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スーパーロボット大戦α外伝

 αに衝撃を受けた筆者が次に手を出してみたスパロボ。
 援護が導入され、防御というステータスが導入され(それまで防御力はパイロットのレベルアップでは上がらず、ユニットの装甲を改造するしかなかったため、ダメージが青天井だった)、熟練度が1話1ポイントまでになり、2周目以降の資金ボーナスが初めて導入されるなど、過渡期のαからだいぶ現代スパロボに近付いた内容。ただ防御はまだ死にステータスだったし、熟練度の獲得条件はプレイヤーには明らかにされなかったし、資金ボーナスは固定額で何周もしていくと増えていくということもなかったので、まだまだ過渡期でした。
 特徴は、味方部隊が未来に飛ばされるというストーリーと、オリジナルの主人公キャラがいないことであります。このストーリーにしたからこそ∀やXやザブングルを出すことが可能になったわけです。敵勢力の数は少なめですが、1つ1つは強大で、特に何万年にもわたって力を蓄えてきた恐竜帝国との戦いは血沸き肉躍るものがあります。
 戦術上もストーリー上もスーパー系が優遇されていて、リアル系は地形適応やら武器の威力やらに問題があってほとんど使い物になりません。それこそフル改造したガンブラスターにアムロをのっけて露払いをさせ、新規参戦の∀とダブルエックスとウォーカーギャリアをボスの削りに使えば、あとはお払い箱です。αであれほど強かったファンネルは見る影もありませんでした。ストーリー上も、前述の通り強烈なインパクトを残した恐竜帝国のように、スーパー系がクローズアップされていました。
 難易度は全体的にαよりだいぶ高めで、わたくしは初プレイ時はハードのクリアを諦めてしまいました。三方よりやってくるメカメカギルギルガンから基地を守りきる自信がなかったのです。別にあれは、近くに味方を置いておけばそっちへの攻撃を優先してくるので、どうということはないわけですが。後年アーカイブかなんかで配信されたダウンロード版でハードをクリアしきったときには、自分のスパロボ力の向上に満足したものであります。
 話は戻りますが、難易度が高いのです。だから、弱いユニットを使っている余裕はあまりありません。そして、今作で強いのはスーパー系です。主力は、まずはやっぱりマジンカイザーです。魔人パワーに、無消費で連発できるジェットブーメランとターボスマッシャーパンチは非常に優秀です。パイロットは甲児よりも、未来編序盤から使えて能力も上がっているだろう鉄也の方がいいと思います。鉄也は、ひらめきも不屈も持っていないというデメリットがあるのですが、マジンカイザーならボスの一撃にも耐えきれるのです。
 終盤はHPが5ケタで攻撃力も高い雑魚がウヨウヨ出てくるので、まずは敵の一団にマジンカイザーをおとりとして放り込み、弱ったところで後続する本隊がこれを叩いていくという戦法がほとんど必須になります。後続の本隊は、やっぱりまずはスーパー系で、ライディーン・ブライガー・ダイターン3・グレートマジンガー(甲児を乗せる)・真ゲッター(・あとスレードゲルミル)でしょう。とりあえず。コンバトラーとボルテスとダンクーガは強さが一段劣るので本隊の更に後ろに置いておき、単なる精神タンクとして使うのが良いです(そのためにもたまにボスのとどめを刺させてレベルを上げておきましょう)。リアル系は、新規参戦の主人公3人とアムロを乗せたガンブラスターぐらいで本当にいいです。あとは、バルキリーとか魔装機神とかもいますが、あまり使えた記憶はありません。
 量産型アウルゲルミルとかが出てくると上記のマジンカイザーおとり戦法でもきつくなってくるので、本当にちょっとずつ釣り出しては袋叩きという島津みたいな戦い方をしないとなんとも辛いです。HP回復能力を持っているボスとかは、ちまちま削っていても埒が明かないので、必殺技が長射程のライディーンとブライガーで援護も駆使しながら1機ずつ落としていきます。
 まあ、局地的な射程と物量で相手を上回れというのは戦争の鉄則ですから、卑怯でもなんでもありません。横綱相撲をすると負けるのはこっちですから。
 そういえばまだカラオケモードがあったなあ。このへんも過渡期だったなあ。

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