632 名前:黒の碑に捧げられし奴隷達『捏造設定ありですので注意』 [sage] 投稿日:2012/01/21(土) 16:42:00 ID:6zNBiio. [1/20]
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651 名前:黒の碑に捧げられし奴隷達『捏造設定ありですので注意』 [sage] 投稿日:2012/01/21(土) 17:05:24 ID:6zNBiio. [20/20]



聖王教会総本山消滅の日の翌日―――



『温厚な宗教家として名高い、聖王教会枢機卿タスマン・ラドー氏、終末思想の凶悪なテロリズムの犠牲に!!』
『聖王教会の敷地内に巨大隕石が落下!!』
『テロリスト達は天候操作型のロストロギア使用か!! 聖王教会大聖堂消滅!!』
『突如出現した光の壁!! また壁の外では何らかの細菌兵器によって、奇怪な変容を遂げる者多数!! 彼等全員は病院搬送後、数時間以内に死亡』





これらは次元世界で最大手の新聞――『ミッドチルダ通信』の一面の見出しである。
ようやく無限書庫の禁書区画の混乱が収まり、有給休暇を取ってついさっきまで自宅の寝台で惰眠を貪っていたドゥーエは、新聞を流し読みした後、色っぽい黒の下着姿のまま、テレビのリモコンのスイッチを入れた。


テレビの方でも同じ話題だった。次元世界で最大の規模を誇る宗教の総本山が消滅したのだから、当然といえば、当然だが。
ミッドチルダの民間テレビ局『クラナガン放送』のヘリが飛び回り、人智を超えた惨状の舞台となった『現場』の状況をブラウン管の向こう側の視聴者に提供する。

――森の中に出来た巨大なクレーター。
――凍りつき、分厚い氷に覆われた地面と山。
―――薙ぎ倒された木々、粉々になった瓦礫。

そして極めつけは―――沸騰したガラスの荒野。
次元世界最大規模を誇る宗教、聖王教。その総本山はもはや存在しなかった。
想像を絶する超高熱の劫火によって蒸発し、融解したのだ。


無論、多くの信徒達が参拝し、祈りを捧げる大聖堂も跡形も無い。
巨大隕石、竜巻と猛吹雪―――これ等が一片に来たとでも言うのだろうか。
それにしたって、このガラス状の光沢を放つ大地はどう説明すべきか。

もっともドゥーエは真相を知っている。
とりあえず特に興味は無いので、軽くシャワーを浴びて目を覚ます事にした。
ユーノから頼まれている事があるので、それを果たす為だ。





『これだけの大惨事にも関わらず、犠牲者は聖王教会枢機卿タスマン・ラドー氏、及び彼の部下数十名、ロストロギアを使用したと思われるテロリストだけだったというのは、奇跡としか思えません』
『同時刻、第44管理世界ディル・ステリナで発生した内乱鎮圧の為に、教会騎士団の殆どが出払っていたのが幸いでしたね。その一方で大聖堂の清掃や警備の為に留まっていたタスマン・ラドー氏とその部下の皆さんにとっては、不運としか言い様がありません』
『やはり、此度の内乱とテロリスト達の間には、関わりがあるのでしょうか?』
『その線が濃厚だと思われます。ロストロギアの入手経路について重点的に捜査していく方針です』
『また依然として行方が解らないカリム・グラシア女史とシスター・ディードについても教会と管理局の合同で捜索を―――』
テレビから流れてくる声を聞き流しながらドゥーエは簡単に身支度を整えた。
ドアを開けて鍵を閉めると、ドゥーエはクラナガン市街に程近い自宅を後にした。

『今回の事件で犠牲になった聖王教会枢機卿タスマン・ラドー氏は、独自に孤児院を経営する篤志家、また著名な歴史学者・宗教学者としても知られており―――』




「以上が現時点における聖王教会の“公式発表”です」
部屋に備え付けの大型ディスプレイの画面を消すと、ヴェロッサは辺りを見渡した。
広い部屋だった。その広さに反比例する様に、この部屋に居る人数は少なかった。
その顔ぶれはユーノ、リインフォース、クロノ、ヴェロッサ、シャッハ、カリム、ディード、と10人にも満たない。彼等は部屋の中央に陣取る長机に着席し、ヴェロッサの説明を聞いていた。ここは辺境の打ち捨てられた廃教会の地下にある、聖王教会所蔵の極秘の会議室であり、その存在を知る者は殆ど居ない。


「・・・“公式発表”か、一割くらいは真実だが、残りの9割ほどは大嘘だな」
憮然とした面持ちでクロノは机の上に置かれていたブラックコーヒーを啜った。
テロリスト集団など存在せず、そもそもの事の元凶は、あの枢機卿なのだから。

「ラドー枢機卿とそれ程、交流があった訳ではありませんが、この様な真似をする人物に見えなかったのですが・・・」
シャッハの言うとおり、あの枢機卿は表向き、高潔な人格者で通っていた。
熱心な篤志家であり、学者としても有名だった。少なくとも邪教の教えに走り、女性を陵辱し、生贄に捧げる人物とは思われていなかった。

「・・・かつては文字通り、非の打ち所の無い人格者だった。あの黒い石碑に魅入られてしまうまではね。あれは人間を異界に誘い、正気を欠けさせてしまう代物なんです」
ユーノはそこまで言った後、視線を机の上の資料に落とした。
その資料――枢機卿の趣味や経歴について簡単にまとめたもの――によれば、趣味と実益を兼ねて山登りやスキューバダイビングをやっていた様だ。

山奥で、あるいは海中で、あの黒い石碑を見つけてしまったのだとすれば―――

「それについては、この手記から裏付けが取れそうよ」
会議室に入ってきたドゥーエがボロボロになった手記を、ユーノに手渡した。
「ありがとう、この手記は何処に?」
「あの枢機卿の蔵書の中に紛れ込んでいたわ」
枢機卿は身寄りが居らず、遺品を処分するにあたって、その中に宇宙的恐怖に関する禁書に分類される物が何冊かある事を見越し、ユーノは彼の家にドゥーエを極秘に
派遣していた。予想通り、家の地下室の本棚に禁書は収められていた。
それらの封印処理については、同行していた無限書庫の手練の司書達に任せ、彼女は手記を届けに来たという訳だ。
ドゥーエに着席を促しながらユーノは手記を開き、読み上げていく。

――○月△日――
趣味のスキューバダイビングをしていて海の底から奇妙な石碑を見つけた。
それは底無しの闇を思わせるほどに黒く、実に不吉な印象だったが、私の宗教学者、歴史学者としての探究心を大いに刺激した。
地元の漁師を雇って引き上げさせ、持ち帰って調べる事にした。


――△月■日――
この黒い石碑の表面に刻まれている文字は一体、何なのだろうか?
この様な形の象形文字は今まで見た事が無い。
少なくとも古代ベルカ由来の物では無さそうだ。


――■月☆日――
この頃、悪夢にうなされている。
頭の中で声が聞こえる。実に薄気味悪い声だ。
――生贄を捧げなければならぬ。生贄とは一体、何だ。
この黒い石碑を引き上げる時に雇った地元の漁師達が死亡したそうだ。
彼等の顔は底知れぬ恐怖で引き攣っていたという。


