランドに存在するものにでたらめに変化する。

*訳者注 カオスフレアかよ(TORGの方が近いけど)と思うかもしれないが本当に書いてあるのだから仕方がない

黒蜥蜴の探索者の作成(訳者より)

デルタグリーンもそうだが、黒蜥蜴という職業データは存在しない
表向きは別の職業にある人間が自分の技術を黒蜥蜴という抗神組織に役立てる形となる

NPC

星川和夫(偽名) 66歳 男
コードネーム「和尚」
STR12 CON10 SIZ11 DEX14 APP7 INT17 POW18 EDU18
SAN62 HP11 MP18 db 0
福沢諭吉協会所属
技能
人類学:30 考古学:55 芸術(書道):40 コンピューター:20 信用:80
クトゥルフ神話:20 回避:30 隠す:60 テレパス:95 夢見:50 
夢の知識:25 応急手当:45 鑑識:35 ゲーム(囲碁):50 歴史:40
法律:45 図書館:40 マーシャルアーツ:35 オカルト:20 説得:55
心理学:60 表情の読めない厳つい顔:30 忍び歩き:60
日本語:90 英語:50 中国語(読み):60 中国語(会話):30
拳銃:50 こぶし:60 キック:40 組み付き:75 日本刀:50 ナイフ:60
小さな棍棒(鉄扇):50

武道家の父を持ち、その父も黒蜥蜴のエージェントであった。戦後、まだ若いというより幼いと形容すべき年齢だったのにもかかわらず和夫は闇市でタフなビジネスマンとして活躍する。
しかし持ち前の正義感から闇市での商売にうんざりし、年齢を偽って警察予備隊へ就職。そして後に自衛官となる。
和夫の能力に目をつけた黒蜥蜴は和夫に接触し、黒蜥蜴へと勧誘。父の本当の仕事も知り、和夫はエージェントとなった。
エージェントになった後は自衛隊を除隊し、早稲田大学で考古学を学んでいる。

いくつかの作戦をこなしたのち和夫は一部の作戦について疑問をいだき、大忍保道に接触、アマテラスや黒幕といった事実についての知識を得る。
その時に父の仕事の多くがアマテラスに利用されていたことも知ってしまう。
以後彼はアマテラスこそが最大の敵と考え、活動を開始した。アマテラスの影響を排除するには権力が必要と考え黒蜥蜴の幹部となる。
現在も黒蜥蜴からアマテラスの影響を無くすために尽力している。それが父の仕事を否定することだとしても。

彼の欠点は病的な囲碁マニアということである、囲碁の話になると冷静さを失い、一日に必ず囲碁を打つ時間を定め会話の途中であってもその時間になると囲碁を打ち出す。
肝心の囲碁の腕前はアマチュア上位レベルだがプロにはなれない程度。
柳生新陰流の有段者で武芸百般の武道家、彼が携えている扇は一見ただの扇だが、触れてみると重く頑丈な鉄扇だということに気がつくだろう。
また彼は超能力として反テレパスの能力を持つ、これはドリームランドでは強力な防壁として機能し、覚醒世界でも神話級の魔術師や超能力者の精神攻撃や記憶操作にすら耐えうる力を持つ。
反面物理的にはなんの効果を持たない。

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