タグ検索でアンリエッタ6件見つかりました。
黄金溶液〈下〉03
伴った兵たちがフネに乗りこんだところで、アンリエッタが彼を呼びおろしたのだった。  彼の一見して落ち着きはらっているが裏側に緊張の透けてみえる表情を、アンリエッタはよくよく見つめる。 (わたくしに薬を盛ったのは、ほんとうにクリザリング卿だったのかしら?)  今回の事件にはさまざまに不可解な部分が残っている。  あの森林管理官が、少なくともかつてアンリエッタに懸想していたことは間違いないようであり、それを考えれば彼が薬を盛ったとしてもおかしくないのかもしれないが。  だが心のどこかが納得していなかった。
https://seesaawiki.jp/w/idiotic_dragon/d/%b2%ab%b6... - 2008年02月13日更新
黄金溶液〈下〉02
かった。 「陛下……いや、どうせだからアンリエッタ姫と呼ばせてもらおう。『ウォルター・クリザリング』という男にはそっちの呼び方のほうが感慨深い。  あなたはここに来た。おそらくマーク・レンデルにでも吹きこまれてか。塔のメイジを解放し、彼の〈黄金の心臓〉を破壊するつもりなのだろうな。  たしかにそうすれば手前が王軍にけしかけた魔法人形たちは破壊されるだろう。あれらの大部分は塔のメイジの〈黄金の血〉をそそがれている。  じつのところ塔に入れるなら、あなた自身が魔法人形たちに命じることもできるはずなのだがね」
https://seesaawiki.jp/w/idiotic_dragon/d/%b2%ab%b6... - 2008年02月13日更新
黄金溶液〈下〉01
なく続くかと思われるほど長い。  才人とアンリエッタはその急な階段をのぼる。  どんな仕かけか、のぼってゆくと壁のともし火が順繰りに灯っていく。通り過ぎると消えてゆく。  おぼろな明かりの下で歩いていると、階段の横にある材質不明ののっぺりした壁に、ときおり扉がある。入る気はしない。  立ち止まり壁に手をつきながら、アンリエッタは額に汗をにじませて、切らした息をととのえた。  その壁がいやに温かい。まるで人肌のように。  見ると、壁の色は紫と赤紫のまだらだった。アンリエッタはぞっとして手を離した。 (さ
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おしおきだべ〜
の国で最も高貴な、侵されざるべき女性。 アンリエッタ女王であった。 女王がなぜ、自らの治めるこの国の、自分の城の一室で拘束され、陵辱されるに至ったのか。 それを知るのは、女王自身と、この部屋にいる男性しか知りえない。 そして。 この部屋にいるもう一人は、女王の身体が冷めてきた頃を見計らって。 ぐちゅうぅっ!ぶちゅっ! 「んふぅーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!」 小指の先ほどの小さな瘤で彩られた、ぐねぐねと曲がった歪な張形を、女王の女陰に突き刺す。 それをわざと音を立てるようにゆっくりと、ねっと
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不幸せな友人たち(27-108)
 アンリエッタとギーシュは、ルイズの処遇について話し合った。目的はルイズを死ぬまで幸せにし ておくことである。シエスタの提案どおり、才人の死に関する記憶を奪い、彼が元気に生きていると 思わせておく、というのが計画の根幹だった。 「そのためには、ルイズを徹底的に外界から引き離し、なおかつその状況を彼女が不審に思わないよ うにしなければなりません」 「そこで私の力が必要になるのですね?」 「はい。具体的には……」  計画自体は既にほとんど完成されていた。だからこそ、アニエスは余計に不安だった。 (陛下は、この
https://seesaawiki.jp/w/idiotic_dragon/d/%c9%d4%b9... - 2008年02月11日更新
女王様調査中につき
した。 学院のどこかに潜む、黒髪の街娘…アンリエッタの化けた少女、『アン』を捜して。 アンリエッタは、その日はたまたま、書類整理の雑務しかなかった。 これは好機とばかりにアンリエッタはトリステイン魔法学院へ出向くことにした。 もちろんお忍びで。 雑務処理は代役としては人間より優秀なアルヴィーに任せて、誰にも知らせず秘密裏に。 もちろん、最大の目標である才人にもこの来訪の事は知らせていない。 いきなり出向いて、驚かせようと言う魂胆である。 ついでに、この間タルブに視察に出向いた際に古文書に載っていた『ニョ
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