――◆月*日――
声がハッキリ聞こえる様になって来た。
美しい女性を存分に辱め嬲り、あの黒い石碑の前に。
ただ美しいだけでなく、清楚で報われぬ想いに身を焦がす女性が相応しい。
何とおぞましい、あの蝦蟇の様な怪物は一体・・・


――◎月◆日――
もう、私は正常な意識を保てなくなってきた。
生贄を捧げよという声が頭の中で響き、私の正常な部分を侵食していく。
偉大なる我が神に生贄を――候補は見つけてある。
カリム・グラシア、シスター・ディード。
どちらも申し分ない――素晴らしい生贄になるだろう。


手記はここで終わっていた。

「・・・正気と狂気が鬩ぎあい、乗っ取られたか。いずれにしても、彼があの黒い石碑をどうやって入手したかは解った」
黒の碑の入手経路に納得したユーノは手記を閉じた。


「ユーノさん・・・あの蝦蟇蛙の様な怪物は一体、何だったんですか?」
その顔を強張らせ、ディードがおずおずといった調子で手を挙げてきた。
カリムの方も緊張した面持ちでユーノを見据えている。
彼女とカリムにとっては、あの≪蝦蟇≫の事は思い出したくも無いだろうに、2人ともかなり芯は強いらしい。


「あの≪蝦蟇≫は言ってみれば・・・神様だよ。但し、人間が思い浮かべ、信仰する様な神ではなく、異界の神――邪神という形容が相応しい類の奴だよ」
「・・・邪神ですか」
自分自身の体験、枢機卿の遺した手記からもユーノの言葉が真実なのだと悟り、法衣の裾を握り締めながらディードは息を呑んだ。


「更にいえば、連中は人類が出現する遥か昔、複数の次元世界に連なって超古代から存在していたそうよ。だけど、何らかの事情によって、深海や異次元、惑星の地下に封印されたという事らしいわ」
「ユーノからの受け売りだけどね」と付け足しながらドゥーエは、椅子から立ち上がり、ディードの方に歩み寄ると、彼女の頭を撫でた。
「恐かったでしょう? よく頑張ったわね」
「・・・ド、ドゥーエ姉様」
頬を染め、恥ずかしそうにしながらもディードは抵抗する素振りを見せず、子犬の様に大人しく安らいだ表情でドゥーエの成すがままにされている。

「それでこの後はどうするんですか? 私とディードは未だに行方不明扱いの筈です」
元《ナンバーズ》の次女と末娘の微笑ましい交流を見守りながらカリムは今後の方針について尋ねた。
そのカリムの問いに答えたのは、シャッハだった。

「それについても考えてあります」





その翌日。
『ミッドチルダ通信』に新たな記事が掲載された。

『行方不明だった聖王教会の重鎮カリム・グラシア女史、シスター・ディード、無事に
保護される!!』


一方、『クラナガン放送』でも同様のニュースが報じられた。
『カリム・グラシア女史とシスター・ディードは、テロリスト集団から逃亡している途中で職場から帰宅途中だった、無限書庫司書長ユーノ・スクライア氏と本局所属のクロノ・ハラオウン提督に保護された模様です』
『スクライア司書長とハラオウン提督に捕縛されたテロリスト二名は、隠し持っていた小型爆弾で自爆。遺体は欠片も残っていないとの事です』
『ちなみにスクライア司書長とハラオウン提督ですが、テロリストとの交戦の際に負傷、長期休暇を取って療養するとの事で――――』
『そういえばカリム・グラシア女史とシスター・ディードも報道陣との記者会見後、療養するという事で姿が見えません。これはラブロマンスの予感がしますね』



弟97管理外世界―――地球。
大海原を悠然と進む、月村家所有の豪華客船、その名をイラストリアス号。
その大食堂のテーブルの上に置かれた携帯テレビ――次元間放送も可能な最新型の画面の中で、ニュースキャスターやコメンテーターが好き勝手な事を言っている。クロノはウンザリした様な顔でテレビの電源を切った。



「一躍、世間の注目を浴びる様になったんですね」
クロノの向かい側の席に腰掛け、上質の私服に身を包んだ月村すずかは笑った。
その笑みに溜息をつき、クロノは天井を見上げた。
「正直、見せ物にされているみたいでいい気分じゃないな」
「人の噂も75日。その内、収まりますよ」
天井の豪華なシャンデリアを見つめながら言うクロノに対し、すずかはテーブルの上にあったお菓子を勧めてくる。いかにも高級そうな皿の上に乗った、これまた最高級そうなチョコクッキーを口に放り込み、クロノは大食堂の入り口に眼を向けた。
「来たか、ユーノ、リインフォース」
それぞれ挨拶を返しながらユーノとリインフォースは、テーブルについた。


位置的にはこうなる。
「ユーノ」「リインフォース」
『『テーブル(50人掛け)』』
「すずか」「クロノ」


「とりあえずユーノ君、エル=メギドの点検、終わったよ」
「ありがとう、すずか」
ユーノは黒い腕輪――待機状態のエル=メギドを受け取り、左腕に嵌めた。

「クロノさんのデュランダルの修理の方はもう少し、時間がかかるかも」
「そうか、解った」
簡潔な返事でクロノはシュニツェッルを頬張る。
長期休暇中なのでデバイスが必要になる事態もそうは起こるまい。
いざとなればS2Uの方を使えばいいのだ。

「それにしても、今回はすずかの助力が大きかった。エル=メギドが無かったら、あの≪蝦蟇≫を倒せなかっただろうし、枢機卿が【無銘祭祀書】が地球から入手したという情報が無かったら手遅れになっていたかもしれないよ」
ユーノの言う通り、エル=メギドの火力無しで≪蝦蟇≫を葬るのは至難の業であっただろう。また、月村家の情報網が無ければ、反撃の準備が遅れ、ミッドチルダは滅亡していたかもしれない。それこそ、あの≪蝦蟇≫の子供が地上に溢れ出て、尽く女達に襲い掛かって、陵辱の末に孕ませ、異形はネズミ算式に増えて行っただろう。
「まさに・・・ミッドチルダ、いや、次元世界、終焉の日か。考えただけで身震いするな」
心からホッとした様にクロノは息を吐いた。



「それにしても、あの枢機卿は何故、地球から【無銘祭祀書】を入手したんだ?」
「無限書庫にも【無銘祭祀書】はあるが、一般人への貸し出し許可が降りる事はまずあり得ないからな。ドゥーエが諜報員時代の伝手で探ってみた所、あの枢機卿は地球以外の世界からも禁書の類を入手しているが、どれも書の“質”が悪かったらしい」
クロノの疑問に、カマンベールチーズを口に運ぶ手を休め、リインフォースが答えた。

“質”が悪い――訳が不完全だったり、誤訳が多い――書は大した力を持たない。
つまり、それは枢機卿の望み――≪神≫の召喚を果たせないという事でもあった。

「成る程、奴にしてみれば、地球にある【無銘祭祀書】が最後の頼みの綱だった訳だ」
追加で注文した卵サンドを頬張り、クロノは納得した様に頷いた。



「皆、私の自信作、食べてみて」
その後、デザートの段階になり、美由紀がトレイの上にお菓子を載せて来た。
美由紀はこの頃、お菓子作りの腕前をメキメキと上げてきている。
そもそも今回の豪華客船の船旅は、欧州に菓子職人としての修行に赴く彼女に対し月村家がプレゼントした物で、長期休暇を取ったユーノ達が便乗した形だ。


