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キュトスの姉妹 / 結界の六十二妹

姉妹の46番目。
医者。名医。しかし狂医。通称『ドクトル』。

如何なる死の運命をも覆すが、覆された後の生の運命は悲惨なものになる。
彼女に命を助けられたが故に破滅した者は後を絶たない。

著書

ペリグラントが風邪を引いたときに書き記したエッセイは文学的に高い評価を得た。

所有

モノブランド?という聴診器を持つ。
内部の音を聞くことができ、それは物だけでなく、出来事、文字、空間、時間にも及ぶ。

関係

猫騎士であり、バイエルンのライバル。

累卵の記述項

累卵の記述項
ペリグランティア・アベル

【非生命岩石】

単分子で構成された真球の姉妹。その形状から紀神ドルネスタンルフとの関連が予想されるが真偽の程は不明。
触れたものを全て石化侵食していくという恐るべき姉妹。
彼女は移動する事が出来ないが、彼女が接している地面は石化・彼女の一部となるため、拡大していく石化範囲は全て彼女の一部となる。
拡大された石化部位は自由に切り離し可能であり、地面をまるで触手か細く伸びる影のように這う石化領域にもまた触れたもの全てを石にする能力が備わっている。

フィールエッゼ写像を立体映像のように投影し、独立端末として操作可能。
何も知らないものから見るとフィールエッゼの方が本体に見える。
この能力は魔道具イネクシュネ?によって発生したもの。
無数の粒子であるイネクシュネは無機物に振り掛けることで無機物の最古の記憶を呼び覚まし、再現する。
初代である46ナンバーであるフィールエッゼの写像はその産物。
5なるディスペータはこの魔道具によって目にかけていたフィールエッゼが復活する事を期待していたが、決められた動作を繰り返すだけの偽者に落胆して彼女を見放した。
孤独はペリグランティアを暴走させた。

暴走時の彼女は一つの国家を丸ごと石化させ、死の大地に至らしめた。
石化は勢いを増して広がり続け、近隣諸国はこれに明確な危機感を持った。

彼女を討伐するために国籍や種族を超えて七人の錬金術師が立ち上がった。
世界最高の七人の錬金術師。
至高の頭脳【リジェナ=コスモス=リーン?
黄金の男【アルセス=マグナス?
混濁の魔女【ヲルヴォーレ=ヴォルフォーレ】
世界に愛された男【グレンデルヒ・ライニンサル】
合成の権威【スス?バクスチュア
秘蹟の探求者【ヘブニン?・ヘルサル】
そして名も無き錬金術師。

彼らは如何なる物質にも反応せず変化もしない特性を付与された、王剣?をそれぞれ一振りずつ鍛え上げた。
それらは全て単一元素によって構成されており、モノブランド?と呼ばれるそれらの剣はペリグランティアの石化の侵食を食い止め、何度も突き立てられる刃からもたらされた激痛に広がっていた彼女の端末は全て崩壊した。
ペリグランティアは名も無き錬金術師によって鋸山脈の洞穴に封印され、残された七振りの王剣は各々の手によって各地に保管された。

その後、洞穴の封印が破られているのが発見されたが、中には砕かれた球体が残っているだけだったと言う。
誰が彼女を破壊したのかは、未だに分かっていない。

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