満天の星空の下、湯煙が静かに漂う――――
得体のしれない不安を振り払うようにピアニィとの会話を終わらせたアルだったが、そのまま静かに時が流れても湯に浸かったまま動けずにいた。
それは、先程感じてしまった自分とピアニィの行く手に感じた予感の為ではない。
もっと、切実且つありふれた理由によるものである
で、出られない･･･（汗）
なんせ、直ぐ傍には、彼と同じように湯に浸かった状態で膝を抱え込み赤面状態でまた俯いしまっているピアニィがいるのである――――お互い、薄い湯浴み着一枚纏ったのみで。
ピアニィたちに遭遇した当初、その場の空気の居た堪れなさにウッカリ「早く入ればいい」などと言ってしまったが、お互いの出る時のことまで全然まったく欠片も考えていなかったのは、今のところ《後悔先に立たずで途方にくれてます》状態なアルであった。
いや、実はほんのちょっと前に、二人とも一度お湯から上がろうとはしたのだ。
問題は、お互いが全く同じタイミングでそう思って立ち上がってしまったことで、結局両者立ち上がったと同時に相手の姿が目に入ってしまい、次の瞬間再びお湯の中に体を逆戻りさせるハメになっただけで･･････。
そう、お互いが纏っている湯浴み着は―――というか、薄い布というのは濡れば透けるし体に張り付く。
温泉特有の白濁した湯に浸かっている現在なら問題は無いが、どちらが先になるにしても湯から上がってしまえば、お互い異性相手にちょっと問題な状態――シットリ濡れ濡れスケスケ＆ボディラインバッチリぴっちぴち―――を晒してしまうということに気がついて撃沈してしまったのである。
ついでに、町外れの温泉である以上、露天風呂の出入り口を兼ねている更衣室も一つしかないとなれば、同時に湯から出て同じ更衣室に向かうのはアル的にも、たぶんピアニィ的にも論外の所業であった。
さらに、初めの《あらドッキリ☆温泉混浴です》なお互いが出くわした瞬間に響き渡ったピアニィの悲鳴と焦りっぷりを思い起こせば、先に出てくれというのも、若しくは、先に出るから宜しくとアルから言い出すのも、かなり気恥ずかしい上に気不味いのである。
かくて、二人揃って誰にも邪魔の入らない状態で混浴温泉満喫中―――のように見えて、どんどん切羽詰まってますメーター上昇中のまま時が過ぎていくということに･･･。
畜生！、こういう時に限ってベネットのヤツはさっさと帰ってこないし･･････あいつ何処まで泳いでいきやがったんだ？！
《温泉街の犬》とか名乗るなら、俺たちがノボせる前になんとかしてくれ！！
というか、俺の場合、アレだけでノボせそうなんだよ！！
思わず、先程うかっり目撃した濡れスケ湯浴み着ピアニィを脳内再生してしまい、慌てて脳裏で能天気な鼻歌を歌いつつ所在不明な異邦人な狼娘に、八つ当たりじみた救いを求めてしまうアルであった。
･･････って、ノボせる？！
ふと、アルが自分の心の突っ込みに我に帰る。
そう、この街に来たときにピアニィは、『温泉が初めて』と言っていた。
･･･ということは･････
ヤバイ！、絶対にこのままじゃ姫さんの方が先にノボせる･･･
っていうか、湯当たりするぞ！！
ピアニィ王女は、たとえ世間一般の深窓の箱入りお姫様と違って超強力魔法を使いこなそうが、サバイバル経験豊富だろうが、体力・持久力・耐久力においてはアルと比較にならない華奢な少女なのだ。
それが経験値皆無申告済な温泉――温泉は一般的に通常の温浴より温度が高い上に、成分にもよるが血行を良くする為頭に血が昇り易い―――で、アルと我慢比べモドキを続けていれば、間違いなく先に限界を超えて倒れるハメになるだろう。