それはさて置き、ユーノ達は話を切り上げて、トレイの上に乗ったお菓子を見た。
見事な出来栄えのチーズケーキ、苺のタルト、モンブラン、それにシュークリームだ。
それぞれ、気に入ったお菓子に彼等は手を伸ばした。



大食堂を後にしたクロノは、船内の一室に向かっていた。“彼女”の様子を見る為だ。
「あれは反則だろう・・・ある意味で才能だな」
あのお菓子の中に爆弾が――正確には爆弾並の破壊力のお菓子が混じっていた。
どうやら腕を上げたとはいっても極稀に失敗作を作ってしまうらしい。
見た目が普通だっただけに区別が付かず、クロノとユーノが地雷を踏む事になった。
未だに口の中に名状しがたい味が残留している。

「昔に比べれば、マシになっていたが、不意打ちで食らうと・・・強烈だな」
あのシュークリームは殺人兵器の領域に達している。
げんなりとした表情でクロノは部屋をノックする。
返事があったので中に入り―――いきなり抱きつかれた。
艶やかな金髪がさらりと揺れ、女性特有の甘い香りが漂う。

「カ、カリム・・・いきなり何を・・・」
「おかえりなさい、クロノ・・・貴方が居ないと不安でたまらなくて」
そういって白い清楚な印象の夜着を羽織った女性――カリムは、クロノの胸板に顔を埋めた。カリムは現在、この船の一室で寝泊りしている。
聖王教会にも所属はしているが、近い内に地位を返上するつもりだという。
尊敬していた亡き父親が汚職を働いていたというのは枢機卿の捏造だったが、純潔を奪われ、多くの男達に穢された身体で教会のトップに居る事が彼女には耐え切れないのだ。今もその時の記憶に苛まれているのだろう。
クロノは優しくカリムの頭を撫でた。

「クロノ君、カリムさんを抱いてあげないの?」
扉の陰から顔を出した茶色の短髪の女性――愛妻エイミィ・ハラオウンに対し、唖然とした様にクロノは目を瞬かせた。

「・・・カリムさん、テロリストに酷い目にあわされたんでしょう? 好きな男の人に抱かれて癒されたいんだって事、解ってあげて・・・クロノ君」
同じ女として気持ちが解るのか、エイミィは事の詳細を知らないにも関わらず、カリムの心情を正確に察していた。エイミィはカリムの方に視線を向け、ゆっくりと頷いた。
カリムの方も頷き返し、クロノを潤んだ瞳で見た。

「以前から貴方をお慕いしていました。それとも穢されたこの身体では嫌ですか?」
クロノとしては、全く嫌ではない。確かにカリムは魅力的な女性だ。
男として自分の物にしたいという欲求はある。
暫し沈思黙考した後、クロノは、彼女の背に手を回す。
愛しい男に抱きしめられ、カリムは心地良さそうに目を細めた。


「それじゃ、まずは2人で楽しんでね。私は船内を散策してくるから」
軽く手を振ってエイミィは部屋を後にした。






カリムが寝泊りしている部屋。
その寝台の上にカリムを横たえ、夜着を優しく肌蹴てゆく。
身体の全てを投げ出した姿だというのに、その表情は強張っていた。
広がった金色の流麗な髪や、清浄な湖の様に青く澄んだ瞳。
そして微かに香る花の様な芳しい匂い。
息を詰める様にして見上げる瞳に、クロノは問いかけた。

「・・・男に、僕に抱かれるのが怖いか?」
「いいえ、恥ずかしいのです。貴方に私の全てを見られていると思うと・・・」
白く冷たい肌に薄っすらと赤みが差している。
ゆっくりとした呼吸に、熱と甘い喘ぎに似たモノが混じり始めた。
「・・・あ、はぁん・・・私、どうすれば・・・」
「ありのままの自分を見せてくれればいい」
恥ずかしげにカリムは身じろぎする。その腰から胸の方にクロノは、ゆっくりと指先を這わせていく。カリムの白い喉からか細い声が漏れる。
「あふっ・・・触れられただけなのに・・・身体が痺れてしまいます」
「そうか、何処が痺れているんだ・・・?」
豊かな胸を上下させながら、熱く潤んだ瞳で見つめてくる。
その視線に答える様に、白い清楚なブラジャーの上から掌で胸を包み込んだ。
形のいい胸から柔らかさと温もりが布越しに伝わってくる。

「はぁ・・・ん、はぁっ・・・呼吸が・・・乱れて・・・」
「胸が苦しいのか?」
頬が触れ合う程に顔を近づけて囁く。
濡れた息に混じって長い髪の流れる音が耳に心地よい。
「・・・苦しい、胸が高鳴って・・・も、もう張り裂けそう、はぁっ・・・ん・・・」
触れる息に誘われる様に柔らかな息を重ねた。
お互いの熱が伝わって、薄く開いた唇から白い歯が覗いた。
その先を舌で触れると、答える様に舌が伸びてきた。
「・・・ん、はふっ・・ん、んむ・・・ちゅ、あんっ・・・」
鼻にかかった甘い声を紡ぎ、火照り始めた身体をモジモジと揺するカリム。
クロノはブラジャーを上に押し上げた。
「あん・・・胸が、み、見ないで下さい・・・」
零れ落ちた果実を見られるのが恥ずかしいのか、反射的に隠そうとした腕を掴んで枕に押し付けた。それ程に強い力ではないのに、カリムは身動きできないとでも言う様に頬を染めて視線を逸らした。
「・・・それにしても大きいな」
クロノは唇を近づけて乳房の先端を舌先で触れる。跳ねる様に豊満な肢体が小刻みに痙攣する。カリムの瑞々しい唇から甘い喘ぎが漏れた。
「・・・そ、その様な所に口付けなど・・・ひ、あ、はぁん・・・」
「ここは吸い付く所だろう? こんな風に・・・」
大きく口の中に吸い込んで、わざと音を立てて吸い上げる。
柔らかな乳房が頬に触れ、滑らかな肌触りの心地よさに酔い痴れる。
カリムの方も徐々に息を荒くしながらも、モゾモゾと腰を揺らす。
「駄目です・・・クロノ、も、もう身体がゾクゾクして・・・」
「感じやすいんだな・・・カリム」
強く優しくと強弱をつけて胸を揉み、片方の手で腰を撫で更に下の方に動かしていく。
滑らかな肌の下腹から股間を焦らす様に撫でていく。
「すっかり濡れているな・・・」
薄い上等な布地のショーツに滲む淫蜜。布地の上から指で擦り上げる。
滲み出す透明な染みが広がり、カリムは喘ぎに似た声を挙げた。
「もう溢れ出しているぞ・・・ほら・・」
下着の上からだと言うのに、指でなぞるだけで卑猥な水音がした。
その感覚が余程恥ずかしいのか、カリムは顔を振りながら息も絶え絶えという様子で悶えた。実に男の征服欲を掻き立てる仕草だった。
「こんなに・・・下着を濡らしてしまって・・・恥ずかしい」
「今、中身も見させてもらうぞ」
スラリとした脚からショーツを抜き取った。淫蜜が糸を引き、垂れ落ちる。
甘い匂いの淫らな液は溢れ落ち、尻の割れ目の方にまで流れていく。
クロノの視線を受け、カリムは耐えきれない様な声をあげる。
「・・・お願いです、ただ、見ているだけなんて・・・私、恥ずかしくて・・・」
カリムの秘所は充分に濡れ、愛しい男の証を待ちわびている。
またクロノの方も充分に股間の一物は張り詰め、臨戦態勢となっていた。
「それじゃ入れるからな」
カリムは小さく頷いた。

