認知意味論
認知意味論
これは本認知意味論、松本曜編、大修館書店の講読メモである
メモ
..語の意味
...チェックリスト意味論
...プロトタイプ（典型）
プロトタイプ意味論では、ある意味カテゴリーに属する成員は均等ではなく、
その中には典型的なケースと周辺的なケースがあることを認め、その典型的なケースに着目して記述を行う。
典型条件(prototype condition)
例外を許すがプロト対ｍぷを規定する、程度性のある条件
....red:ファジーなカテゴリー
redは＜真っ赤＞をプロトタイプとして、程度ではかられる
といういみでファジー
....bird:特定のクラスターと手がかり妥当性
鳥は、コマツグミみたいのがプロトタイプで
このプロトタイプを参照点として、類似性が判断んされている。
→プロトタイプ効果
典型的なbirdは手がかり妥当性(cue validity)が高い
意味カテゴリーを自然界のパターンにあわせることにより、人間の
生活にとって効率のよいカテゴリーが作られるのである。
そのようなカテゴリーはクラスターを成す性質とあいまって、
１つの全体的（ゲシュタルト的）カテゴリーをつくっている。
....clime:隣接条件
....bachelor:存在の背景
語の背後に一定の世界認識が前提とあって
この前提が成立した上で条件が満たされる場合が典型例になる
このような前提は、単語の背景にある理想かされた世界モデルであり
のちにみる フレームの一種である。
レイコフ：理想認知モデル(idealizd conginitive model)と呼ぶ
....問題点
....プロトタイプの性質
プロトタイプは現実世界における指示物ではない。
コマツグミはプロトタイプのinstanciateしているにすぎない。
典型性はたの概念と区別すべき
家族的類似性 ファジー性
プロトタイプの実現に複数の型があある
→意味カテゴリーを作り出す認知能力は、適用される概念分野によって異なる構造を作り出す
このような型の違いがあっても、語の意味がプロトタイプをもつという傾向は共通
→限られた語彙で多様な状況を表現する必要性からきている（ヒエラエルツ）
経験される世界で、とく言語化する必要の大きいケースに焦点を当てて、
それに言及することを想定してい、意味のカテゴリーを作っている。
そのカテゴリーは緩やかなつかいかたをゆるしている
カテゴリーの構造事態がそうなっている！！！
...イメージスキーマ
....イメージスキーマと空間表現
空間概念というもの事態が私たちの物理的空間体験に根ざしている
空間体験のゲシュタルト性をとらえている（ブラッグマン）
イメージスキーマは類像的(iconic)ではあるが、恣意的（規約的）な側面もあうる。
....スキーマの特徴
accrossのスキーマは、の特性はトポロジ刈るである
機能的要因の存在は、空間前置詞の意味がスキーマ的であるにしても
視覚的な情報以外の要素をスキーマにもちこまないｋればならない
→→力動性
....力動性
力という観点から見た個体の相互作用のこと
言語の構造のなかかに広く浸透している。
イメージスキーマとことなるのは、視覚的・幾何学的な
情報ではなくて、物体間の力関係をあらわしている事である。
とくに使役(cusation)の表現
....イメージ・スキーマ再考
力動性をうけて、イメージスキーマを非視覚的なものにも拡大
ジョンソンによると
「日常的、具体的な経験のなかで繰り返し現れる（比較的単純な）パターン、
形、規則性」
＜容器＞のスキーマ
＜経路＞のスキーマ
＜力＞のスキーマ
＜バランス＞のスキーマ
＜上・下＞のスキーマ
＜前後＞のスキーマ
＜部分・全体＞のスキーマ
＜周辺・中心＞のスキーマ
これらは知覚、運動などの具体的な経験を通じて作られるもので、
具象的なイメージのレベルからさらに抽象化を経たモノである。
★イメージスキーマの形成は意味の取得に先行すると（まんどらー７）
→子どもの実験
...フレーム
フィルモアが意味論にもちこんだ
Lakof→ 理想化認知モデル
ラネカー→ 認知領域（coginitive domain)
話者は、関連する様々な知識を前提として語を使い、
またその背景知識を喚起することによって理解する。
フレームは多くの場合スキーマ的な世界モデルであり
その語の使用は話者がモデルを現実会に割り当てていることである。
ラネカーの認知領域：百科辞典的知識にアクセ視している。
領域にはベース（背景）とプロファイル（）がある。
arc(弧）
円を baseとしてその一部をプロファイルしている。
フィルモア
２つの語の意味は、共通したフレームをつうじて、間接的な関係を持つ →単語間の関係
buy,sel,spendの関係
フレーム意味論では、身体部位名詞は、人間の身体に関する知識を前提としている
名詞は身体をフレームとして定義されており、
フレームネット：
ごのフレームの背景を記載。..意味の拡張
「医者の卵」
意味拡張
共時的(synchronic) 通事的(diahcronic)...メタファ・シネクドキ・メトミニ