ええい、このさいだ。多少気不味かろうが、あらぬ疑惑の瞳を向けられようが、とにかく姫さんに先に上がってもらって、姫さんの体（と俺の精神）の安全を確保しないと･･････。
「おい、姫さん･･･あー、俺はベネット探すついでに、あっちに泳いでいくから、先に上がって･････」
くれよと、微妙に視線を逸らしつつ振り返り、ピアニィに声をかけたアルを待っていたのは――
「･･････ふにゃ〜」
ぶくぶくぶくぶく････。
「って、もうノボせてのかよ？！！！」
案の定な、お約束の展開であった（笑）。
「おい、大丈夫か、姫さん？！」
アルは、慌てて顔の半ばまでお湯に沈みかけていたピアニィを引き寄せガバッと抱き上げる。勿論、所謂ところの《お姫様抱っこ》なのは言うまでもない。
うわっ、軽るっ？！！。
意識が朦朧として体に力が入っていない状態、ついで濡れまくってふやけたような状態でも、腕に抱き上げたピアニィの華奢な肢体は、アルにとって予想以上にいっそ儚げな程に軽かった。
そのあまりの重さの無さと抵抗のなさに驚き、その容態を確かめようと視線をピアニイの体に落としたアル目に飛び込んでくるその姿は、――――まるでたおやかな花そのものの肢体。
ほんの少し腕に力を込めただけで壊れてしまいそうな細さと儚さ。艶やかに濡れた透けるような白い肌はうっすらと紅潮し極上の陶磁器の如く輝く。そして、その身を包む薄い湯浴み着もしっとりと濡れそぼりなめらかな肌を透かし見せ張り付き、そのしなやかで華奢でも麗しく悩ましげな曲線を描く肢体を余す所なく露わにしただけではなく、滴り落ちる水滴まで仄かに漂う色香に艶を添える。
瞬間、アルは茹蛸以上に顔面が紅く染まり、慌てて視線を夜空に移しても手遅れで、目に焼きついた光景は別の意味でノボせそうになる。
が、だからといって、すぐさまその場で腕の中の存在を放り出すことなど論外で･･･。
とにかく、早くどーにかしなくてはと脳内のナニかを振り切るように頭を振りつつ、ピアニィを抱き上げたまま自身も湯から上がって、手当てをすべく浴場の入り口に向かって数歩進んだところで、―――アルは自分がさらに追い詰められたことを知った。
････この状態の姫さん、俺だけでどうやって手当てするんだ？！（汗）
どう考えても、濡れタオルを頭に乗せてやるくらいが精々である。
水を飲ませる？―――コップと水はあったような気がするが、こんな状態の姫さんに飲めるのか･･･へたすりゃ口移ｓ･･･････即刻、却下！☆
おまけに、湯から上がれば山から吹き降りる風は冷たく、今の茹蛸状態なアルですらも薄っすらと肌寒さを感じる状態。どう考えも、このまま濡れ湯浴み着のままなピアニィを放置すれば、湯当たりとは別の意味で体に悪そう―――確実に風邪をひくハメになるだろう。
が、健全な青少年であるアルにとって、意識の無い少女の体を拭くのも、さらに当人の承諾なくその体を着替えさせる（しかも、確実に下着からである）のも、どう考えても不味い以外のナニモノでもない。
というか、そんなことをやらかして某《炎の申し子》な長姉あたりにバレようものなら、こんがりミディアムステーキにされそうなことは間違いない。
俺にどーしろって言うんだ？！
だから、早く帰って来いってんだ、ベネットぉぉ！！！！
腕の中の存在の為に、声を上げずに空に向かって咆哮するアルに応えるものは
「･･･う、う〜ん」
ひゅうぅ〜る〜るるる〜
さらにアルを追い詰める腕に抱いた少女の艶めいた呻き声と、無情に響く冷たい風の音だけだった。
――――――――
結局、途方に暮れつつイロイロなモノが追い詰められたアルを救ったのは、帰ってきた英雄自称の狼娘さんではなく、程なく現れた宿主の老婦人であったそうな。
