87式自走高射機関砲

陸上自衛隊公式サイトより　

ご注意：他人の著作物を引用する場合は、このように引用元の明記をお願い致します。(...【ウィキの書き方】より抜粋）

87式自走高射機関砲

【INDEX】

87式自走高射機関砲データ
87式自走高射機関砲プロフィール
87式自走高射機関砲ストーリー
87式自走高射機関砲ウンチク
87式自走高射機関砲アイテム
87式自走高射機関砲メモリー

◆【87式自走高射機関砲データ】　

　
◇呼称：87式自走高射機関砲（はちななしきじそうこうしゃきかんほう）
◇登場作品：ガメラ2 レギオン襲来(1996)
◇通称：ガンタンク（非公式）　スカイシューター（公式だが誰も使わない）
◇全長：7.99m
◇全幅：3.18m
◇全高：4.4m
◇乾燥重量：38トン
◇製作：三菱重工
◇武装：エリコンKDA35mm90口径対空機関砲2門
◇最高速度：53km/h（整地）
◇機関：10ZF22WT型空冷V型10気筒ターボディーゼル 720HP

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◆【87式自走高射機関砲プロフィール】　

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◆【87式自走高射機関砲ストーリー】

大映作品『ガメラ2レギオン襲来(1996)』に初登場。筆者の知る限りこれが唯一の出演である。

飛翔能力を持つソルジャーレギオンを迎撃するために防衛線に配備され、猛烈な弾幕で（映像上そうはあまり見えなかったが、あの数が展開されていればすさまじい弾幕になっていたはずである）撃墜し、驚くべきことに防衛線突破を5匹に1匹に押しとどめた。

巨大レギオンの触手を破壊した79式対舟艇対戦車誘導弾と並んで非常に活躍した（しかし何故か地味）な兵器である。

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◆【87式自走高射機関砲ウンチク】

地上部隊にとって最も恐ろしいのはなんだろうか。まあこの質問の答えは幾通りもあって、正解はない。状況によりけりなのだ。しかし普遍的に恐ろしいものと言えば、やはり空の脅威と言えよう。いかな大口径砲を積んだ戦車といえど、航空機には太刀打ちできないのである。その空の脅威を撃退するため、対空砲が開発された。第二次世界大戦では地上部隊の機動運用が一般化したために防空火器も機動力を付加されることになった。本車はその子孫とも言える。多くの読者にとっては、ミサイル全盛のこの時代に機関砲など古いと思われるかもしれない。実際、世界の兵器からこの分野がほぼ姿を消した時代もあったはあった。しかしベトナム戦争において、レーダーや対空ミサイルを避けるために低空侵攻していた米軍機はこの対空機関砲によって大きな被害をこうむり、低空を飛ぶ敵機に対してはいまだ有効であることが証明された。　
　そうして陸上自衛隊においても、いい加減古くなった米軍供与のM15やM42を更新する新型自走対空砲を開発することとなったのである。1978年から開発を開始し、試作・実験を経て1987年に『87式自走高射機関砲』として制式採用された。武装はスイスの名門エリコン社が開発したKDA90口径35mm機関砲が2門。これは優秀な機関砲で、対空戦闘はもちろん、歩兵や軽装甲車両相手なら地上戦闘も凶悪なまでの威力を誇る。当たり所によっては戦車でさえ撃破できると言われているほどである。発射速度は1門で550発/分、有効射程3000m～3500mと言われている。弾薬は炸裂しない、直撃狙いタイプのものであることから、仮想敵は破砕効果では有効な打撃を与えにくい攻撃ヘリコプターであると思われる。この主砲は、ドイツの『ゲパルト』対空戦車に搭載されているものと基本的には同型である。ゲパルト搭載の35㎜機関砲は２種類の弾種を撃ち分ける機能を持つ。主力の対空弾は砲塔内の弾倉に格納され砲に供給されるが、それとは別に、砲身とりつけ部の外側（砲塔と反対側）の膨らんだケージ内に、対地上用の弾薬（徹甲榴弾と言われる）を少数ながら収納している。
35㎜口径機関砲による対地上射撃は強力であり、米陸軍の対戦車ヘリコプタが30㎜機銃で地上の戦車や装甲車を撃破していることから考えても、同砲による、特に対地上用弾薬による射撃は、自衛用の域を超えた威力を発揮することは想像に難くない。自衛隊仕様の機関砲も外見的にはゲパルトのものとほとんど差異がないので、同様の機能を持っていると推察される。しかし、仮に対地上用弾薬を装備していないとしても、対空弾による対地上射撃でも相当の威力を期待できることは先述の通りである。車体は74式戦車の車体をベースに改修したものである。なので大体の車体スペックは74式のそれとあまりかわらない。電子機器は視程20kmのパルスドップラーレーダーを中心に探索レーダーと追尾レーダーを装備している。それらを司っている射撃管制装置は非常に優秀なもので、高演算能力のデジタルコンピューター方式、これは目標の探知・捕捉・追尾・機関砲発射までリアルタイムに演算され、更に発射時にどうしても発射してしまう砲身のブレをも完全自動で修正する。ECM（電波妨害などのこと）下でも戦えるように、TVカメラ方式の光学照準機・レーザー測距機・暗視装置も搭載されている。（ちなみに丸いお皿型の追尾レーダーは、海上自衛隊の艦艇が装備している射撃指揮レーダー『２型』シリーズのアンテナと酷似しており、転用が推察される）これらによって、本車は同分野の中でも世界トップクラスの性能を誇っている。しかし、最大のネックは価格が高い、いや高すぎることである。主力戦車たる90式戦車が8億円で調達できる日に、14～16億円というのはいくらなんでも高すぎる。そのせいで調達は遅々として進まず、未だに50～60両程度が配備されているのみである。さらに誕生当時はなんら問題がなかった対攻撃ヘリコプター戦闘も、最近のヘリコプター搭載対戦車ミサイルの射程延伸によってアウトレンジされる危険性が高くなってしまっている。これを改称するために各国では対空ミサイルを一緒に搭載するハイブリッド方式をすすめている。余談だが、本車はドイツの『ゲパルト』とよく似ているが、『他人の空似』である。兵器というものは得てして、用途が同じものは必然的に形も似てきてしまうものなのである（明らかなパクリの兵器も中国やロシアにはあるが･･･）。

