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28-229

229 名前:1/6[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 16:53:50 ID:sjvTY0lP
206ですが、またSSを書いてみました
なんかタイミングがいいのか悪いのかわからないんですが、内容がこんななのは偶然ですよw


みなさんこんにんちは、フェイト・T・ハラオウンです。
TはタカマチのTです。ウソです。
一部周囲からは、私となのはの関係について、「つきあっている」とか「夫婦」とか噂されているようですが、それは違います。
そりゃ、同せ……もとい同居はしていますし、同じベッドで寝ていますが、だからと言ってすぐに恋人関係を疑うのは品がないと思いませんか?
私となのはは、あくまで親友であり、清い関係です。
恋人どころか、キスだってしたことありません…………ないんです!
さて、ではここで問題です。
――簡単だよ。友達になるの、すごく簡単。名前を呼んで。
私を暗闇から救い出してくれたあの子が教えてくれたこと。
でも、ねえ、なのは……じゃあ恋人になるにはどうすればいいんだろう?


「おかえり、フェイトちゃん」
「おかえりなさいフェイトママー」
「ただいま」

帰宅すると、なのはとヴィヴィオがとびきりの笑顔で迎えてくれた。
それだけで一日の疲れもふきとんでしまう。

「待っててね、すぐにできるから」

そう言いながらなのはがキッチンへ戻っていく。
私の帰りがたいていなのはより遅いせいもあって、食事の仕度はもっぱら彼女の役目になっていた。
本当に、親子と言っても差し支えない私たち3人のこの関係。
でも厳密に言えば、私たちは他人同士だった。絆とか、愛情とか、そういったこととは別の問題として。

「ねえ、なのは。今度のお休みお出かけしようか。ヴィヴィオ、動物園行きたくない?」
「行きたーい!」

230 名前:2/6[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 16:54:43 ID:sjvTY0lP
次の休暇は、二人とも同じ日にとれるはずだった。
跳びあがってはしゃぐヴィヴィオの頭を撫でながら、なのはの方を窺う。
もちろん、彼女だって賛成してくれると思ったのだ。
ところがなのははこちらを向くと、拝むみたいに両手を合わせてた。

「ごめん! 私、その日はちょっと用事が……」
「え、そうなの?」
「うん。実はユーノくんと会う約束しちゃってて」
「二人で、会うの?」
「ん、そうだよ。なんかねぇ、その日はどうしても二人きりで話したいことがあるんだって」
「そっか。それじゃ、しょうがないね……」
「えー! なのはママ行かないのぉ?」
「ごめんね、ヴィヴィオ。お土産買ってくるからね。フェイトちゃんも、ごめん」
「あ、い、いいよいいよ。会うの久しぶりでしょ。ゆっくりしてきて」

ユーノ。その名前に、私は胸がざわつくのを感じた。
なのはに憧れる者は男女問わず多い。
しかし、エース・オブ・エースという称号が尻込みさせるのか、実際に交際まで求める者は皆無と言ってよかった。
少なくとも、私の耳には入ってこない。
しかしユーノ・スクライア。彼は全く種類が違う。
彼は、恐らく男性の中ではなのはが最も心を許している存在だ。
そして、彼の方はなのはのことを……。
行かせたくない。嫌な予感がする。
ここで引き止めておかないと、なのはが遠くへ行ってしまうような、そんな気がする。
でもなんて言って止めればいい? 「行かないで」? 「ユーノは嫌」?
バカげてる。
そもそも、私に止める権利なんてないのに……。

231 名前:3/6[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 16:55:27 ID:sjvTY0lP
ベッドでは遊び疲れたヴィヴィオが寝息をたてている。
動物園がよほどお気に召したらしい。
私はシャワーを浴びて、下着の上にYシャツを羽織った。
コーヒーを淹れ、椅子に掛ける。
なのはが帰るのは何時だろう。数ヵ月ぶりの連休だと言っていたから、遅くなるかもしれない。
もしかしたら、今日は帰らないかも。
最悪の想像に、心臓がきしみをあげた気がした。
嫌だ。ユーノだからじゃない。他の誰だって。
なのはが抱きしめられ、キスをされ、その裸身を晒して、指を舌を這わされる。
私が聞いたことのない甘い声をあげて、私が見たことのない顔をその人に向ける。
……やだ。やだやだやだやだ!
お願い、私からなのはをとらないで!

