カジノカフェ

カジノカフェ(Casino Cafe)。
  • オンラインカジノカフェ(Online Casino Cafe)
  • オンラインライブゲームカフェ
  • カジノが出来るインターネットカフェ
  • インターネットカフェカジノ
などの別称がある。

目次

概要

カジノカフェとは、大都市を中心に増えている、オンラインカジノのプレーに特化したインターネットカフェの事。
2005年6月時点で、すでに全国に100箇所はあると言われていた。


  • 多くの店が、ビッグジョイカジノ(Bigjoy Casino)という、全く無名のプレイテック系オンラインカジノを利用。ただし最近は非ビッグジョイ系のソフトを使う店も増えている
  • ビッグジョイカジノは2007年1月時点ではサイトを運用していない。通常のプレーヤーが直接登録する事は出来ない
  • 客が店にお金を払うと、100円が1ポイント(1ドル)に換算され、カジノ口座に入金額が反映される
  • 最低限、入店時に名前を書く必要がある(本名でなくてもよい)。これは、不特定多数ではなく「知り合いにカジノ口座を貸している」という形式を取っているため

ビッグジョイカジノのライセンスフィリピン。オンラインカジノのライセンスとしては珍しいため、初期の頃はジパングカジノと混同される事があった。

プレイテック系の特徴であるライブゲームには特に力を入れており、実際のところ通常のゲームよりもライブゲームの方が人気がある。


運営の実態は明らかにされていない。一説では
  • 何らかのグループがカジノ本体も含めて統括している
  • 各店舗はビッグジョイカジノのVIP会員という立場であり、特殊な条件のボーナスを使って利益を出している
  • 専用のツールを使って客の口座を直接操作し、入金手続きを行っている
とされている。

2006年以降、摘発が相次ぐ

2005年4月、京都府警が「カジノカフェは、店と客が対決する形式を取っている」事に着目。通常の賭博と同様とみなし、捜査を進めてきた。

■2006年2月23日
京都府警生安対策課と五条署が、京都市中京区東木屋町通四条上ル、オンラインゲームカフェ「ゴールドラッシュ」の従業員2人を常習賭博の疑いで、客2人を単純賭博の疑いで、それぞれ現行犯逮捕した。
海外の賭博サイト利用に関連した逮捕はこれが初となる。
店長(24)からも常習賭博の疑いで事情を聴いており、また所在の分からない経営者(32)を同容疑で追っている。(経営者は、同年3月22日に逮捕された)

ゴールドラッシュは2005年6月開店で、7月から本格的に営業開始。24時間営業で10数台のパソコンを使い、ライブゲームを売りにして客を集めていた。

警察は、背後に大がかりな組織があると見て事件の全容解明を進めている。

なお、フィリピンだけでなく東京にもサーバーが設置されていたとの報道も一部にある。

■2006年4月
熊本市にあるネットカフェ「サーパス」が摘発。従業員2人と客3人の合わせて5人を現行犯逮捕し、使っていたパソコン23台を押収。

■2006年4月30日
千葉県警組織犯罪対策本部と千葉中央署は30日、千葉のネットカフェ「オンラインカジノ」を摘発。店長(28)と従業員(29)を常習賭博容疑で逮捕した。

■2006年6月4日
名古屋市のネットカジノ「オンリーワン」を摘発。従業員4人を常習賭博容疑の現行犯で逮捕、客2人を単純賭博の現行犯で逮捕した。

■2006年6月5日
神戸新聞より抜粋・編集
兵庫県警暴対課と尼崎南署は五日、尼崎市神田北通三、ネットカフェを摘発、常習賭博の疑いで従業員(25)を、賭博容疑で客2人を現行犯逮捕した。「ネット賭博」の店舗摘発は県内初。暴力団の資金源になっているとみられ、同課などは店長(37)の逮捕状を取って行方を追っている。

調べでは、容疑者らは、ネットでフィリピンのオンラインカジノのサーバーにアクセス。ゲームの画像データを入手し、店内にある十三台のパソコンを使って、客にカードゲームの一種「バカラ」「ルーレット」などの賭博をさせた疑い。

店はビル一階にあり、敷地約八十平方メートル。二十四時間営業で、昨年九月下旬に開店し、一カ月に客は延べ約一万人、約二千万円の売り上げがあり、店長は暴力団関係者とみられるという。