「ああっ・・・は、あ、んっんん・・・はぁん・・・」
寝台の上でカリムは僅かな呻き声をあげた。
クロノはゆっくりと自分の腰とカリムの腰を重ねていく。
カリムの上に覆いかぶさったまま、クロノは、カリムの下腹部を見た。
薄い金色の茂みの向こうでカリムの淫裂が、クロノの赤黒い肉棒で切り開かれる様に開いていた。凄まじく扇情的な光景に息を呑み、クロノは本格的にカリムの内部への侵攻を開始した。
「あっ・・・ん、はぁっ・・・」
途中、僅かにカリムの動きが止まった。
クロノは注意してカリムの動きを見守る。
「・・大丈夫か?」
「はい・・・クロノ、私は大丈夫です」
熱く潤んだ瞳で見上げながらカリムは頷いた。
その青い瞳は欲情に蕩け、男を誘う。
「もっと・・・奥に来てください」
カリムに促されるまま、クロノは自分の腰を、彼女の腰へとゆっくりと押し当てた。
熱く滾る肉棒がカリムの淫壷に飲み込まれていく。
「・・・ん、はぁん・・・入ってくる、熱くて硬いお肉の棒が・・・」
クロノは少し身体を浮かし、自分とカリムの結合部を見た。
金色の茂みの端っこの方で、クロノの肉棒が彼女の身体に食い込んでいる。
少し腰を引くと、ヌルッとした感触がついてくる。大量の透明な液体。
女性として成熟し、陵辱によって開発されたカリムの身体が快楽を欲しているのは、明らかだった。
カリムはそのままクロノの背中に手を回し、引き寄せる。
カリムの白い下腹部に、クロノの硬い肉棒がより深く突き刺さった。
「・・・はあっ、クロノ、貴女の硬い肉棒が私の中に突き刺さってる・・・奥深く、はぁ・・・」
「大丈夫か、きつくない?」
カリムは何かを耐える様に顔を赤くしながら、腰を浮かせてクロノと密着しようとする。
金色の茂みに隠れたカリムの恥丘をより一層押し開き、硬く滾った肉棒が一層深く、カリムの内部に埋まってゆく。
「はうぅ・・・いい、気持ちいい、私のお腹一杯に広がって・・・あ、はぁん・・・」
豊満で形のいい胸を反らして、カリムは身体を震わせた。
既に硬くしこり始めた、薄桃色の先端がクロノの引き締まった胸板に触れる。
「んぁ・・・はぁんっ、クロノのオチンチンが私の中を掻き回して・・・気持ちいいの、凄く気持ちいい、もっと激しく・・・ん、ひぁんっ・・・」
あられもない言葉を漏らしながらカリムは、クロノの下で腰を動かした。
結合部からは粘着質の音が漏れ出し、2人っきりの室内に広がる。
聖王教会の聖女と謳われたカリムも、クロノの前では肉の快楽に溺れ、色っぽい嬌声を挙げる1人の女だ。淫壷は貪欲に肉棒を程よく締め上げてくる。

「・・・あ、はぁんっ・・・奥に刺さって・・・凄くいい、んっ、はあぁっ・・・あ、あぁんっ!!」
カリムはしっとりと色付いた身体を弓そりにしたり、丸めたりしながら、クロノに組み敷かれ、ゆっくりと動いている。
カリムの身体が上下し、その度に粘つく音がいやらしく室内に響いた。
「あぁんっ・・・私のオマンコ、凄くいやらしい音を立ててる・・・あ、はぁあん・・・」
円を描く様に腰を動かし、カリムがはしたなく身悶えた。
カリムの激しい息遣いが、クロノの耳を掠めた。
頬を色っぽく上気させ、カリムは踊る様に身体を震わせる。
剥き出しの白い胸――最高級の陶器の様に透き通った――にクロノは興奮した。
「あんっ・・・は、はあっ、んん、いい、凄くいい、もっと、私の中を掻き回してぇ・・・」
唇の端からヨダレを垂らしながらカリムはよがり続ける。
興奮に顔は真っ赤になり、金色の流麗な髪が揺れる。
「あふぅ・・・硬い、クロノの硬いのが、私の中に入ってる・・・たまらないの・・・」
カリムは身体を捩った。体内の異物の感覚に、この上ない快感を覚えている様だ。
潤んだ瞳でクロノを見上げ、艶かしい嬌声を挙げ続ける。
「ああんっ・・・ん、はあっ、クロノ、んん・・・ひ、あぁんっ・・・」
声を挙げながら、カリムは再び身体を折り曲げた。
体重をカリムに掛け過ぎないようにしてクロノは覆い被さった。
そのまま腰を激しく上下させる。カリムの身体は、クロノが突き上げる度に激しく動く。
「あっ・・・は、ぁん・・・もっと、激しく突いて、壊れるくらいに私を苛めてぇ・・・」
クロノの太腿を挟み込む様にしながら、カリムはいやらしく喘ぎ、おねだりしてくる。
乞われるままにクロノが腰を激しく動かすと、結合部から粘着質の音が響いた。
「・・・感じるか?」
「ん、はい、感じます・・・ふぁんっ・・・クロノのオチンチンが私の中に突き刺さって・・・」
クロノに腰を動かされるまま、カリムは身体を上下させ続けた。
声が震え、頭をガクガクと前後に振っている。
「・・・あっ、あん、ふぁんっ・・・あん・・・」
クロノの腰の動きに、カリムはリズミカルに身体を揺すった。
艶やかな金髪が寝台の上に広がり、カリムが頭を動かす度にサラサラとのたうつ。
自分で豊満な乳房を掴み、無我夢中で揉んだ。
片手では収まりきらぬ果実に指が食い込み、絶妙な弾力で跳ね返る。


クロノは更に腰を強く突き入れた。
体内を強く突きあげられ、カリムは頭を仰け反らせた。
「・・・あふっ、あ、はぁん・・・オチンチンがこんなに気持ちいいなんて・・・もっとたくさん突いて、抉って・・・ん、ひ、はぁうん・・・私の此処は貴方専用ですから・・・」
荒く熱い息を吐き、カリムが抱きついてくる。密着した手や胸、腹がしっとりと汗ばんでいて新しい快感を提供してくれる。
「・・・あ、ふぁぁっ、す、凄い・・・頭の中が真っ白に、は、はぁん・・・ん、ふあっ・・・」
身体を激しく揺すりながらカリムは身悶え、胸を掴み、仰け反り、腰を前後に揺らす。身体を震わせ、カリムは腰を前に突き出した。
快感に胸の先端の小さな突起が小刻みに震えた。

「・・・んふ、あ、はぁんっ・・・クロノ、もう、私・・・はぁ・・・」
一際、強い快感にカリムは無意識の内に膣を締め、圧迫してくる。
そのおかげで肉棒は強烈な快楽に震えてしまう。
「・・・く、カリム、凄い締め付けだ」
「う、ひぁん・・・も、もう私、止められない・・・あ、はっ・・・」
最早、快楽に支配されたカリムは自分の意思ではどうする事も出来ず、クロノの方もその締め付けの連続に断続的な快感を覚え、もう限界寸前だった。

