1-134 奈津紀×克行 第3話

冬になるとこたつを出して一歩も動かないように努力するが、夏では部屋から一歩も
出ないように努力する。クーラーをつけた部屋は涼しく快適だが、部屋から一歩出た廊下の
空気はムワッとして不快だからだ。
今は夏。今年から新しく35℃以上の日を『猛暑日』と呼ぶことになったらしい。めでたく今日が
初の猛暑日だ。少しは太陽も遠慮しても罰は当たらないぞ。まったく。こんなんだからクーラーを
使う人が多く地球環境が悪化するんだ。
俺はクーラーをつけガンガンに冷えた部屋でくだらないことを考えてた。
「かつゆき〜」
あぁ五月蝿いのがやって来た。何で奈津紀はこの暑さが平気なんだ?理解できない。
「んふふ〜♪」
言ってるそばからくっ付くなぁ〜。暑い〜。
奈津紀は俺に抱きつき両手で俺の自由を奪う。そして幸せそうな顔。あぁもう可愛いなぁ畜生。
「あのさぁ克行。お願いがあるんだけど…」
奈津紀は上目遣いで俺を見る。今にもクゥ〜〜ンと鳴きそうな子犬のようだ。そんな目で
見られると断れるものも断れない。まぁ一応聞いてみよう。
「あのね…海に行きたい」
「海?」
奈津紀の口から出された願いは海に行きたい。
「何で?」
「だって今年はまだ海に行ってないから」
確かに今年というか夏になったのにまだ海に行っていない。
「もしかして今年は海に行かないのかなぁって不安になって…」
毎年俺たちは海に行く。しかも海開きしてすぐにだ。だが、今年は海開きがされたのにも
関わらずまだ海に行っていない。これが奈津紀の不安になったのだろう。かわいいやつだ。
俺は奈津紀の頭を撫でながら
「よし、じゃあ明後日あたりに行くか!」
と言った。
「うん!」
奈津紀はさっきまでの不安な顔から幸せそうな顔になった。
もし奈津紀に犬の尻尾があったら千切れそうになるまでブンブンと尻尾を振るだろうな。そんなことを
考えてしまうほど奈津紀は喜んだ。

8月の太陽は容赦なく光を放ち肌を照りつける。空は青く雲は見当たらない。これ以上の
ないほどの海水浴日和だ。ビーチには俺たち以外にも地元の人たちで賑わっている。
俺は水着に着替えてからコインロッカーに荷物を入れ浜辺で奈津紀を待っている。
「だ〜れだ?」
俺の視界は誰かさんの声が聞こえるのと同時に塞がれた。こんなことをするのは俺の
知り合いの中では奈津紀以外には有り得ない。だが俺はワザと犯人と別の名前を挙げた。
「…京子」
「だっ、誰よ?!京子って!?」
ごめん。俺も知らない。頭に浮かんだ女の名前を言っただけだし。
「冗談だよ。奈津紀だろ?」
「えっへへ〜。せ〜か〜い!」
奈津紀の手がひいたのを確認し俺は後ろを向いた。そこには青いビキニを着ている奈津紀の姿が
あった。ウエストは見事なまでにくびれており無駄な贅肉が無い。足も細く長い。全体的に
奈津紀の肌が白いことが手足を見てわかる。
…ヤバい、ものすごく良い。
気付けば俺は奈津紀の姿をまじまじと見ていた。それだけ奈津紀の水着姿が美しいのだ。
「じ〜〜〜〜」
俺は奈津紀の視線を感じ我に返った。奈津紀は期待に満ちた表情で俺を見る。やっぱり
言わなきゃいけないのか?何気に恥ずかしいんだぞ。
「じ〜〜〜〜〜〜〜〜」
わかった。わかったから!そんなに見るな!もっと恥ずかしい!
俺は奈津紀から目をそらし言葉を振り絞る。
「…かわいいよ」
「えへへ〜。ありがと」
それから俺たちは日が沈む直前まで思いきり1年ぶりの海水浴を堪能した。また海の家で
食べた焼きそばはあまり肉は入っておらず、野菜ばかりだったが不思議なことに美味しかった。

そして夕方。
あんなに賑やかだった人は少なくなり海は太陽のせいで一面赤く染まっている。
俺と奈津紀は浜辺で夕日を眺めながら疲れた身体を休めている。俺の視線の先の太陽は
海に半分沈みかけている。
まったりとしている俺たちの頬を心地いい風が撫でる。
「…気持ち良い風だね」
「…あぁ、そうだな」
俺と奈津紀は肩を寄せ合い打ち寄せる波の音に癒されながら、そよ風を浴びる。
「…あのさぁ克行」
「ん?」
「このままエッチしたい…」
俺は奈津紀の告白を受け辺りを見渡し確認する。エッチをするのに最適な場所を見つけるためだ。
(あの岩陰は使えるんじゃないか?)
俺は奈津紀の手を引いて、先ほど見つけた岩陰を目指す。
「…誰も来ないかなぁ?」
「うーん…俺たち以外あまり人いないから大丈夫だと思うけど、ここじゃイヤ?」
「ううん、いいよ。なんかドキドキするね♪」

