瑞穂市の市政について学び、街づくりに活かす

   コラム : まちづくり基本条例推進委員会

昨年の6月に「瑞穂市まちづくり基本条例推進委員会」の第1回目の会議が開かれてから7ヶ月が過ぎた。
今までに5回の会議と1回の勉強会が行われている。
まちづくり基本条例・・・あまり馴染みのない言葉とは思うが、要は、これからくるであろう市民協働型社会に向け、自治体運営の基本となる理念や原則等を定めた「瑞穂市のルール」を作っておこうというものだ。
まあ、時代の流れを考えれば、当然制定されていなければならない条例だ。
さて、この基本条例推進委員会だが、初めから「揉めに揉めた」というか、実に活発な会議となった。
それは「まず理念条例を制定して、それから市民の政治参加意識を高めていこう」という行政側と、「市と市民の約束を明確にした、ルール条例を作ろう」という一部の推進委員との間で、その考え方が大きく分かれたからである。
これは一方が正しく一方が間違いという質のものではなく、今の、そしてこれからの瑞穂市に適した条例にするためには、どこまで踏み込んだものを制定すべきかといった質の問題であろう。
とにもかくにも委員会では、各々が多様な意見を述べ、各委員の見解を尊重し、条例制定に向け妥協点を模索しつつ、昨年までは実に活発な意見交換が行われていた。
ここで「昨年まで」と言ったのは、今年に入ってから、どうもその様相が一変したからである。
何が変わったかというと、昨年までの熱い議論は何処吹く風、急に行政側の素案に沿って会議が事務的に進行され始めたのである。
個人的には「ルール条例制定派」であったが、取りあえずそれは後年の優秀な市民に託し、今年からは少し柔軟に考えようと思っていた私ですら、この委員会の急な方向転換には驚いてしまった。
何にしろ、まだ議論をしていない事項も受け付けない、去年までの討論も活かされない、何か言おうとすれば「何でもっと早く言わない、もう議論は終わっただろう。」という雰囲気だ。
まるで、「去年までに言いたい事は十分言わしてあげたからもういいだろう。今年からは素案に従って粛々と進めるぞ。」といった感じで、どっかの議会進行と同じ手法だ。
おそらく今後の委員会では、この進行に異議を唱える者は異端者扱いにされるのであろう。
せっかくの熱い討論も活かされることなく、結局は素案を少し修正した条例案で落ち着いてしまうのであろうか。
まだ委員会が終わったわけではないのだが、あと味の悪い委員会になりそうだ。
この委員会の議事録が全部掲載された後、委員は今の市民、未来の市民からお叱りを受けることになるかもしれないが、ともかく今は残りの会議を精一杯やるしかなさそうだ。

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