5-395 無題

「・・・・ぎゅっ」
突然、腕に暖かな感触があった。原因は横にいる彼女は幼なじみである。
「えっと・・・五月? これはどうゆうことだい?」
彼女はなんにもないような顔で
「なんにも」
ただ一言だけ。
「何にもって。当事者からみても、腕に抱きついてるしか見えないのですが・・・」
そんなの関係なしに話を進ませる彼女は爆弾発言をかっ飛ばした。
「大丈夫。親の承認は貰ってる。あとは君のサインと年齢だけ」
何を言うか。この彼女。結婚とかそんな単語が出てくるとは。何という彼女だ。
「あの凄く飛ばしてるし、意志の尊重がないと思うのですが。」
一回内容には触れずに反論。彼女にまともに反論したら、どうなるか。
「ん。私は君の事を愛してる。君はどうなんだ?」
突然の告白。場所はとある帰り道。幼なじみの彼女。どうみても、ゲームにしか出てこないと思ったが今起きている。彼は一体彼女をどう思っているのか。今まで一緒にいて、これからも一緒に居たいのか。そして彼女を愛しているのか、彼の結論は決まっていた。
「えっ。僕は・・・・・・あなたを愛してます」
彼も彼女を愛していた。一人の女性として。
「その言葉を待っていた。幸せにさせてね!」
笑顔が可愛かった。彼は初めて彼女の笑顔に見惚れた。彼はなぜ、今まで気づかなかったのだろうか。距離が今まで近すぎただけであったのかも知れない。と思った彼だった。
「はい。幸せにさせます」
これからも共に一緒に幸せの道を歩む彼と彼女がいた。




全然甘くなくてごめん。
2009年06月19日(金) 21:00:13 Modified by amae_girl




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