908 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2010/12/14(火) 23:59:11 ID:vqXGMXfM [2/2]
909 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2010/12/15(水) 00:00:01 ID:PnLjfz/. [1/7]
910 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2010/12/15(水) 00:01:02 ID:PnLjfz/. [2/7]
911 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2010/12/15(水) 00:02:01 ID:PnLjfz/. [3/7]
912 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2010/12/15(水) 00:03:04 ID:PnLjfz/. [4/7]
913 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2010/12/15(水) 00:04:06 ID:PnLjfz/. [5/7]
914 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2010/12/15(水) 00:05:02 ID:PnLjfz/. [6/7]

 ある日、無限書庫に隣接した予備保管庫が謎の大爆発を起こした。
 保管庫の中に逃げ遅れた人が入ると連絡を受けたレスキュー隊は、即座に現場へ向かった。

「隊長、あれを! 要救助者です」

「酷い、身体の殆どが瓦礫の下じゃないか。すぐに撤去だ」

「だ、駄目です。比重が重すぎてびくともしません」

「何のための魔法だ。魔法を使えばいいだろう」

「魔法が使えません」

「なんだってー」

 保管庫の中にあったロストロギアが爆発の影響で発動し、周辺では魔法が使えなくなっていたのだ。

「それじゃあどうやって彼を助ければいいんだ」

「状況はどうなっているんですか?」

 そこへ現れたのは、たまたま近くで教導中だった高町なのはである。彼女は、無限書庫で異変と聞くと咄嗟に駆けつけたのだ。

「あの、あそこに身体の殆どが瓦礫の下に埋まっているような人が見えるんですが」

「彼を救出するつもりだったんですが……」

 状況を説明する隊長。

「そうなんですか。魔法が使えれば私もお手伝いできるんですが」

「ああ。おそらく、彼も身動きは出来ないだけで命に別状はないと思われるが、事態は一刻を争う」

 隊長の言葉を聞いた一同は、気の毒そうに瓦礫に覆われた男に目をやった。
 男の身体の殆どは瓦礫に覆われているが、その一部だけが見事に露出しているのだ。

 チンコ だけが。

 瓦礫の中でチンコが、誇らしげに、風に逆らうようにちょこんと佇んでいる。

「あのチンコの持ち主を早く助けてやらねば」

「……ユーノ君」

「知っているんですか、あのチンコの主を」

「え、えっと、なんというか、その、見覚えがあるというかなんというか」

「ユーノ……まさか、無限書庫司書長のユーノ・スクライア先生ですか!?」

「えっと、多分」

 恥ずかしげに顔を伏せるなのは。

「間違いないよ。あの曲がり具合はユーノのチンコだよ」

 いつの間にかなのはの隣に立っているのは、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンである。

「フェイトちゃん?」

「なのは、ぐずぐずしていちゃ駄目だよ。このままだと、ユーノのチンコが風邪を引いてしまうよ。
 そんなことになったら、チンコの先から鼻水が出るようになって、避妊はバッチリだよ?」

「それは好都合なの」

「それもそうだね。なのは、賢いね」

「当然なの」

 二人は救助活動を見守ることにした。

 そして、数時間。

「ねえ、なのは」

「なに?」

「あれ、本当にユーノのチンコなのかな」

「え?」

「何だか自信が無くなってきたよ」

「そう言われると私も……」

 人間とは弱い生き物である。
 例えそれが最愛の人のチンコであったとしても、いや、最愛の人のチンコであるからこそ、
瓦礫の中で晒し者になっているチンコが愛しの人の物であると認めたくはないのかも知れない。

「私、こんなに弱かったんだ。今更ながらに驚きだよ」

「ううん。フェイトちゃんだけじゃない。私だってそうなの」

「それがわかると言うことは、進歩ではないかな」

 背後からの声に、二人は同時に振り向いた。

「違うか? 高町、テスタロッサ」

「シグナムさん」

「シグナム」

「たまたま近くに立ち寄って、事件のことを聞いたものでな。こうやって現れたわけだが」

 シグナムの目が細められる。

「……あのチンコ。まさかユーノ・スクライアか?」

 なのはとフェイトは顔を見合わせる。
 ヴォルケンリッター烈火の将シグナムの鑑識眼である。これであのチンコがユーノのものであるという説は確かなものとなった。

「わかるんですか、シグナム」

「ああ。自分で言うのもなんだが、騎士の目は伊達ではない」

「さすがですね、シグナムさん」

「そう褒めるな、高町。こそばゆい」

 そこへさらに別の声。

「どれどれ。ああ、確かに、あれはユーノさんのチンコっすね」

「うむ。確かに、そのようだな」

 ウェンディとチンクであった。
 二人はレスキューの手伝い、N2Rとして呼ばれていたのだ。因みにディエチとノーヴェは休暇中である。

「こうしてみると、ユーノさんのチンコに間違いないッすけどねぇ」

「しかし、万が一と言うこともある」

 チンクの言葉にシグナムは頷いた。

「確かにチンクの言うとおりだ。安易な思いこみに頼って、戦場で命を落とした者は多い。自戒すべきだな、教えられたよ、チンク」

「母上の懐刀にそう言ってもらえると光栄です」

 ちなみに、チンクの言う母上とは、はやて・ナカジマ(旧姓・八神)である。
 ウェンディは、チンクの言葉に考え込んでいた。
 見た目ではユーノチンコに間違いない。しかし、確証が必要なのだ。

