ロボットにロボット法が作られるなら、万能細胞から生れた人間にはどんな法を用意すべきでしょうか? 人間とは? 人間はどう生きるべきか?

契約の定義

・武器を身につけない人間は苦しい生活の中で多くの知恵を見つけました。

・人が見つけた知恵の中で最大・尊貴な知恵が仏の智慧といえるでしょう。

・仏の智慧を見つける以前からそれと知らずに仏の智慧を使っていました。

・火を使いこなす知恵・武器を使用する知恵・計略を用いる知恵などです。

・やがて人が世界を支配し始めてから、智慧を悪用する人間が目立ちます。

・仏の子を見殺しにしたり・手をかけて殺した事件も数多く見られました。

・旧約聖書には兄カインが弟アベルに嫉妬して殺した事件が載っています。

・旧約の創造神はこの卑劣な兄カインを赦して、人の報復を禁じています。

・そのように愚かな面はあるけれど、人間が編みだした方便上の契約です。

・愚かゆえに、人は契約によって己の過ちを減らそうと考えたのでしょう。

契約の重み

・(対等な)人と人、集団と集団、人と集団の間で取り交わされる契約です。

・人の愚かさを自覚する人や集団は、歯止め・安全弁の取付けを忘れない。

・だが、傲慢な者は安全弁をつけず、過った場合の己の保身のみを考える。

・そのような過ち多き契約に無制限の重みを置いてならないのは当然です。

・ともあれ、この種の契約は多数決とか代理人とかの箔をつけて結ばれる。

・その箔を公に認める集団や人は、この契約に無制限の重みを与えたがる。

・あの悪名高いナチによる『ユダヤ法』の類は卑劣にして邪悪と云えます。

・ユダヤ法に民主法の冠をつけようとも、誰も遵守してはならない法です。

・ユダヤ法のごとき悪法を持てはやす社会で人権感覚は失われていきます。

・悪魔と契約して「影をなくした男」のように影薄い人が増えては悲しい。

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