「…よし、ここらへんでいいか」
「うん…誰もいないよね?」
運良く岩陰には誰もおらず、周囲に人影もなかった。
それを確認するとお互いの唇が重なる。

「ふぅ、んっ、ちゅ……」
「あむぅ、んっ、ちゅ……」
俺たちはしばらくキスを堪能していたがどちらともなく唇を離した。
「…かつゆき、今日は私が気持ちよくさせてあげるね♪」
奈津紀はそう言って俺の肉棒を取り出し口に含んだ。
「――はぁむっ♪ちゅっ…ちゅう」
「…!!」
止める間も与えられず俺の肉棒の先端がヌルッと温かい感触に包まれる。そのまま奈津紀の
白い指が絡みながらしごき上げて、亀頭を舌が這っていく。
「ん…ちゅ、ぢゅ、ぢゅろ」
「ふぅ…ぁむ、ぢゅちゅ…ぷちゅ、んっ」
(すげぇ気持ち良い…)
頭を上下に動かし唾液をまぶしていく。口の中では、舌先が裏筋や尿道をチロチロと舐め回し
俺のモノは何度も脈打つ。
「んあっ…かつゆきの口の中で大暴れしてるよ♪」
「…しょうがないだろ」
「うふふ…んっ…れろれろ…ちゅ、ちゅる」
柔らかい舌と唇が亀頭を圧迫する。正直もうイってしまいそうだ。
「れるぅ…ちゅ、ぢゅちゅ…ぷちゅ」
「な、奈津紀…そろそろイクかも」
「んっ…わかった。じゃあいっぱい…出してね♪」
奈津紀はそう言うとそれ以上にない程、頭を激しく振り始めた。口内の舌も陰茎を擦る手も
激しい動きに変わる。あまりの気持ち良さに俺は腰を浮かせてしまう。
「ぢゅるるるっ、くちゅ、れるれる、あむぅ、あん、ぐちゅるる!」
「ふんっ、んっ、れろ、ぢゅるるるっ!」
「奈津紀!も、もうイク!!」
ビュルルッ!ビュク!ビクッ!ビクッ!ビュルッ!
肉棒の先端から激しく吹き上がる精液。それらは奈津紀の口内を白く染める。奈津紀は
口の端から垂れ落ちた精液を丁寧にすすって舐め尽くす。

奈津紀が精液を飲み終わり呼吸が安定したところで、俺は奈津紀に横になるように言った。
素直に寝転んだ奈津紀は潤んだ瞳でこっちを見上げる。
「もう挿れてもいいよ」
――コクっ
俺は頷き奈津紀の秘所に肉棒を挿れた。
――グチュ…グチュチュ
「ふあぁあああっ♪…入ってる♪」
俺は奈津紀の水着の脇からむりやり押し込んだ。初めのフェラで十分に濡れていた膣孔はズルリと
肉棒を呑み込む。
「ふうぅっ!ンっ…あぁん…♪」
しがみついてくるヒダをズリズリと引き出して押し込む。
「あぁん!ふぅっ……!」
――グチュチュ…グチュ…グチュ!
「ひゃう!ん、はぁ、はぁんっ♪」
興奮が高まっていくまま、奈津紀の胎内を突き進み、快楽に溺れる。溢れんばかりの愛液が
絡みネチャネチャと音を出し、奈津紀の甘く卑猥な声が響く。
「ぁう、くんっ……あんっ、はぁんっ」
――ヂュプ、グチュ…グチュチュ
「あんっ、そ、そんな…も、もうイク!」
俺は腰を強く激しく打ちつける。亀頭が膣の奥に当たるたびに、奈津紀はビクビク反応する。
「うっ…お、俺も限界…」
「イ…クッ、イク!イッちゃう!!」
「ヒッ…ンンンンッ!!あんっ!くううううっ…♪」
ビクッンっ!!ドピュッ!ビクン!
俺は奈津紀の膣に大量の精子を注ぎ込む。目がくらむような快感。何度シテも飽きない。
俺と奈津紀は抱き合いながら幸せの余韻に浸っている。実際は数分程度の抱擁が何時間にも
感じられた。
「えへへ、気持ち良かったね。克行♪」
奈津紀は無邪気な笑顔をで言う。とても愛おしい。とても可愛らしい。さっきまで
あんなに声を出していたのに、もう普段通りの純粋な子供の顔をしている。
「また来ようね♪」
「あぁ、また来年な」
「うん♪今度はスク水着るからさっ♪」
「えっ!?な、奈津紀?それは…」
いきなり奈津紀が変なことを言うから驚いてしまった。しかも冗談なのかがわからない。
多分俺がここでリクエストしたら帰宅してソッコー着るな。
「むぅ〜。克行は見たくないの?」
「…うん、見たい。だけど俺は奈津紀自身が好きだから何を着ても好きなのは変わらないよ」
何を恥ずかしいことを言ってるんだ?俺。暑さで頭がやられたな。

「うん!私も克行のことだ〜い好き!」
奈津紀が抱きついて頬を寄せる。俺の股関はまた大きさを取り戻す。奈津紀もこれに
気付き
「…わわっ!ま、また大きくなったよ?」
俺は無言で奈津紀を唇を奪う。家に帰るのはもう少し遅くなりそうだ。
2008年07月20日(日) 12:45:10 Modified by amae_girl




スマートフォン版で見る