深夜になっても部屋に戻ってこない剣士と王女を心配した軍師が、温泉初心者という王女に配慮して浴場の様子を確認してくれるよう老婦人へ依頼した結果であり、その行き届いた配慮にアルのナヴァールに対する信頼をさらに深めることになったのは、後々のことを考えると僥倖であったと思われる。
まあ結局のところ、意識のないピアニィを老婦人一人で完璧にどうこうできるものでもなく、タオルぐるぐる巻きのピアニィを姫抱っこのまま部屋に運ぶハメになる等、アルがさらにイロイロ追い詰められることになったのだが、おおむね意識の戻る事無く翌朝までそのまま過ごす事になったピアニィに、アルの果たしたアレコレの役割が知られることはなく、その後の展開に大きな問題が生じることはなかったのはもっけの幸いである。
ちなみに、被害といえば、その後鼻歌歌いながら部屋に戻ってきた狼娘さんが健全青少年な剣士に八つ当たりの拳骨一発喰らったとか、剣士の朝の鍛錬が実は通常より一時間早く始められることになったとか、ごく些細なことだけであったのは、その翌日以降に起こった出来事を思えば、メデタシメデタシの一歩手前な顛末だったといえるだろう。
とある残り二人のやりとり････
「ふむ、もう少々時間をおいていた方がよかった（オモシロかった）のかもしれぬな･･･」
「あんた、どこまでわかっててやったんでやんす？」
「････なにがだね（笑顔）」
「･･･いや、あっしの独り言でやんす」
夏コミ新刊から、書き下ろし分の短い方を再録です
別名『姫抱っこ＆寸止め祭》その�◆幣弌�
ちなみに、某所に挿絵を隊長閣下がお描きになられております
あの状況なら、余計な邪魔さえ入らなければ、間違いなくこーなるよねーという（笑）
得体のしれない不安を振り払うようにピアニィとの会話を終わらせたアルだったが、そのまま静かに時が流れても湯に浸かったまま動けずにいた。
それは、先程感じてしまった自分とピアニィの行く手に感じた予感の為ではない。
もっと、切実且つありふれた理由によるものである
で、出られない･･･（汗）
なんせ、直ぐ傍には、彼と同じように湯に浸かった状態で膝を抱え込み赤面状態でまた俯いしまっているピアニィがいるのである――――お互い、薄い湯浴み着一枚纏ったのみで。
ピアニィたちに遭遇した当初、その場の空気の居た堪れなさにウッカリ「早く入ればいい」などと言ってしまったが、お互いの出る時のことまで全然まったく欠片も考えていなかったのは、今のところ《後悔先に立たずで途方にくれてます》状態なアルであった。
いや、実はほんのちょっと前に、二人とも一度お湯から上がろうとはしたのだ。
問題は、お互いが全く同じタイミングでそう思って立ち上がってしまったことで、結局両者立ち上がったと同時に相手の姿が目に入ってしまい、次の瞬間再びお湯の中に体を逆戻りさせるハメになっただけで･･････。
そう、お互いが纏っている湯浴み着は―――というか、薄い布というのは濡れば透けるし体に張り付く。
温泉特有の白濁した湯に浸かっている現在なら問題は無いが、どちらが先になるにしても湯から上がってしまえば、お互い異性相手にちょっと問題な状態――シットリ濡れ濡れスケスケ＆ボディラインバッチリぴっちぴち―――を晒してしまうということに気がついて撃沈してしまったのである。
ついでに、町外れの温泉である以上、露天風呂の出入り口を兼ねている更衣室も一つしかないとなれば、同時に湯から出て同じ更衣室に向かうのはアル的にも、たぶんピアニィ的にも論外の所業であった。
