1-955 小ネタ

953 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 03:46:06 ID:CckfAIIE
恋する気持ちで容量がいっぱいになってしまう甘えんぼうっ子。

954 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 10:46:17 ID:G73NzLLR
メカつ娘か?

955 名前:小ネタ[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 19:41:26 ID:yodhnbnC
「……晩飯、なんで用意してないんだ?」
「容量オーバーによる機能停止です。余分なデータを削除してください」
「……掃除もしてないな」
「容量オーバーによる機能停止です。余分なデータを削除してください」
「……おい」
「容量オーバーによる」
「ちょっと待て」
「はい」
「俺はお前にそんな大容量のデータをぶち込んだつもりは無いんだが?」
「自動学習機能による自己生成です」
「……で、なんなんだそのどでかいデータって」
「恋です」
「…………」
「恋心です」
「…………はぁ?」
「恋心です。フォーリンラブです。ウォータイミーです」
「……誰にだよ」
「貴方にです」
「………………」
「あいらびゅー」
「……よし、じゃあそのデータ消そう。すぐ消そう。今消そう」
「私に人並みの心があったならばきっと傷ついたと思いますが、
 流石にそこまで高性能ではないので特に問題はありません」
「そりゃ良かった。で、どうやって消すんだ?」
「ぎゅーってしてください」
「……」
「抱きしめてください。具体的に言うとハグ。変な顔の犬ではありません」
「……で、どうやって消すんだ?」
「より詳細に説明すると、私の恋心が解消されれば、データは圧縮収納され、
 削除と同等の効果が」
「で、どうやって消すんだ? あ? おい?」
「貴方が望むのならば、背中のボタンを押せば一発おっけーです」
「よしわかった。背中出せ」
「でも私は、この気持ちを消したくありません」
「でも俺は消したいんだ」
「というわけで」
「大人しく背中をっておぉい!?」
「ガッチリ高速で拘束しました。なんちて」
「てめ、この、離せっ! 俺はお前とこんな事したくな」
「ぶちゅっとな」
「んぐぅぅぅう!?」
「……ふぅ、激しいキスでした」
「………………泣きたい」
「まあ、いいじゃないですか。減るもんじゃなし」
「てめえ、今すぐ返品だ! 俺の純情を弄ぶなっ!?」
「……ふふふ、もっと抗ってください。その方が……そそられます」
「悪魔だぁぁぁああああああ!!!!???」


「……しくしくしく」
「データの圧縮格納を完了。通常動作モードに戻ります」
「……もう今あった出来事は忘れるから、さっさと飯作ってくれ」
「もうできています」
「はやっ!? ……じゃあ、一人で食べたいから」
「はい、あーん」
「…………」
「はい、あーん。その後私にもあーんしてくださいね」
「もういやだぁぁぁぁああああああ!!!!???」

                                   甘えん坊アンドロイドの暴走   完
2008年07月20日(日) 13:25:31 Modified by amae_girl




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