メタファーとシネクドキは意味要素の共有といういみで共通点をもつ
同型の比喩であるのにたいし、メトニミーは異なる。
....メタファー
類似性に基づき、意味拡張する比喩
メタファー：２つの事物・概念のうち何らかの類似性に基づいて、
一方の事物・概念を表す形式を用いて、たほうの事物・概念を 表す比喩
慣用的意味(ideomatic meaing)もメタファーに基づくと
【認知的基盤】
ラネカー
２つの対象を比較する能力である。
....シネクドキー
シネクドキ：より一般的な意味を持つ形式を用いて、より特殊な意味を表す、
あるいは逆により、特殊な意味を持つ形式を用いて、より一般的な意味を 表す比喩。
【認知的基盤】
ラネカー
ある事象をさまざまな程度の詳しさや特定性でとらえる能力
「花」「桜」「ソメイヨシノ」のように
このような認知能力を基盤として、詳しさや精密に関して 異なるレベルの複数のとらえ方をした場合でも、言語表現 としては同一のものを用いるということである。
....メトミニー
メトミニー：２つの事物の外界における隣接性、さらに広く２つの事物・概念の
思考内、概念上の関連性に基づいて、一方の事物概念をあらわす形式を 用いて、他方の事物・概念をあらわす比喩
空間におけるモノとモノとの隣接性 扇風機が回っている
時間的に連続 わたしはここに骨を埋めるつもりで
もとも普通に行うこと、生じること Aさんは本当は寿司がすきだ。
【認知的基盤】
ラネカー
よくわかっているものすでにわかっているものを参照点として勝つよう して、本来把握しようとしている対象をと捉えるという
参照点能力
...概念メタファー・メトミニーと意味拡張
....概念メタファーを介した意味拡張
レイコフとジョンソン
「ある概念を別の概念と関連づけることにより、一方を他方で理解する」 という認知プロセスとしてとらえ直す。
この認知プロセスを介して、
日常的で具体的な経験をもとに、抽象的・主観的な対象を理解している。
（具体的な）概念と（抽象的な）概念の間の対応関係が生まれる
この概念と概念の対応関係を→「概念メタファ」と呼ぶ。
「概念メタファー」の特徴
�｜蠑歸�な概念を、それについての経験と類似する具体的な 経験あるいは、それと共起する具体的な経験との関連で理解 しようとする。 →概念メタファーの形成
類似性は経験に基づくものだけでなくて、この概念メタファーにより 新たに創造されるものもある。
��概念メタファーがかかわる意味拡張があるのは明らかだが これを意識することはない
��人として同じ器官、同じ運動感覚を持っている以上、概念メタファー の多くは、共通である。だから、拡張された言語表現の意味も正確に 相手に伝わる。
レイコフ
写像（マッピング）
起点領域から目標領域への写像
LOVE is A JOURNY JOURNY：起点領域 LOVE:目標領域
つまり共時的だけでなく通時的でもあるスイーツア
法助動詞における義務的用法から認識的用法へｎ発達を、社会的物理領域から 認識的領域への力動性構造のメタファー的写像である
....概念メトニミーを介した意味拡張
レイコフ、ジョンソン
「ある概念をそれと関連する別の概念を用いて表す」
The first violin injured hare hand.
（第一バイオリン→バイオリン奏者）
メタファーとはことなり、写像がおこらない。
テイラー
「ある概念構造のなかで、共起する２つの概念を関連づける 認知プロセス」
....メタファーとメトニミーの関係
テイラーの主張
概念メタファーのいくつかは、メトニミーの能力を介して成立した
メタファーよりメトニミーに注目して意味拡張や意味変化を分析する研究が増えている
（Radeen, Blank Dirven、深田）
研究のトレンド
★概念メタファーのいくつかがメトニミーのプロセスを介して形成されたことの実証
★メトニミーとフレーム的あるいはスクリプト的な知識との関係
★メトニミーと語用的すいろんとの関係
メトニミーに着目した言語研究は、認知言語学における概念的統合に
非常に重要な役割を果たすと思われる。...イメージスキーマを介した意味拡張
イメージ・スキーマは言語表現の意味の根源であって、
言語表現の意味拡張の基盤となる認知プロセスではない。
....イメージスキーマの適用概念領域の変化
He is in a good mood →気分への拡張 He is in a greate team →社会的領域への拡張
inにみられうような意味拡張は、もとのイメージスキーマをトポロジー的に
継承したまま、それが適用される概念領域を、具体的な物理領域から
抽象的な社会的領域や心理的領域へ変化させることにより生じる
....イメージスキーマ変換
イメージスキーマの適用領域自体はかわらないが、イメージスキーマ
自体が変換されて意味拡張がおこる
overの例
Sam walked over the hill Sam lives over the hill
<<経路焦点←→終端焦点>>のイメージスキーマ変換である
The bird flew over the yard The poer line strecheds over the yard