さらに、初めの《あらドッキリ☆温泉混浴です》なお互いが出くわした瞬間に響き渡ったピアニィの悲鳴と焦りっぷりを思い起こせば、先に出てくれというのも、若しくは、先に出るから宜しくとアルから言い出すのも、かなり気恥ずかしい上に気不味いのである。
かくて、二人揃って誰にも邪魔の入らない状態で混浴温泉満喫中―――のように見えて、どんどん切羽詰まってますメーター上昇中のまま時が過ぎていくということに･･･。
畜生！、こういう時に限ってベネットのヤツはさっさと帰ってこないし･･････あいつ何処まで泳いでいきやがったんだ？！
《温泉街の犬》とか名乗るなら、俺たちがノボせる前になんとかしてくれ！！
というか、俺の場合、アレだけでノボせそうなんだよ！！
思わず、先程うかっり目撃した濡れスケ湯浴み着ピアニィを脳内再生してしまい、慌てて脳裏で能天気な鼻歌を歌いつつ所在不明な異邦人な狼娘に、八つ当たりじみた救いを求めてしまうアルであった。
･･････って、ノボせる？！
ふと、アルが自分の心の突っ込みに我に帰る。
そう、この街に来たときにピアニィは、『温泉が初めて』と言っていた。
･･･ということは･････
ヤバイ！、絶対にこのままじゃ姫さんの方が先にノボせる･･･
っていうか、湯当たりするぞ！！
ピアニィ王女は、たとえ世間一般の深窓の箱入りお姫様と違って超強力魔法を使いこなそうが、サバイバル経験豊富だろうが、体力・持久力・耐久力においてはアルと比較にならない華奢な少女なのだ。
それが経験値皆無申告済な温泉――温泉は一般的に通常の温浴より温度が高い上に、成分にもよるが血行を良くする為頭に血が昇り易い―――で、アルと我慢比べモドキを続けていれば、間違いなく先に限界を超えて倒れるハメになるだろう。
ええい、このさいだ。多少気不味かろうが、あらぬ疑惑の瞳を向けられようが、とにかく姫さんに先に上がってもらって、姫さんの体（と俺の精神）の安全を確保しないと･･････。
「おい、姫さん･･･あー、俺はベネット探すついでに、あっちに泳いでいくから、先に上がって･････」
くれよと、微妙に視線を逸らしつつ振り返り、ピアニィに声をかけたアルを待っていたのは――
「･･････ふにゃ〜」
ぶくぶくぶくぶく････。
「って、もうノボせてのかよ？！！！」
案の定な、お約束の展開であった（笑）。
「おい、大丈夫か、姫さん？！」
アルは、慌てて顔の半ばまでお湯に沈みかけていたピアニィを引き寄せガバッと抱き上げる。勿論、所謂ところの《お姫様抱っこ》なのは言うまでもない。
うわっ、軽るっ？！！。
意識が朦朧として体に力が入っていない状態、ついで濡れまくってふやけたような状態でも、腕に抱き上げたピアニィの華奢な肢体は、アルにとって予想以上にいっそ儚げな程に軽かった。
そのあまりの重さの無さと抵抗のなさに驚き、その容態を確かめようと視線をピアニイの体に落としたアル目に飛び込んでくるその姿は、――――まるでたおやかな花そのものの肢体。
ほんの少し腕に力を込めただけで壊れてしまいそうな細さと儚さ。艶やかに濡れた透けるような白い肌はうっすらと紅潮し極上の陶磁器の如く輝く。そして、その身を包む薄い湯浴み着もしっとりと濡れそぼりなめらかな肌を透かし見せ張り付き、そのしなやかで華奢でも麗しく悩ましげな曲線を描く肢体を余す所なく露わにしただけではなく、滴り落ちる水滴まで仄かに漂う色香に艶を添える。
瞬間、アルは茹蛸以上に顔面が紅く染まり、慌てて視線を夜空に移しても手遅れで、目に焼きついた光景は別の意味でノボせそうになる。
が、だからといって、すぐさまその場で腕の中の存在を放り出すことなど論外で･･･。
