6-84 無題

女の子、じゃないんだが書いた
Q.エロは? A.ありません

「ただいま……と、あれ」
「やあ、元気?」
「ねーちゃん。来てたんだ」
「ふふふ……えーいっ」
「わ、ちょっと何すんのさ」
「何って、可愛い弟と熱い抱擁を交わしているのだ」
「抱擁って、そういうのは姉スレでやろうよ」
「まぁまぁ許せ。君は血の繋がったただ一人の家族――甘えたくもなる訳よ」
「そうか……そうだよね。父さんも母さんも死んじゃったし……」
「そう暗くなるな。今日は弁当買って来たからさ、一緒に食べようぜ」
「……ありがとう、ねーちゃん」
「愛い奴じゃ、存分に持て成そうぞ」
「ここ僕の家……」

「ねーちゃん、ビール飲みすぎ」
「君も飲むと良い」
「僕は一応高校生です。って何? 膝枕?」
「ついでに甘えさせてくれー」
「……何だかなぁ」
「――あー良い気持ち。このまま寝ちゃおうっと」
「さすがにそれは困るって」
「うーん――」
「……」
「……」
「……ねーちゃん、結婚とかってしないの?」
「……しない」
「何で?」
「……こうやって甘えられるのは、もう君だけ。赤の他人に心を許すなんて、考えられない」
「そうかな」
「そう。だから君は、もっと自分を大事にすること」
「……」
「……」
「……って、寝ちゃダメだよねーちゃん。ほら、ベッドまで連れて行くから起きてよ」
「……むぅう」


「ぐすっ……ぐすっ……」
「こういう時一人にすると泣き出すからなぁ……ほらねーちゃん、来たよ」
「……う、うう」
「朝まで一緒にいてあげるから、泣き止みなって」
「……くすん」
「じゃあ、僕もここで寝るからね」
「……ねぇ」
「何?」
「一緒にベッドの中で寝ようよ」
「……変なことしない?」
「しない……くすん」
「……はい、これ以上は望まないでね」
「……ねぇ」
「何?」
「……手だけ握って」
「……分かった。おやすみ」
「……」
「……」
「……おやすみ、私の――」

「おはよう、ねーちゃん」
「おはよう、今日は私が朝食を作ったのだ。ゆっくり食べて行け」
「二日酔いとかないの? 張り切りすぎ……」
「大丈夫。今日、昼帰るから」
「分かった。またいつでも来て良いよ」
「本当? 前は嫌がっていたのに――嬉しいぞ」
「あ、通うのはさすがにやめてね。毎晩酷いことになるから」
「それはない。そんなに私は弱くない――さぁ、食べようぜ」
「……ありがとう、ねーちゃん」


よくあるネタ。相変わらずの未完成書き込みをお許し下さい
2009年10月28日(水) 19:44:14 Modified by amae_girl




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