「・・・く、もう、そろそろ限界か・・・」
「あ、はあっ・・・ひぃん・・・あ、私も・・・」

お互いが限界を迎えた事を知り―――


「ん、はぁああぁぁぁっ・・・・ん、ん、あぁ・・・・・」
「くっ、ぐっ・・・・・!」
キツイ食いちぎる様な締め付けの中、クロノは肉棒を抜き去る事も出来ず、そのまま全てを吐き出した。あっという間にカリムの膣内は精液で満たされていく。
「・・・あ、はぁっ・・・ん、中で一杯、動いてる・・・」
身体の中を蠢く精液を感じ、カリムは恍惚とした表情で息をついた。
そして一度出したにも関わらず、未だに硬いままの肉棒の感触に、カリムの秘裂は、再び物欲しそうに引くつき始めた。
「・・・わ、私、も、もう一回、して欲しいです・・・・クロノ、いいですか?」
「いいとも・・・寧ろ僕も君ともう一度、繋がりたい・・・」

カリムの上に圧し掛かる体勢になり、クロノは一旦肉棒を引き抜き、勢いをつけて深々と突き込んだ。体重を乗せた最奥部までの突き込みにカリムも僅かに顔を歪めるが、間もなく快楽に蕩けていく。


「・・・ふぁんっ・・・いい、凄くいい、あん、はあっ・・・もっと、もっと・・・あぁぁん」
室内に女の艶かしい声が響き渡った。



その頃、船内を散策していたエイミィは――――
「2人とも・・・今頃は楽しんでるだろうなあ・・・後で私も混ぜてもらって・・・にふふ・・・」
この頃、倦怠期とはいかないまでも、少々、夫婦生活は退屈だった。
一夫多妻制が認められているミッドチルダでは法律的には何の問題もない。
きっとカリムの存在は新しい風を吹き込んでくれるだろう。
そんな事を考えていると、通りがかった部屋の中から呻き声が聞こえてくる。
「・・・この声は・・・」
この部屋は確かディードの部屋だ。彼女もカリムと同じく、この船で寝泊りしている。
ある種の予感を抱き、エイミィは部屋の隙間からこっそりと中の様子を窺った。


「・・・ん、はぁんっ・・・あ、あぁあ、あん・・・」
部屋の中では、寝台の上で下着姿のディードが大きく脚を開いて、股間に添えた手を忙しなく動かしている。明らかにディードは自らを慰めていた。
股間の薄紫色のショーツからは淫蜜が漏れ出し、ディードはその染みがついた部分を恐る恐るといった感じで弄っている。
「・・・こ、こんな事をしてはいけないのに・・・指が止まらない、んん・・・はぁっ・・・」
ショーツ越しに秘所を弄くりながらディードは自慰行為に嫌悪感を抱いているらしい。
指の動きは徐々に加速し、ショーツを秘所へ押し込む様に力を入れていく。

「・・・ん、ひぁん、触ってはますます疼いてしまうのに・・・は、ぁぁん・・・ん、あぅっ・・・」
更生プログラム後は貞淑な修道女として生きてきたディードである。
男の味を知り、急に知った女の快楽に戸惑い、豊満な身体を持て余しているのだ。
洪水の様に溢れ出る淫蜜が止まらず、部屋の中に淫らで甘い女の匂いが充満する。
「・・・あ、ふぁんっ・・・駄目ぇ、足りない、これじゃ足りないの・・・」
相当に濡れていたが、度重なる陵辱で身体を開発されたディードには、充分な快感ではなく、中々達する事が出来ないらしい。


「・・・・・!!」
そんな中、ディードは何かに気付いた様にハッとした顔になる。
一瞬、エイミィは自分に気付いたのかと思い、身構えるが、どうやら違ったようだ。
立ち上がったディードは、部屋に備え付けのクローゼットを開け、聖王教会の法衣を取り出し、身につけていく。顔を真っ赤にして俯き、ディードは小さく口を開いた。
「・・・あ、ユ、ユーノさん、だ、駄目です・・・こ、こんな場所で、はぁ・・・はん」
その可憐な唇から悩ましく息を吐き、ディードは豊満な乳房を左手で掴んで捏ね回し、右手を黒いロングスカートに突っ込み、忙しなく動かしはじめた。
「・・・だ、だから駄目です。聖王様の像の前でなんて・・・ほ、他の場所でなら・・・」
スカートの中から卑猥な水音を微かに響かせ、ディードは身体を仰け反らせる。
そのまま寝台の上に倒れ込み、無我夢中で快感を貪っていた。



「全く、あの娘は・・・大人しい顔をして・・・何ともエロエロな事を・・・」
ドアの隙間からディードの痴態を覗き見ていたエイミィは溜息をついた。
どうやら彼女は『神聖な場所、法衣姿で想い人のユーノに犯される自分』を妄想して、快楽を得ているらしい。気付かれない様にエイミィは部屋に入り、扉の鍵を閉めた。


「・・・あ、はぁっ・・・は!? エ、エイミィさん・・・」
「はーい、ディードちゃん、あられもなくよがっちゃって・・・」
近付いてくるエイミィの気配に気付いたディードは、どうしていいか解らず、不安げに視線をさ迷わせた。その様子がどうしようもなく、エイミィの嗜虐心をくすぐった。
「・・・ふふ、えいっ!!」
「え? きゃああぁ、エ、エイミィさん、な、何を・・・!?」
寝台の上に乗ったエイミィは素早い動きでディードの後ろに回りこんだ。
そのまま法衣に包まれた2つの果実をこね回す。
「・・・は、はぁんっ・・・や、止めて下さい・・・ひ、はふぅ・・・」
「遠慮しなくていいよ、気持ちよくなるの手伝ってあげる」
恥ずかしげに身体を捩るディードだが、性感帯である胸を揉みしだかれ、抵抗する力が入らない。エイミィは意地悪そうに笑いながら、ディードの耳に息を吹き込み、緩急をつけ、執拗に胸を揉み立ててくる。
「それにしても何て大きさ、カリムさんも大きかったけど、それを凌駕するボリューム」
「・・・ひぅ・・・は、あんっ・・・駄目ぇ、か、身体が火照って・・・ふぁっ、あ、んん・・・」
驚嘆しながらエイミィは細い首筋に舌を這わせ、尚も桁違いのボリュームを誇る乳房を弄ぶ。羞恥に頬を染め、ディードはもどかしげに身体を揺すった。
その様子を見て取ったエイミィは、ロングスカートの中に手を突っ込んだ。

「うわ、もう、グチョグチョ・・・それにしても、この胸大きいよね。サイズ、どれくらい?」
「そ、そんな・・・恥ずかしくて、い、言えませ・・・はぁんっ!?」
エイミィの指がショーツの中に入り込み、淫核を軽く摘み上げていた。
それだけではなく、法衣の前をはだけ、既にブラジャー越しでも解る程に硬くしこった先端を焦らす様に擦った。
「・・・ふ、あぁあ・・・い、嫌ぁ・・・や、止めてぇ・・・は、はぁっ・・・」
「ねえ・・・この大きい、お胸のサイズ、教えて?」
エイミィとしては、ここまで攻めるつもりは無かったのだが、ディードの反応があまりにも可愛いのでついやり過ぎてしまった。純粋に女としての好奇心もあるが。