とにかく、早くどーにかしなくてはと脳内のナニかを振り切るように頭を振りつつ、ピアニィを抱き上げたまま自身も湯から上がって、手当てをすべく浴場の入り口に向かって数歩進んだところで、―――アルは自分がさらに追い詰められたことを知った。
････この状態の姫さん、俺だけでどうやって手当てするんだ？！（汗）
どう考えても、濡れタオルを頭に乗せてやるくらいが精々である。
水を飲ませる？―――コップと水はあったような気がするが、こんな状態の姫さんに飲めるのか･･･へたすりゃ口移ｓ･･･････即刻、却下！☆
おまけに、湯から上がれば山から吹き降りる風は冷たく、今の茹蛸状態なアルですらも薄っすらと肌寒さを感じる状態。どう考えも、このまま濡れ湯浴み着のままなピアニィを放置すれば、湯当たりとは別の意味で体に悪そう―――確実に風邪をひくハメになるだろう。
が、健全な青少年であるアルにとって、意識の無い少女の体を拭くのも、さらに当人の承諾なくその体を着替えさせる（しかも、確実に下着からである）のも、どう考えても不味い以外のナニモノでもない。
というか、そんなことをやらかして某《炎の申し子》な長姉あたりにバレようものなら、こんがりミディアムステーキにされそうなことは間違いない。
俺にどーしろって言うんだ？！
だから、早く帰って来いってんだ、ベネットぉぉ！！！！
腕の中の存在の為に、声を上げずに空に向かって咆哮するアルに応えるものは
「･･･う、う〜ん」
ひゅうぅ〜る〜るるる〜
さらにアルを追い詰める腕に抱いた少女の艶めいた呻き声と、無情に響く冷たい風の音だけだった。
――――――――
結局、途方に暮れつつイロイロなモノが追い詰められたアルを救ったのは、帰ってきた英雄自称の狼娘さんではなく、程なく現れた宿主の老婦人であったそうな。
深夜になっても部屋に戻ってこない剣士と王女を心配した軍師が、温泉初心者という王女に配慮して浴場の様子を確認してくれるよう老婦人へ依頼した結果であり、その行き届いた配慮にアルのナヴァールに対する信頼をさらに深めることになったのは、後々のことを考えると僥倖であったと思われる。
まあ結局のところ、意識のないピアニィを老婦人一人で完璧にどうこうできるものでもなく、タオルぐるぐる巻きのピアニィを姫抱っこのまま部屋に運ぶハメになる等、アルがさらにイロイロ追い詰められることになったのだが、おおむね意識の戻る事無く翌朝までそのまま過ごす事になったピアニィに、アルの果たしたアレコレの役割が知られることはなく、その後の展開に大きな問題が生じることはなかったのはもっけの幸いである。
ちなみに、被害といえば、その後鼻歌歌いながら部屋に戻ってきた狼娘さんが健全青少年な剣士に八つ当たりの拳骨一発喰らったとか、剣士の朝の鍛錬が実は通常より一時間早く始められることになったとか、ごく些細なことだけであったのは、その翌日以降に起こった出来事を思えば、メデタシメデタシの一歩手前な顛末だったといえるだろう。
とある残り二人のやりとり････
「ふむ、もう少々時間をおいていた方がよかった（オモシロかった）のかもしれぬな･･･」
「あんた、どこまでわかっててやったんでやんす？」
「････なにがだね（笑顔）」
「･･･いや、あっしの独り言でやんす」
夏コミ新刊から、書き下ろし分の短い方を再録です
別名『姫抱っこ＆寸止め祭》その�◆幣弌�
ちなみに、某所に挿絵を隊長閣下がお描きになられております
あの状況なら、余計な邪魔さえ入らなければ、間違いなくこーなるよねーという（笑）
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