「ただいまー」

私の思考は、能天気な声によってあっさりと中断された。
ケーキの箱を持ったなのはが入ってきたところだった。

「あ、ヴィヴィオ寝ちゃったんだ」

小声で微笑むなのはは、今朝と何も変わった様子がない。
それで私は少しだけ安心することができた。
もしかしたら全て取り越し苦労だったのではないか、という考えがよぎるくらいには。

「なのは、どうだった? ユーノ、なにか相談事でも?」
「あ、あー、相談……と言うか、そのぉ」

歯切れの悪さに、私は首を傾げた。
なのはは恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべると、人差し指で頬をかきつつ呟いた。

232 名前:4/6[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 16:56:15 ID:sjvTY0lP
「実は、告白されてしまいました。結婚を前提におつきあいしてほしい、って」
「う、そ……」
「ホント。もう、びっくりだよ」
「そ、それで、なのは、なんて?」

手が震えている。
目の前がくらくらして、視線が定まらない。
なのはの表情を見たいのに、身体が拒否しているみたいだった。
だって、ユーノに告白されたらなのははきっとOKしてしまう。
なのはは優しいから、断り切れずにつきあい始めて、それで情にほだされて関係を結び、そうこうしてるうちに子どもができて寿退職。
そんなのダメだよ、なのは!

「断ったよ」
「……え?」
「だから、ユーノくんには悪いけどお断りしました」
「……え?」
「だって、私にはもうちゃんとした相手がいるもんね」
「相手!?」

相手ってなに。
なのは、誰かとつきあってたの?
なんてことだろう。ユーノの告白だけでも頭がパンクしそうだって言うのに。
神様、私なにか悪いことでもしましたか。

「うん。でも、ユーノくんって意外と鈍いんだね。私たちのこと、言われるまで気づかなかったんだって」
「私たち……? 私たちって?」
「え? だからぁ、私とフェイトちゃんがつきあってるっていう――」

え? え? え?

233 名前:5/6[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 16:56:55 ID:sjvTY0lP
「……え――――――っ!!」
「わ」

私の大声に、なのはがのけぞる。
ヴィヴィオがむずがる声も聞こえたけれど、どうやら目を覚ますにはいたらなかったらしい。

「ど、どうしたのフェイトちゃん」
「つ、つきあってるの?私たち」
「もう、フェイトちゃんもユーノくんと同じくらいに鈍ちんさんだね」
「だ、だって私なにも言ってないしなにも聞いてないよ」
「うっ。そ、それは、そうなんだけど……」

なのははケーキの箱をテーブルに置くと、ゆっくりこちらに歩み寄った。
座ったままの私の鼻先が触れるくらいの距離まで。

「こうやって、一緒に暮らして。一緒にご飯食べて。一緒に寝て。ヴィヴィオっていうかわいい娘までできちゃって……」
「うん……」
「私、すっかり家族になった気分だったんだ。きっとフェイトちゃんも同じ気持ちでいてくれるって、勝手に。ごめん」
「あ、謝ることないよ」

234 名前:6/6[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 16:57:25 ID:sjvTY0lP
見上げると、熱っぽく潤んだなのはの瞳があった。

「あ、あの、フェイトちゃん。家族って、姉妹って意味じゃないよ。わ、わかってるよね?」

わかってる。その言葉を私は飲みこんだ。

「わかんない。はっきり言ってもらわないとわからないよ、なのは」

なのはは一瞬ためらったみたいだったけど、やがて意を決したように動いた。
屈んで、私の耳元に唇を寄せてくる。

「好きだよ、フェイトちゃん」
「こんな時なのに、『ちゃん』づけなの?」
「ふぇっ? あ、あの……す、好きだよ……フェ、フェイ、ト」
「……うん」
「け、結婚、してくれる? フェイト」
「うん……うん!」

愛してる、なのは!
ありったけの想いをこめて、私はなのはを抱きしめた。

「私も、愛してるよフェイト」

235 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 16:58:34 ID:sjvTY0lP
以上です
ちょっと展開が雑だったかもと反省
あとなぜかフェイトがところどころ壊れ気味スマンw

つづき
2010年02月10日(水) 18:54:27 Modified by ami_solger




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