「バスト・・9、90のEカップです・・・」
尚も続く苛烈な攻めに屈し、ディードは正直に告白した。
その目元には涙が溜まり、今にも零れ落ちそうだ。
「9、90のE・・・ま、まさかシグナムさんやフェイトちゃんを上回るサイズとは・・」

確か“おっぱいソムリエ”を自認する夜天の王の心眼及び、管理局の技術部門に製作させたらしい『おっぱいスカウター』によって蒐集したデータによれば―――

【Fカップ/「すずか:93」】
【Eカップ/「リインフォース:91」 「シグナム、フェイト:89」】
【Dカップ/「ギンガ:88」 「ティアナ、カリム:87」 「ドゥーエ、シャマル:85」】


―――だった筈。驚異にして脅威の至高のおっぱいが、またここに1つ。


「くっ・・・何ていう事・・・どうして世界はこんな筈じゃ無い事ばかりなの」
愛する夫の台詞を呟きながら、女としての敗北感に打ちひしがれるエイミィ。
だが、直ぐに気を取り直す。
「ま、クロノ君は胸よりも尻フェチだし、私なんて・・・もうすっかり開発されちゃって」
「そ、そうなんですか・・・?」
「うん、そうなの。それとディードちゃんも自信もっていいよ。おっぱい星人のユーノ君にこれ程、有効な武器は無いよ」
そう言いながらエイミィは、品のいい薄紫色のブラジャーをズリ下ろす。
白く豊麗なお椀型の乳房が露になった。その白い極上の果実を左手で掴み、右手を股間に這わせながら、エイミィは、ディードの耳朶を甘噛みしながら囁きかけた。
「ほら・・・ユーノ君にされていると思って・・・ふふ、思う存分に気持ちよくなって・・・」
「ユ、ユーノさんに・・・あ、はぁんっ・・・ひぅん、はっ・・・あふっ、ユーノさぁん」
ユーノに身体を弄り回される自分を想像したのか、ディードの声が一層甘く蕩け、肌に朱が走り、秘所から漏れる淫蜜の量も増した。
「ショーツをグッショリと濡らして・・・シーツにまで垂れて染みを作っちゃってるわよ」
「い、言わないで下さい・・・は、はあぁっ!?」
首筋を舐められ、乳房の先端を摘まれ、淫豆を捏ね回され、ディードは惚けた表情で唇の端からヨダレを垂らし、その豊満な肢体を振るわせる。
「・・・あ、はあぁっ・・・も、もう駄目ぇ・・・んん、ひあっ・・・はんっ・・・」
「この様子だと、もうすぐ達しちゃうかな?」
同性だけに女の感じるポイントを熟知したエイミィの攻めは実に的確だった。
その証拠にディードは舌を突き出し、まるで酸欠状態の金魚の様に喘いでいる。
「ほらっ!! いっちゃいなさい!!」
エイミィは一際強く胸を掴み、しこった先端を指で抓り、絶頂を促した。

「・・・あ、ああ――――――!!」
そして天井を仰ぎ、艶めいた声を紡ぎ、涙を流しながらディードは気持ち良さそうに、絶頂に達した。意識を失い、糸を切られた操り人形の様に崩れ落ちかけるディードを慌てて支え、エイミィは寝台の上に横たえる。
「さて夢中になってやっちゃったけど・・・幸せそうな顔をして寝ちゃってるわ」
夢の世界に旅立ったディードの顔を覗き込み、エイミィは溜息をつくと、彼女の乱れた着衣を整えてやった。

しばらくディードの寝顔を眺めていたエイミィだったが、扉の方に向かっていった。
そしてバタンと扉の閉じる音がした。こうして寝台の上にはディードと、彼女が海鳴市の玩具屋で買った二体のぬいぐるみが残された。


「ふにぃ、ユーノさん、駄目ですよ。そんな契約マスコットのいう事を信じちゃ・・・」
幸せそうな寝息を立てていたディードは、寝ぼけ眼で起き上がり、二体のぬいぐるみの内の1つ――白い方のぬいぐるみを蹴飛ばした。
ぬいぐるみは『わけが解らないよ』と繰り返しながら、床を転々と転がっていく。
「ふふ、ユーノさん、今度は私がユーノさんを護って上げます・・・えへヘ」
もう1つのぬいぐるみ――フェレットを愛しおしげに抱きしめ、ディードは微笑んだ。
そして尚も『私と契約して魔法少年になってよ』とほざくぬいぐるみに光刃を投擲。
頭に光刃を生やしたぬいぐるみは、痙攣していたが、やがて動かなくなった。


「うふふ・・・ユーノさんを脅かす悪いぬいぐるみは私が退治します、はうん・・」
再び、ディードは寝台の上に横たわり、安らかな寝息を立て始めた。




同時刻の船内の一室。
寝台の上で熟睡していた美由希の爆弾モンブランでノックアウトさせられたユーノは
何やら下腹部に違和感を感じ、目を瞬かせた。まだ少々眠気が残っていた。
だが目の前の光景を見た瞬間、ユーノの眠気は一瞬で吹っ飛んでいた。

「・・・んっ・・んくっ!?」
「ふふ、大きくなってきた、可愛い顔してるのにこっちは凄く立派・・・はむ、ちゅる・・・ぺろ・・・ぺちゃ・・・あむっ・・・」
「・・・ん!? な、何が!?」
ユーノの眼に飛び込んできたのは、夜目にも白い艶やかな素肌と複雑な形状の
裂け目。視線を動かせば、わずかに先端を覗かせた小さな突起があり、その周囲には黒紫の淡い翳りがあった。
顔を左右に向けてみれば、枕を挟み込む様に膝が立てられており、そこからユーノの眼前に向かって、白いしなやかな太腿が伸びている。
太腿の行く先に目をやれば、必然的に視線は最初に見た裂け目の位置へ。

「・・・もうユーノ君ってば、そんなに・・・見つめられると恥ずかしいよ」
「うっ・・・うわわわ!! ちょ、ちょっと、何をやってるの、すずか!!?」
「何って・・・ご奉仕」
そう言って、一糸纏わぬ姿の月村すずかは既に固く屹立しているユーノの剛直をパクリと口に含む。気がつけばズボンとパンツは一緒にずり下ろされている。

そしてユーノの下腹部にすずかの胸が――リインフォースを凌駕する大きさの―が押し当てられる。温かく柔らかな、すずかの胸の感触を素肌で感じた瞬間、ユーノの分身はビクンと跳ね上がった。
「ふふ、元気がいいね。ユーノ君のここ・・・ちゅ、ぺろ・・・」
その舌の感触とかすかに吹きかけられるすずかの吐息が、この上なく心地いい。

「・・・気持ちいい・・・って、そうじゃなくて!! す、すずか、一体、どういうつもりなんだよ!? こ、こんな・・・どうしてこんなことを・・・・」
戸惑って質問しながら、ユーノの視線は思わず、すずかの其処に向いてしまう。
ほのかにほぐれ始め、淫蜜をたらし始めた、その部分を目の当たりにしてユーノの分身は再び元気に跳ね上がった。

