当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2018年5月24日放映のアメトーークを見た。テーマは「HUNTER×HUNTER芸人」だった。

 最初に言っておくが、筆者はHUNTER×HUNTERを読んだことはない。表現作品を扱うホメ回なので、案の定笑いの絶対量は少なく、田中や蛍原をバカにするようなクダリでしか笑いは出ていなかった。
 なので、せめてHUNTER×HUNTERのおもしろさが伝わる内容になっていて欲しかったのだが、いまいち伝わってこなかった。筆者が持ってしまった印象は、「キャラがやたらたくさんいて、1回出たきりなかなか出てこないキャラがいるなどその登場頻度の管理ができていなくて、漫画のくせに文字で説明している部分が多くて、背景の描き込みが甘いコマも結構ある漫画」というものである。多分、実際はきちんとおもしろい漫画なので、伝え方が良くなかっただけだとは思う。とはいえこの手のストーリー漫画のおもしろさをネタバレをせずに伝えるというのは至難の業である。何がどうおもしろいかをきちんと説明するとネタバレになってしまうからである。でもそこを避けるとなると、周辺部分を断片的に紹介するしかなく、結局何がどうおもしろいのかが伝わってこない。そのうえキャラクターも世界観も膨大な作品なので、オンエアで雛壇の面々が順々に紹介していく内容もかなりぶつ切りのバラバラで、1時間では説明しきれていない感が強かった。全体的に断片的で散漫な内容だった以上、ディープなファンの要望に応えられていたかというと、それも微妙だと思う。どっちつかずなのである。どうせなら、ファン以外の人間は切り捨てて、ネタバレもアリアリでもっとディープでマニアックな内容にするという番組作りもありだったとは思う。

 それをしないのであれば、扱っちゃいけないテーマだったということだろう。表現作品をテーマにするといっつもこんな感じの出来(ファンもよく知らない人も喜ばせられない期待外れの出来)になってしまうので、いい加減やめた方がいいと思う。

管理人/副管理人のみ編集できます