当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 はい。ENGEIグランドスラムです。
 めちゃイケとみなさんが終わりフジを見ることがなくなったので、危うく見逃しそうになりました。すみません。
 実際に見るかどうかは悩んだのですが、放映日にこのwikiのアクセス数が伸びていたので、やっぱり多少は感想を書くことが読者から期待されているのではないかと思い、頑張って見てみることにしました。
 おもしろそうだから見るのではなく、完全にこれを書くために見ています。「仕事」になってしまっているんです。にもかかわらず、一銭も入ってこないのが空しいですね。もうちょっとマネタイズをきちんと考えれば違うんでしょうけどね。このページに広告は出ますけど、あれがクリックされても私には一銭も入らないですからね(wikiの運営元に入るのかな?)。

 まあ、何で生放送になったのかは分かりません。編集の時間がとれなかったのかしら。散々言っているとおり生放送はバラエティをつまらなくする手法でしかないので、褒めるべきところはありません。今回は生放送だからつまらなくなってはいませんでしたが、当然おもしろくなってもいませんでした。
 あとフジの悪い癖なんですが、「すべらない話」や「IPPONグランプリ」みたいに有名人を観客に入れて感想を述べさせていましたね。別に何もおもしろくはないしそんなことをするぐらいだったら視聴者が期待しているネタの時間を増やした方がいいと思います。今までのENGEIグランドスラムはそういうことを一切やっていなかったので、ここで敢えて改悪をしてきたのは不可解です。



<各ネタ寸評>
 みなさんウケているので、今のスタイルを貫くのであればそれはそれでいいと思います。そのままでウケているわけですから。でもそれは逆に、成長が止まることをも意味します。真のプロは、現状に満足せずに常により高い所を目指して変わっていくもんだと思いますけどね。まあその渦中に身を投じると、いつまで経っても安住ができないので非常に精神的に辛いですけどね。いったん成功してしまえばそのパターンに固執したくなる気持ちはよく分かります。だから、あんまりエラそうなことは言えません。

1.ナイツ
 色々な芸人のツカミをパクるというボケを塙が次々かますネタでした。前後に絡み合った伏線等もあり、ナイツの完成型が出ていると思います。

2.ハナコ
 進研ゼミの宣伝マンガをイジるという古臭いスタイルかと思いきや、3人目が出てきて新鮮な感じになりました。おもしろかったです。

3.フットボールアワー
 岩尾が結婚式の司会をやるという設定なのですが、「巻き舌でしゃべる」というボケのクダリが非常に長かったです。その割に岩尾の巻き舌がヘタクソなのであんまりピンと来ませんでした。

4.NON STYLE
 福岡の単独LIVEからの中継でした。
 井上にオチの「もうええわ」を色々なパターンでやらせるというネタなのですが、別におもしろくなかったです。漫才の設定の説明がフリとして丁寧にあったので、福岡のお客さんは「そのフリどおりの物を見られた!」という感動から井上の「もうええわ」が出るたびに拍手を送ってはいました。単独LIVEのお客さんならNON STYLEのファンですから、当然です。でも、笑いの量はイマイチだったんじゃないかな。

5.バイきんぐ
 小峠は芝居がヘタです。
 西村も上手くはないんですが、最近浸透してきたサイコパスキャラに合う役回りだったので、小峠ほどの違和感はありませんでした。

<ENGEI歌謡祭枠>
6.友近
 中島美嘉の「雪の華」をタ行だけで歌うというネタです。ただ提供されるズレはその一本だけなので、最初の一小節を聞いただけで飽きてしまいます。もっと変化を入れて客の期待を裏切っていかなければなりません。それが笑いというものです。
 敢えてこのズレ一本で勝負したのは友近なりの美意識なのかもしれませんが、それは手抜きと紙一重です。自分でも手抜きだと分かっていながら、「美意識だ」と自分に言い訳をしていませんか。その自問自答は常に必要ですよ。