「誰にでもこんな事する訳じゃないからね。というよりもユーノ君だけだよ、こんな事するのは・・・凄く恥ずかしいけどユーノ君が欲しいの、ちゅる、あむ・・・」
其処まで言われれば、いくら鈍感なユーノとて察しがつく。


「その・・・すずか、君は僕の事・・・」
「うん、好きだよ・・・一人の女性として私、月村すずかは・・・貴方に好意を寄せています・・・『夜の一族』の体質の事で相談に乗ってくれて、次元世界の面白い話をしてくれる貴方の事が好きです」
「だ、だからって、こんな・・・・」
目の前の魅惑的な光景に圧倒されながら、ユーノは口ごもる。

「だって・・・さっきも言ったよね? 大好きだよ、ユーノ君の力になりたかったから・・・ほら、遠慮なく気持ちよくなっていいんだよ? ちゅ、んむ・・・ぺろ・・・お口でする時のコツ、勉強してきたから・・・はあ、ぺろ・・・どう、上手く出来てる?」

そう言いながら肉棒の先にチロチロと舌を這わせていたかと思うと、今度はカリの部分を舌でなぞり始めた。カリの部分に舌がねっとりと絡みつく。
すずかの舌が熱くうねる。気を抜けば、直ぐに暴発してしまいそうだった。


「うん、凄く気持ちいいよ・・・君にも気持ちよくなって欲しい」
ユーノは覚悟を決めた。ここまでされて断るのは、失礼な気がしたからだ。
というよりも純粋にすずかの気持ちに応えたい、彼女を抱きたい。

(リインフォース達には後で言おう)
決心した両手を挙げてユーノは、すずかの腰をしっかりと抱きかかえ、濡れた秘所に吸い付いた。舌を刺す蜜の味。脳髄にまで伝わる濃密な女性の香り。

頭がくらくらする様な興奮と官能を味わいながら、すずかにも気持ちよくなって貰おうとユーノは只管に舌を動かす。裂け目に沿って上へ下へ。
堰を切った様に溢れ出して来る淫蜜を舐め採りながら、溶け解れたすずかの秘所を存分に味わいながら、同時に快感を送り込んでいく。
「・・・はっ、んあ・・・ユーノ君の舌が私の中を・・・恥ずかしいけど、んん・・・はあっ・・・気持ちいい、ぺちゃ・・んむ、ちゅる・・・」
下腹部に当たっているすずかの胸の先端が徐々に固くとがっていく。
乳房全体も張りが増してきたようだ。徐々にすずかの腰がくねり始める。
あまり動かれては、やりにくくなる。
そう判断したユーノは、すずかの腰をしっかりと捉え、両手ですずかの丸い尻を
撫でさすり始めた。きめ細やかな肌の感触を楽しみつつ、舌の動きも忘れない。



「・・・ああ・・・んっ・・・はあ、はん・・・んふぅ・・・ひあ、ああ・・・そ、そこはっ・・・!!」
すずかの身体がビクンと跳ねた。裂け目の先にある小さな突起。
ユーノは攻めをそこに集中させた。
舌先で突付き、唇を密着させて軽く吸いたてる。
「んあ、ああぁぁんん・・・ユーノ君、はあ、むぐ・・・ちゅる・・・」
肉棒に頬を摺り寄せながら、すずかが甘い喘ぎを漏らす。
その甘い喘ぎ声に触発されて肉棒が更にいきり立った。
そのいきり立った肉棒にすずかは吸い付き、一気に喉の奥まで飲み込んだ。
「・・・じゅぷ、はあ、じゅる・・・あむ、ちゅぱ・・・ん、ふう、む・・・はあ、ぐむ・・・」
頬をすぼめ、すずかが顔を上下に動かす。唾液に塗れ、いやらしく光る肉棒がすずかの咥内に消えてはまた、ひょっこりと顔を出す。薄桃色の唇に挟み込まれ、ぬめる舌に絡みつかれ、頬肉と上顎に擦り上げられる。

更にすずかは袋の部分まで揉みほぐし始めた。2つの球体が白い手の中で転がり、苦痛一歩手前の絶妙な快感を生じさせた。
ユーノも負けじと懸命にすずかの秘所にむしゃぶりつく。
熱く蕩けた裂け目に舌を押し込み、すずかの体内を刺激する。

「んむ・・・はむ、ぺろ、んちゅる・・・はむ、あん・・・じゅる、ぺろ・・・んむ・・・」
一方、すずかもユーノの肉棒を美味しそうに、また、愛おしそうにしゃぶり続けている。押し付けられた両の胸は熱く、先端は固くしこっている。
粘度と香りを増した淫蜜はユーノの顔に、枕に、シーツに垂れ堕ちていく。
すずかの瞳は闇の中で妖しく紅い光を放ち、肌は艶かしく色づいている。
最早、完全に発情しきっていた。


「んふ、ユーノ君、もっと気持ちよくしてあげる・・・はむ、ほら、どう気持ちいい?」
すずかは何のためらいも無く、勃起した肉棒をその豊満な胸の谷間に挟み込む。
両手を寄せて大きく形を変えた乳房が左右から、肉竿の部分を圧迫する。


「う、うん・・・凄く気持ちいいよ・・・あ、はあ・・・」
「うふふ、よかった・・・私の胸の中で・・・跳ねてる・・はむ、・・・ぺろ、んちゅる・・・」
更にすずかは胸の間から突き出た先端部分を舐め上げる。
垂れた唾液が潤滑油代わりになって動きがスムーズになった。

「・・・ふふ、あん・・・動きやすくなった・・・ちゅる、じゅぷ・・・ぺろ・・・んむ・・・」
豊満な乳房を揺らして肉棒を擦り上げてくる。絶え間なく先端を舐め上げて,動きが激しさを増していく。その動きに反応して肉棒がビクビクと脈動した。


「おっぱいでされるのがそんなに気持ちいい? じゃあ、もっとしてあげないとね・・・ちゅる、はむ・・・ぺろ、んむ・・・・ちゅぱ・・・」
気分を良くしたすずかは胸をこね回し、舌で先端を舐り上げた。


そうしている内に遂に限界が訪れた。
背筋を快感が駆け上がっていくのをユーノは実感した。
すずかは微笑みながら―愛おしそうに肉棒を胸の峡谷で挟みこんだまま、噴出してくる精を一滴残らず、丁寧に吸い上げていく。
一方、すずかの方も軽く達したらしく、秘所から出る淫蜜の量が増した。

「すずかもイッたみたいだね・・・」
「うん、だけど・・・まだ、満足できない。今度は下のお口に欲しいな・・・」
そう言いながらすずかは肉付きのいい尻を軽く左右に振った。
明らかな挑発だった。すずかは立ち上がるとユーノにしなだれかかる。
ユーノの手を取って、熱く発情した事で妖しく光る瞳で見上げてくる。
その手は火傷しそうな程に熱かった。

「ユーノ君に抱いて欲しくて・・・発情しちゃったみたい、最後までお願い・・」
白い肌から沸き立つ凄まじい色香がユーノの快楽中枢を刺激し、射精した
ばかりの肉棒が再び臨戦態勢になった。
豊満な果実の先端は既に固く、しこり、身体の準備が出来ていると告げていた。
挑発的に揺れるそれにユーノは軽く指を立てた。