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◆【87式自走高射機関砲アイテム】

★ ガレージキット情報 ★★★★★★　

レジンキャストキットの1/35スケールは、現在まで無し（と思うが...）。またエッジング・パーツの販売も当然、無し。

安価で、出来がいいのは、タカラ製：WTM（ワールドタンクミュージアム）シリーズ第４弾の自衛隊シリーズのモノ。定価=250円。

「単色迷彩、二色迷彩、冬季迷彩」の三色があり、1/144ながらすばらしい仕上がり（逆に、1/144でよくココまで...の感あり）。原型師の「谷」氏のセンスが光る逸品である。

手のひらに乗るほど小さく、かつ鉄道模型Nゲージのストラクチャーや、30cmの怪獣たちと同スケールのため、ズラリと並べ、怪獣と対峙させて楽しめる（ファンは何十台！も収集して、防衛隊を作成している）。

また、コナミも、同スケールの「陸上自衛隊装備大全」を、ベース付きで発売しているが、タカラ製、WTM（ワールドタンクミュージアム）よりディテールの甘さが目立つ。

写真
「■■■：▲▲▲▲▲」より　

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★ トイ情報 ★★★★★★　

現在までなし。

写真
「■■■：▲▲▲▲▲」より　

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◆【87式自走高射機関砲メモリー】　　　

●エリコン機関砲は発射速度が低い代わりに精度が高いとか言う話を聞いた覚えがあります。確か光文社の『世界の重火器』だと思いますが。これもうろおぼえですが、ガメラにまとわりついた小型レギオンが1001体。二回目の襲撃が同数であれば、5分の4にあたる800体を葬った計算になります。
さすがはガメラを撃ち落とした事もある自衛隊です。

●非公式名称：ガンタンク・・・。スゴい名前ですねえ。

●KDA機関砲の550発/分というのは決して機関砲としては遅い部類ではありません。むしろ35mmの口径でこの速度というのは速い部類に入れても問題ないと思います。もちろんバルカン砲やGAU-8のようなガトリングタイプには全くかないませんが。

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