1-172 甘甘!

私自身、常々思っているのだけれど、多分ヒロちゃんは魔法が使える人なんだと思う。

 例えば、私がヒロちゃんのアパートにお邪魔する時『カオルコ専用お菓子箱』の中には
ちょっとでも『食べてみたい』とか思ってた、新製品やら季節限定品のお菓子が、必ず有るし
 少し感情が暴走して、女同士の友情に軽いヒビを入れてしまったまま、ヒロちゃんに
逢った時も、それについてなんにも言わなかったのに、ずーっと頭を優しく撫でてくれたし
 親友の惚気話を聞かされすぎで胸焼けして、ヒロちゃんの顔を見て気分転換しようと
いきなり押しかけた時も、美味しい玄米茶と熱々タイヤキを好きなだけ食べさせてくれた。

 しかも、昨晩だって、ヒロちゃんが出張先から大切に抱えて戻ってきた、某・高級ホテルの
パティシエ謹製の個数限定赤ワインゼリーで、私がべろんべろんに酔っ払って、ヒロちゃんの
耳たぶを心行くまで、ぷにぷに触ってみたり、はむはむ齧ったり、ぴちゃぴちゃ嘗め回してても
全然嫌がらずに、黙って我慢してくれてたので、心の方もとても広い人なんだと、とても感心した。
 しかも、その後、眠り込んだ私をお姫様抱っこでベッドに寝かしつけてくれたのも、うっすら覚えてる。

 ヒロちゃんからの、とても簡潔だけど私の望んでいる事をきちんと教えてくれるメールや
何時でも大真面目に私の我侭を適えてくれようと努力してる真摯な態度や、どんなに小さい
呟き声ででも名前を呼べば必ず返事をしてくれる優しい声から、たった二日ほど切り離された
だけで、凄く簡単に情緒不安定になる私のようなヘタレとは、根性の質も違うのだろう。


 だから時々、凄く不安になってしまう。
こんな私でいいのかな? とか、ぼんやり思ってしまって、本当に悲しくなる。


 でも、ヒロちゃんは酷くイジワルになる事もあるので、最近かなり安心出来るようになった。

 
 でね、ヒロちゃぁん。
貴方のパジャマで、右手首を右足首に、左手首を左足首に固定されて、足を大きく開かされた
格好のままで、私何時まで、ヒロちゃんにニヤニヤ視姦されながら息弾ませて、一人でどんどん
昇り詰めていけばいいのかな?

 ヒロちゃんのモノの先端から、タラタラ溢れ出てるお汁を、一刻も早く飲みたいし
私の腰の下の床一面は、もう物凄い水浸しだよ?

 あぁ、でも、こんな時のヒロちゃんにはちゃんと、正直にお願いしないと駄目なんだよね。
だから、貴方の耳にはっきり届く様、私は欲望にかすれた声で、うっとりオネダリする。

「私は、ヒロちゃんが、本当に大好きです。だから、今すぐ、抱いて下さい」


  ヒロちゃんと一緒だったら、小さな死を迎えるのも、全然怖くないよ。
2008年07月20日(日) 12:45:51 Modified by amae_girl




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