瑞穂市の市政について学び、街づくりに活かす

テーマ:瑞穂市の財政状況について  出前講座

◇日時 :平成22年 4月24日(土)13:30〜15:30
◇場所 :瑞穂市民センター 第2会議室
◇出席者
・瑞穂市企画財政課 早瀬総務部長 宇野企画財政課長、久野総括課長補佐
・市民 25名
・オブザーバー 議員5名

■内容

1.会代表のあいさつ

2.企画財政課の紹介

・担当内容は、予算、決算、総合計画、行政改革、男女共同参画、統計、国勢調査。

3.総括 (早瀬総務部長)

・学習会の開催は、まちの発展に欠かせないものだと考えている。
・旧穂積町は予算が余ったら基金(貯金)にすることが徹底されていた。
・情勢は国や県からの補助も減っている(例:県補助コミバス補助1200万円⇒300万円)
・市の財政はいいといわれていた。ただ三興紡績、名古屋紡績などが撤退、産業構造が弱くなってきている。
  (バランスのとれた産業構成が必要)
・人口増の街は県下では6市町のみで、瑞穂市はその1つ。
・下水道事業が他市と比べ遅れているから、大きな借金はない。
・土地の固定資産税総額がはじめて減少となった。

4.H22年度予算概要について(久野総括課長補佐)

・配布資料は本年度の瑞穂市の予算、貯金、借金をまとめたもの。(市ホームページ上に掲載
・平成22年度予算の項目概要の説明:資料表紙裏面
  (「総合計画」の項目に合わせて記載してある)
・予算一覧について:資料P.1
 ・表は一般会計と特別会計の前年度と今年度の比較及び増減額を示す。
 ・一般会計は基本的、中心的な会計で、特別会計は特別な目的をもった会計。
  (特別会計は従来7会計。今年度より1会計減った)
 ・一般会計の予算は大枠で150億円。前年度より13億円(8.1%)減。
 ・市税は59億円で、歳入の40%を占める。:資料P.17,18参照。
 ・市税のグラフ(P18)で平成19年度から税収が伸びているのは国からの税源移譲による。
 ・地方交付税は、国も財源不足のため全額給付されず、不足分は臨時財政対策債で借りる形となる。
・基金について:資料P.19、P20
 ・平成19年度からは基金の減少が激しい。
 ・瑞穂市は県下で8番目の基金保有残高。ただ現状のままでは直ぐに枯渇する恐れもある。
  事業全体の見直し、行政改革を実施して対応する必要がある。
・市債(借金)について:資料P.22
 ・返済はこれから数年がピークで来年度は今年度以上の引き締めが必要。
 ・市債残高は約160億円(平成20年度)で、グラフでは減少してるが大型事業が残っており体力をつけておく必要がある。
・補足 (早瀬総務部長)
 ・合併特例債は県下では瑞穂市が一番多く使っている。合併特例債は7割が地方交付税に算入されるが3割は市の負担となる。
 ・地方交付税がすぐ現金として入らなくなってきている。
 ・財政力指数が良くても適正な判断ができなければ破綻の恐れがある。
 ・財政的に将来を見据えて出来ない時には「出来ない」とはっきりいうことが大切になる。

5.質疑

Q:事業仕分けについての考えはあるのか。
A: 今まで計画された事業を変えるのは困難であるが、見直すべきは見直す必要がある。ただ瑞穂市は事業仕分けが必要なほど滅茶苦茶なことはしていない。
  経費のカットは出来るところから、それこそ会議のお茶をカットするところから始めている。
  今のところ事業を仕分けできるほどの量はないと思われるが、今後市民皆様の意見も取り入れながら、事業の見直しを図りたい。
Q:高齢者医療等で、ある自治体は1コイン医療(500円)で早期医療に努め効果を出している。
今後増えていく社会保障費を如何に減らすか、そういった事業展開ができるのか。
A:アイディアをもった事業展開が望ましい。健康促進を図る工夫が必要。
Q:財政基盤の強化で「新たな財源」になりそうなものは何か。
A 一つは広告収入など。将来的には都市計画税の導入も。
Q:事務事業の整備統合は。
A:一番の大きなものは事務の簡素化、委託化。(みずほ公共サービスの利用)
  指定管理者制度の活用も考慮するが、実施にあたってはあらゆる事を勘案し、いろんな意見を聞きながら慎重に行う必要がある。
Q:市の職員の営業努力で企業誘致ができないか。
A:市全体の風潮を盛り上げながら取り組む。
Q:起債の金利は何%くらいか。市民出資等の手法は考えられないのか。
A:以前は市債発行は許可制であったが、今は協議制で自由な裁量で行える。現行は入札を行い安い金利で借りている。
Q:事業の見直し、監視、評価はどのように行うか。
A:事業評価は公表できるように進めていく。出来るだけ早く情報公開するように努める。
Q:同一世帯に市からの郵便書簡が別々に送付され、無駄では?
 穂積小学校のグランドは水はけが悪い。何故芝生化は優先的にできなかったのか?
 緑化は維持管理が大変でPTAの負担になるのではないか。
 芝生は消毒で体にも良くないのではないか。
 国からの補助を利用して学校への太陽光発電を整備できないか。
A:郵便物を世帯でまとめると、間違いの可能性もあり効率を考えると別々の方がが安価。個人情報保護の面もある(家族間であっても)。
 芝生化は長所短所を見極める必要があり、実験的に2校で進めている。施工後も経過を監視しながら、管理はボランティアで考えている。
 穂積中学校に太陽光発電は導入した。
Q:財務四表(バランスシート)の公開が遅れた理由は?
A:現在作業中であり待って欲しい。
Q:財務比較において瑞穂市と比較される県内の類似自治体は?
A:羽島市、多治見市、瑞浪市、美濃加茂市。

■感想(学習会後に回収したアンケートより)

・全般的によく理解できました。ただもう少し長くお願いしたい。
・色々聞くことができありがとうございました。
・予算が硬直しています。予算の内容がわかりません。要不要の事業がはっきりしない。
・理解しやすい説明で職員の皆さんの業務に対するまっすぐな姿をみることができて良かったと思います。
・またウソの報告がなく事実に基づいているのも良かったです。
・市の財政課から具体的な話を聞くのは初めてでしたので、とても有意義な時間でした。
・いろいろ勉強し、よりよい瑞穂市となるため意見を出していきたいと思います。
・説明はある程度理解できたが、黒板とかパワーポイントを併用するとかの工夫があるとよりよく理解できると思いました。

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