7.トレンディエンジェル斉藤
 三浦大知の「EXCITE」の替え歌で、ハゲを自虐していました。
 ただ斉藤に三浦大知ほどの歌唱力がなく、周りの演出に負けていました。なまじダンサーや照明といった周囲の演出がちゃんとしていたばっかりに、斉藤のヘタさが際立って残念な感じになっていたのです。結果、自虐になっている歌詞もあんまり入ってきませんでした。

8.清水ミチコ
 色々な人のモノマネをしながらアナ雪の「Let It Go」を歌っていました。天龍や中森明菜みたいな声が聞き取りにくい人のモノマネが中心だったので出オチ気味であり、ピークは歌い出しになってしまいます。そのまま歌を続けられてもピシっと締まらないんですね。

9.くっきー×はなわ
 「佐賀」の替え歌でGASUという歌を歌っていました。
 くっきーにしては小ぎれいにまとまってしまった感じです。

10.ロバート
 「うちわ」と「ひろしのぼうしが飛んでった」というオリジナルの歌を披露していました。何がおもしろいのかはよく分かりませんでしたが、秋山のやりたいことがテレビでできたんならいいんじゃないでしょうか。
<ENGEI歌謡祭枠ここまで>

11.バカリズム
 ブーメランのみを武器にやってきた銀行強盗の一人コントでした。ネタ後のコメントにもありましたが、強盗のイジメられっ子的な雰囲気に少し悲しくなってしまうのが問題だと思います。

12.ハライチ
 岩井が細かくボケて澤部がノリながら広げるという一世を風靡したスタイルです。岩井は、澤部の言動に笑っちゃダメです。

13.千原兄弟
 息子を殺された親(ジュニア)の元に刑事(せいじ)が訪ねてくるという重苦しい雰囲気のフリがあって、突如ジュニアが「ホンマでっか!?TV」の専門家風に蘊蓄を披露し始めるというネタでした。
 本家よろしくジュニアは蘊蓄を披露した後に「チーン」を鳴らすのですが、あれは本来発言前に鳴らすもののはずです。フリの最中に自然な流れで「チーン」を鳴らすクダリを作ってから蘊蓄を披露し始めた方がそれっぽくなったと思います。

14.吉本新喜劇
 「乳首ドリル」に加えて「爆乳三姉妹」のネタを見せられた感じでした。この2組のネタを立て続けに見せられただけで、あんまり「新喜劇」という括りに意味がなかった気がします。爆乳三姉妹は、スベリ気味のところがおもしろいので、そのこと自体にツッコんでくれる人がいないと活きません。新喜劇の中だとそのツッコミ役は用意できるのですが、単品になるとそれが用意できません。まあ、それぐらいは分かっているか。

15.ラバーガール
 大水が、お芝居ができるんですね。ネタもよく練られていたと思います。

16.三拍子
 伏線をばら撒きつつ回収していくネタはキレイでした。ただ、個々のボケが全体的にしょうもない感じがしてしまいました。何でだろう。

17.アンジャッシュ
 アンジャッシュのすれ違いコントそのものです。アドリブではなかなかこれはできません。

18.南海キャンディーズ
 山ちゃんの陰気さとしずちゃんの爆発力がよく噛み合っていたと思います。これが南キャンです。

19.変人
 原口あきまさ・ホリ・山本高広・ミラクルひかるの4人によるモノマネユニットです。組み合わせは色々できるので「こんなネタをやらせてみたい」という作家的なマインドに立って眺めると楽しいです。
 ただやっぱりモノマネって全体的に第一声のソックリさが全ての出オチ気味のネタなので、その後をダラダラ続けても締まらないしオチないんですね。これを無理やりオトす細かすぎての落とし穴がどうしても欲しくなります。

20.とろサーモン
 久保田のクズキャラが存分に活きた漫才だと思います。久保田もそれにツッコむ村田もイキイキとできますね。

21.まんじゅう大帝国
 2人ともツッコまないまま漫才が進行していく独特のスタイルでした。いわゆるシュールなので、好みはどうしても分かれると思います。

22.東京03
 見たことあるやつでした。題材自体はそんなに珍しい着眼点でもないんですけどね。「自慢話をしないオレっていう自慢話」なんて、全国のちょっとおもしろい陰キャは気付いてますよ。

23.爆笑問題
 見たよ見た見た。

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