「・・・あんっ!!」
指の感触にすずかは声を挙げるが、その声に拒否の色は無かった。
「早く来て・・・もう我慢できないから・・・」
すずかは手を差し出し、ユーノの腰をぐいと引き寄せる。
熱に浮かされた様な表情、上気した頬、紅く光る瞳。
ユーノは痛いくらいに勃起した肉棒の先端をすずかの秘裂に合わせた。
そして少しずつ、滾る肉棒をすずかの内部に埋没させていく。
「・・・んっ、は、ああ・・・んぐ・・・・」
発情しているとはいえ、上流階級であるすずかに男性経験があるとは考え辛い。
恐らくは処女だろう。異物の侵入にすずかは苦悶の声を漏らす。
彼女に配慮してユーノは慎重に事を進める。


ユーノの方とて、これが初体験だったら、月村すずかという極上の女性を前にして取り乱していたかもしれないが、リインフォースやギンガ、ドゥーエとの実に濃厚な営みが彼に余裕を与えてくれていた。


肉棒を埋没させていく途中で何かの壁にぶち当たった。
ユーノはすずかの方に視線を向けた。すずかの方もこくんと頷く。
先を進める。何かを破った様な感触。鋭い痛みがすずかの身体中を駆け巡った。
苦痛が過ぎ去るのを待つ様にすずかは苦しげに息を吐いた。
シーツに出来た赤い染み。それから一分ほど過ぎただろうか。
肉棒全体がすずかの体内に収まった。
すずかはわずかに宙を仰いだ。既に苦痛は去ったらしく、挿入された異物の感触を味わっているようだ。時折、熱い息が漏れている。

「・・・ん、やっぱりユーノ君の太くて・・・固い・・・んん、はあ・・・お口でした時よりも・・・おおきくなってるかも・・・」
頭を仰け反らせ、グラビアアイドル顔負けの、見事な胸にかかった髪の毛が動く。
突き出された形のいい顎がカクカクと動いた。
それでもすずかが感じている証拠に、内部は肉棒をグイグイと締め上げ、乳房の先端は勃起したままだった。そしてユーノの肉棒は根元まですずかの淫裂に咥え込まれている。すずかの細くて白い指が寝台のシーツを引っかいた。

「・・・ああ、入ってきてる・・・ユーノ君のが・・・入ってきてる・・・ん、あん・・・」
「そうだよ、解る?」
ユーノの言葉にすずかは無言で頷いた。腰を無理矢理に捻じ込むと、すずかの
太腿が強引に曲げられて、まるでM字開脚をしている様な格好になった。
普段の淑やかで上品な令嬢のお手本の様だったすずかからは考えられない姿勢。

衝動に突き動かされ、ユーノは激しく自分の腰をすずかの腰に打ちつける。
粘着質の音がして、肉棒の付け根にすずかの膨らんだ恥丘がぶつかった。
「はあ・・・あ、んん・・・ぁあ、んん・・・」
まだ慣れていないせいか、すずかの声には少し苦痛の様な色が混じっている。
すずかの胸を鷲づかみにした。掌に勃起した先端が当たった。

「もっと・・・優しく、んん・・お願い、はあ、んん・・・」
上目遣いでユーノを見るすずか。疼く様な下半身からの感触にユーノは熱狂した様に乳房を鷲づかみにしたまま、すずかを寝台に押し付けた。
開いた指の間から、すずかの豊かな乳房が溢れんばかりにはみ出ていた。
張りのある肌が指をしっかりと押し返してくる。
思わずユーノはすずかの胸にむしゃぶりついた。
「あうっ!! ああっ・・・、お、おっぱい苛めないで・・・感じやすくなってるから・・・」
すずかは胸をそらすようにして身悶えた。寝台がギシギシと音を立てる。

ユーノは更に強く乳房を吸い立てた。口の中に先端だけでなく、乳房の一部も入ってきてユーノの口を塞ぐ。この広範囲への刺激はかなり効いたらしい。
すずかは肢体を捻りながら、甘い喘ぎを漏らす。
「・・・は、あん・・・・いい、とっても気持ちいい、ユーノ君、大好きだよ・・・」
うっとりと蕩けた瞳ですずかは覆い被さるユーノの首筋を愛撫した。
その瞬間、ゾクッとした快感とも悪寒ともつかない物が背筋を走りぬけた。
すずかのしなやかな指が何度も首筋を往復する。
快感に潤むすずかの瞳の紅い光はその輝きの度合いを増した。
それにユーノはすっかり魅入られていた。

「・・・ユーノ君、どうしたの?」
「ううん、どうもしないよ。ただ、すずかが余りにも素敵だから・・・」
「もう、ユーノ君てば・・・ありがとう・・・」

頬を紅潮させたまま、すずかが屈託無く笑った。
ユーノはその笑顔に欲情を刺激されるのを感じた。
そのまま、すずかの細い腰に手を回し、少しベッドから浮かした。
すずかの体重の約半分がユーノの腰にかかり、肉棒が深々とすずかの中に
突き刺さった。


「・・・ふ、深い・・・はあ、ん、はあ・・・たまらない・・・」
「深く刺さった方が感じる?」
「う、うん・・・気持ちよくてたまらないの・・・」
うっとりとした表情で宙を仰ぎながらすずかは答える。
美しい曲線を描く身体を仰け反らせ、その度に見事な乳房が激しく上下に揺れた。
桜色の先端はヒクヒクと動いた。
ユーノの肉棒もまた、すずかが腰を動かす度にたわむ様に扱かれる。
カリがすずかの中の淫肉をガリガリと引っかく度に、すずかは豊潤な肢体をよじって艶かしい喘ぎ声を挙げている。

やがて肉棒をもっと味わおうと、すずかの内部は縦横無尽の動きを見せ始める。
入り口と中間と最深部、三点部分できつく締め付け、おまけに不規則にその度合いが変化する。
男を惑わせて、搾り取り尽くしてしまう名器だった。

「・・・う、あ・・・もう、そろそろ駄目かも・・・」
「うん、私も達してしまいそう・・・ユーノ君の・・・凄いよ・・・」
すずかの内部が蠢き、愛しい男の精を貪りつくそうと複雑にうねる。
ユーノも自分の下半身が大きく脈動するのが解った。

お互いー――限界は近い。

「あんっ!! ひ、あん・・・もう駄目ぇ・・・私、イッちゃうよ・・・」
軽く達してしまったらしく、すずかは小刻みに身体を震えさせた。

「僕も駄目だ、もう限界・・・出してしまいそうだよ・・・」
「うん、いいよ・・・出して私の中に・・・今日は大丈夫な日だから・・・」
数秒後、ユーノは下半身が何かから解放される様な感覚を覚えた。


まるで火山の爆発の様な熱い精の奔流を体内に受けて、すずかは本格的な絶頂に達して、凄まじい嬌声を挙げて仰け反り、身体を硬直させ――崩れ落ちる様にユーノの腕の中に倒れ込んだ。
「・・・ん、はあ・・・あん、ユーノ君、気持ちよかったよ・・・ふふ・・・」
「僕も気持ちよかった・・・はあ・・・」


ユーノは、そのまま、すずかの豊かな胸の中に沈んだ。
規則正しい寝息を立て始めた想い人を抱きしめながら、すっかり大人しくなった肉棒を内部に咥えこんだままのすずかはクスリと笑った。


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目次:黒の碑に捧げられし奴隷達。
著者:黒天

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