<<０次元とらじぇくた←→1次元トラジェクタ>>
The board is over the hole The gurds were posted all over the hill
<<複数個体←→連続対>>
<<非再帰的←→再帰的>>
....イメージスキーマの背景化
穴から蛇が出てきた
いい色が出てきた
霧が出てきた
の順に＜容器＞のイメージスキーマが次第に背景かされてゆく。
→イメージスキーマが示すモノの心理的際だちがよわくなってゆく。
...主体化
認知意味論においては、あらゆる言語表現にいおて、外界を解釈する
主体の解釈が反映されいていると考える。
＝全ての言語表現は（程度の差はあれ）主体的表現である。
ラネカー
主体化とは、言語表現の語彙的意味の中に本来内在し、そのいみでその語彙的意味の もっとも深い特性を構成している概念的操作が顕在化することをいう。
客体的意味がジョジョに薄れていく替わりに主体的な意味がジョジョに顕在化してゆく
....acrossの意味：参照点の主体化
主体の注目点の移動
accrossは主体の心的スキャニングによってつくられる心的経路の着点を
プロファイルしている。
acroossは順に客体意味をうしない、背後に内在していたしゅたいてきな意味を現在かしている
The child is safly acros the streat
The shop is located across the street
There was a fire across the street
参照点の主体化？？？
....be going to における意味の主体化
現状を参照点として、それをもとに未来の事態を予測巣ｒうという
概念社の（心の中の）時間移動があらわされている。
....法助動詞における意味の主体化
領域、潜在力の源、潜在力のターゲット
認識的用法は、義務用法よりも主体的な力動性に関わる意味を表している。
ラネカーは,
can ,may will などの言語表現における本動詞用法から義務用法への発達や
義務用法から認識的用法への発達も主体化の例である
★主体化、メトニミー、メタファーを介した意味の拡張という異なる
３つの説明が存在する
認知プロセスが十分規定されていない。
脳科学や発達心理学との関連分野で規定し手行く必要がある。
...文法化による意味変化
内容語である名詞や動詞が、前置詞、助動詞などの機能語などの文法
要素に変化する通時的現象→文法化
文法化がおこるためには、もとの意味の漂白化が起こると言われていうる
文法かと主体化との関係を明らかにするのが非常に重要
ラネカー
文法化の一部は主体化が引き金になっておきているという主張
主体化と文法化との関係を明らかにしてゆくことは、主体化とメタファー
メトニミーを介した意味拡張や主観かとの関係をあきらかにしてゆくことに
つながる。
..多様性
...諸問題
�．廛蹈肇織ぅ彭�意味の認定
�∧�数の意味の相互関係の明示
�Ｊ�数の意味全てを統括するモデル・枠組みの解明
...集合体モデル：motherの分析
レイコフ
多義語の中には、それがもつ意味が互いに関連し合って１つの 放射状カテゴリーをなしているものもある
...イメージスキーマにもとづくネットワーク・モデル
....outの多様性
プロトタイプ的な意味を中心に１つのネットワークを形成している。
意味と意味の関係の一部はイメージスキーマ変換をによるものである。
- 物理的な領域におけるoutの多義性
- 抽象的な領域におけるoutの多義性
リンドナー
出現と消滅という反対方向の意味が見られる
....overの多様性
いろんなイメージスキーマ変換でネットワーク状に
構成される。
...拡張とスキーマにもとづくネットワークモデル
ラネカー
ネットワークモデル nodeは確立した意味
edgeはスキーマ関係、拡張関係という２つの基本的なタイプの カテゴリー化関係によって関連づけられる。
スキーマ関係
[[A]→[B]] 特殊と抽象
拡張関係
[[A]-->[B]]
....プロトタイプとスキーマ
スキーマ
↓ ↓
プロトタイプ ----> X
...現象素にもとづく認知的多義
国広
フレームと近い
「現象素」とは、ある語の示す外界のもの、動き、属性などで 五感に直接にとらえることができるものである。従来の「指示物」 にちかいが、思想的な背景が異なる。単なる外界の存在物ではなくて 人間が認知したモノである。その認知の仕方は言語の用法を通じてとらえる。
現象素の認知ｎしかたの違いが主な原因で生じる多義を認知的多義と呼ぶ
...統合モデル
..メタファー表現の意味と概念化
...メタファーに関する伝統的な見解
...概念メタファー
...概念メタファーの実在性
...概念メタファーに対する一般的制約
...イデオムおよび詩的なメタファー
...最近の話題（合成と融合）
....基本メタファーとその合成
....概念融合とメタファー
参考文献
2006年03月11日(土) 17:03:38 Modified by miwamasa3