同課などは、同様のネットカフェが神戸などで開店後、閉鎖しているのも確認しており、関連を調べる方針。

■2006年6月9日
京都市中京区のインターネットカフェ「ゴールドラッシュ」で常習賭博罪に問われた元経営者(32)の初公判が9日、京都地裁(景山太郎裁判官)であった。

検察側は冒頭陳述で
  • 被告がカジノに300万円を支払って会員となり、1ポイント当たり50円で数万ポイントを定期的に購入。
  • 被告は元店長(24)=同罪で公判中=らと共謀し、昨年6月から今年2月にかけて、京都市中京区のカフェ店内に、フィリピンのサーバーと接続したコンピューターを設置。客にバカラやルーレットなどのゲームをさせていた。
  • 客には1ポイントを100円で購入させ、退店時に残ったポイントを換金していた。
  • 客がゲームに勝って得たポイントは店の資金で換金し、客が負けたポイントは全額が店の収入となる仕組みだった。
  • 被告らはこの犯行により、約6000万円の収益を得ていた。
と指摘。

罪状認否で被告側は、
  • (客に)ポイントを売っていただけで、賭博はしていない。
  • 客の相手はパソコンでつながっているゲームで、店が賭博をしている訳ではない。
  • ゲームを通して金銭の得失を争ったのは被告らではなく、フィリピンのカジノ。
と、起訴事実を否認した。

■2006年6月26日
京都府警・愛知県警が、ネットカジノ店運営グループの総括責任者とみられる米国籍の男(42)について、常習賭博容疑で逮捕状を取った。

■2006年8月25日
大阪府警生活安全特捜隊などは25日までに、大阪市内のインターネットカフェ「ラスベガス」「パラダイス」「ネオバグジー」などの経営者や従業員ら14人を常習賭博容疑で、客10人を賭博容疑でそれぞれ逮捕。
パソコン計72台と賭け金計約930万円を押収した。
逮捕された客の中には府内の私立高3年の男子生徒(18)や、大阪市営地下鉄の見習い運転士(34)もいた。男子生徒は「別の店で150万円勝ったことがある」と供述している。

■2006年11月24日
岡山県警生活環境課、岡山西署などが、常習賭博の疑いで岡山市中央町の「LIVE ONE(ライブワン)」の従業員2人と、賭博容疑で客7人を逮捕、パソコン15台と現金約196万円を押収した。
中国四国地方では初の摘発となる。

■2006年12月3日
神奈川県警暴力団対策課などが、同県平塚市明石町、インターネットカフェ「ライブドーム」店員(38)を常習賭博容疑で、客の同県海老名市に住む会社員(48)を賭博容疑で現行犯逮捕した。
2005年5月の開店以降1億円以上の利益を得ており、暴力団の資金源になっていたとみて組織的関与を追及している。

同店は19台のパソコンを設置し、1ポイント100円でポイントを客に販売。1回50ポイント以上で賭けさせ、1ヶ月で約600万円の利益を上げていたとみられる。

■2007年1月16日
福岡県警生活環境課と久留米署は16日、同県久留米市日吉町のインターネットカフェ「サーカス」を捜索、常習賭博の現行犯として男性従業員(32)と女性従業員(19)の計2人、単純賭博の現行犯として客4人を逮捕した。
その後、常習賭博の容疑で経営者(34)も逮捕した。
同店は、2006年5月から営業を続けていたとされる。

■2007年1月17日
京都「ゴールドラッシュ」と名古屋「オンリーワン」の経営に関わっていた会社役員(42)=京都市山科区=、同被告(45)=京都市南区=の判決が京都地裁であった。
懲役2年・執行猶予5年と追徴金1億139万円(いずれも求刑懲役2年、追徴金計1億484万円)。

■2007年1月25日
京都「ゴールドラッシュ」の元経営者(33)の判決が京都地裁であった(東尾龍一裁判長)。懲役1年2月、追徴金約5800万円(求刑懲役1年6月、追徴金約5900万円)。


外国での摘発

■2006年3月8日
ブルネイのクアラブライトで、Chen Kim Vengが経営するカジノカフェ「PHMS Cyber Cafe」が摘発された。

関連項目

ビッグジョイカジノ

外部リンク

朝日新聞:海外のオンラインカジノ悪用
2007年01月31日(水) 10:55:13 Modified by casino888




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