「味見できれば、もっとよくわかるんすけどね」

「いや、今下手に近づいては救助活動の邪魔になるだろう。我らは他の犠牲者の救助が優先事項だ」

「そうっすね。じゃあそろそろ行きますか。皆さん、失礼」

「では、シグナム殿、フェイトお嬢さま、高町、後ほど」

 救助現場に戻っていく二人を見送る三人。
 その三人の視線は、そのままユーノチンコ(推定)に向けられる。

「でも、やっぱりユーノチンコに見えるよ」

「フェイトちゃんの言うとおり、私にもそう見える」

「そうだな。テスタロッサの言うとおりだ」

 ん? と何か思いつくシグナム。

「そうだ。いい考えがある。二人とも、少し確認したいんだが」

 シグナムは二人に尋ねた。

「見ただけでは百%の確証は難しい。では、触ってみればどうだ?」

「そうか。触ってみれば、もっとよくわかるかも知れない」

「決まりだな。シャマルを呼び出す」

 ちょうど暇だったらしく、シャマルはすぐに現れた。

「どうしたの? シグナム」

「実はこちらで困ったことが起こってな」

 瓦礫に佇むチンコがユーノチンコなのかどうなのか。

「確かめるために力を貸してもらいたい」

「それは構わないけれど、なにをすればいいの?」

「旅の鏡で、こちらへチンコを引き寄せて欲しい。それを高町とテスタロッサが触り、診断する」

「なるほど。わかったわ。……クラールヴィント!」

 シャマルの手元で発生する旅の鏡。ユーノチンコ(推定)付近では魔法は使えないが、シャマルの位置ならば魔法は使えるのだ。
 しかし、ユーノチンコ(推定)を引き寄せようとしたシャマルの表情が暗くなる。

「駄目よ、シグナム」

「どうしたんだ、シャマル」

「チンコを取り外すわけにはいかないから、先端だけでも引き込もうとしたのだけれど、短すぎるのよ」

 その言葉に、なのはとフェイトは頷いた。

「短いんだったら、チンコがユーノ君のものだという確率が上がったよ」

「高町、ユーノは短いのか」

「うん。とっても」

「だけど触ってみないことにはまだわからないよ。ユーノくらいの短さならたくさんいるかも知れない」

「そうだな。シャマル頼むぞ」

「ええ。頑張って伸ばすわ……駄目、皮だけがのびていくわ」

「ついでよ。シグナム、レヴァンティンで皮は切ってしまって」

「焼けるぞ」

 シグナムの言葉に二の足を踏むなのはとフェイト。
 その間に、旅の鏡の発動限界を迎えたシャマルは魔法を終了させる。

「……手が、イカ臭くなってしまったわ」

 ウェットティッシュで手を拭うシャマル。丹念に拭いていると、あることに気付く。

「ちょっと待って、おかしいわよ。なのはちゃん、フェイトちゃん」

「どうしたんですか?」

「この私に触られて、ぴくりとも反応していなかったのよ。もしアレがユーノチンコだとしても、ユーノ君は気絶しているんじゃないかしら」

 気絶しているのだとしたら、救出作業の手順が変わってくるかも知れない。

「一応、確かめてみますね。シャマルさん、もう一度、旅の鏡をお願いできますか」

「わかったわ」

 展開し、もう一度シャマルは手を伸ばす。
 そしてユーノチンコに触れる瞬間、なのはは叫ぶ。

「これはヴィヴィオの手!」

 びんっ!

「うわっ。そそり立ったよ、なのは!」

「くっ。やっぱりユーノ君、ロリッ気があったの」

「違うよ、なのは。ヴィヴィオの歳を考えて。これはロリと言うよりペドだよ!」

「これならしっかり掴めるわ!」

 がしっとユーノチンコ(怒張)を掴むシャマル。シャマルの身体を保持するフェイト、なのは、そしてシグナム。

「手伝うッスよ!」

 いつの間にかウェンディとチンクもいた。

「なのはさん! 近くを通りかがったんで助けに来ました!」

 スバルとティアナが。

「キュクルー」

 フリードとエリオとキャロが。

「きしゃー」

 ガリューとルーテシアが。

「助けに来たぜ、なのは!」

「フェイトを助けるのはこのアタシって決まってるんだ!」

 ヴィータが、アルフが。

「微力ながらお手伝い致します」

 シャッハが。

「なんだか知らないけど、とりあえず駆けつけました」

 ギンガが。

「あたし達を忘れちゃ困る!」

 セインが、ディードが、オットーが。
 今、仲間の力が一つになってユーノチンコ(推定・怒張)を引きずり込もうとしていた!

「みんな、全力全開で行くよ!」

「おー!!」



 ぶちっ

「あっ」



 一週間後再開した無限書庫の司書長は、ユーナ・スクライアという女性だった。


著者:野狗 ◆NOC.S1z/i2

このページへのコメント

男の大切な部分が

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Posted by 名無し 2012年07月16日(月) 16:43:22 返信

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