論文博士と課程博士

ご存じのように、社会人で博士をとろうとすると最初に頭に浮かぶのは、論文博士いわゆる
論博です。

もちろん、業務の成果を研究といしてまとめるという立場や、発展型を模索する立場もあるでしょうが、論文書いてお金を払えば!学校にろくに行かなくても博士がとれるものという見方もあります。

博士課程の学生が優秀で、他大学の助手等に中途就職し、後に博士をとるという時にも論博はもちいられてきたそうな。

日本独特?の仕組みで、学位の国際標準化という観点から中教審では廃止!の方向で検討されている。

一方まじめにがんばるのは、課程博士、といっても社会人なりの参加の仕方は
あるとおもうのですが、この辺は大学、学部、先生によって全然違うらしい。

中教審にて、論博廃止の方向が答申されたということですが、米国的な感覚からは、はやり大学に戻って勉強して次のStepUPするのだから、在籍して勉強するのが自然です。

すでにもう形が出来上がって、事情があって、課程を受けられなかったという人々はどうするの?それに急がしい社会人が課程を受けるというのは現実的ではないのではないか?
という様々な意見があるでしょう。社会人の博士取得の受け皿としての大学院制度の整備が必要です。

社内最高教育(TSSI仮称)はどうだったか、これも負荷の高い1年のコースであるが、これは技術幹部の要請ということで、視野を広くするという面もあるし、最先端の講義をうけるという意味もあるし、大学とのリエゾンという意味合いもあるのでいちがいに言えないが、それなりに意義があるとおもう。

生涯教育という観点からしても一度エスタブりっしゅした人も課程をうけることに意義があるのでは無かろうか?

blogやリンク

経験者談

いかは、元同僚(課程博士取得)のお言葉です。

まず、課程博士は学校に入学して卒業します。論文博士はおそらくそうならないです。 おそらく、博士号は、大学が発行するようになったあたりから、論文博士を出す件数は、 減っているんだったと思います。

博士号を取る必要条件は、大学によっても違うようですが、

課程博士3年通いでもらう条件1論文
2年通いでもらう条件2論文
1年通いでもらう条件3論文
論文博士 5論文

どの程度学校に行って何をするか何単位とるかなどは、 学校、学部、学科、先生によって違うと思います。XX研というかその学科では、 社会人学生は、会社でやった仕事をまとめて論文化する。2科目程度単位を取る。 通学は基本的に要らないが、手続き上、単位取得上必要に応じて行ってくる。 あと、学費。

論文博士:5論文 というような違いがあると思います。 その他、国際会議での発表経験1,2件というのはおそらく一緒。

JAIST

JAISTでは、博士課程後期入学者への説明では
  • 主テーマー
    • コンフェレンス2件、ジャーナル1件の論文
  • 副テーマ
    • なんでもいいから1件
というのがクライテリアだそうです。

  • 東大卒もリストラの時代?変わる研究開発の場
    • 大企業の中央研究所はすたれて、外にリソースを求めようとしている、雛のように自前養成してきた研究者の囲い込みは、現状はpayしないということなんだろう。
    • しかいそれで養成されてきた人にとっては、突然方針が代わった、あとは自分の力量で生きて頂戴といわれても困るでしょう?
    • まあ親方を頼らないためにもまずは資格三角博士ですね。
2006年04月26日(水) 09:42:55 Modified by miwamasa3




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