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K-030

レイとギルが疑似親子的関係だと知られていたのか?


スペエディ4を見て、改めてレイファンとして思ったことを書きます。

そもそも、アスランは……ラウがクローンだということも知らないし、もしキラからそれ自体は聞いていたとしても、レイがそうだとは……全然、わかってない状態のはずなのです。(クローンで命が短いなんてことも)

「明日が欲しかった」と泣き崩れたレイを、どうして……置いていくのでしょう。
大親友のキラが敵に撃たれそうになっている中、その前に「敵」を撃ったのに。

アスランは種で、自分の父親を「殺してでも止める」という覚悟はなかったとは思いますが、結果的に父親が撃たれてもう助からない状況に立ち会い、父親が残した最後の仕掛けを止める為に、ジャスティスを自爆させて、自分もけじめとして死のうとしてました。
でも、カガリに「逃げるな! 生きる方が戦いだ!」と言われて、生き残った……はず、です。
なのに、同じ状況で、レイの「自殺」を止めないのは何故。

私は未だにアスカガファンにこの言葉が「名言」だと言われている状況が、よくわかりません。種の名場面でよく話題にあがり、イベントで流れた時もすごい反響でした。
ですが……レイファンとしては、この言葉が、この場面が印象に残るというなら、「何故レイを助けてくれなかったんだ!」というレイファンの叫びを気に留めてくれないのかと……この言葉が賛美されているのを見るたびに、悲しくなります。

……それはもちろん、アスランにはあの時、「カガリという、死なせたくない大事だと思える人」がいたけれど、アスラン視点から見たらレイには「それと同じような大事な人」は誰もいなかった、という認識だとはいえ。

けれども、カガリは別に「私の為に生きてくれ」という発言をした訳ではないのです。「死に逃げてはダメだ」ということを、「お父様の死」から感じたから、ああいう説得をしたはずです。

……でも、↑これは「種」のカガリとアスランであって、「種運命」の彼と彼女は別人になっているようですけれども。
アスランは「死にたい気分だ」と「死に逃避することが是」だと思うようになっていますし、そのアスランであれば、「信頼しきっていた、その忠実な駒であったはずなのに、それを裏切った罪を抱えて一生苦しむよりは、ここでレイを死なせる方が優しさだろう」と思ってもおかしくはないのですが。

そもそも、レイと議長が疑似親子的な関係だということを、本編設定的に知られていたのか、アスランが知っていた状況なのか、謎なんですよね……。

「親代わりの人と一緒に死ぬのが幸せだろう」という認識と「裏切りの罪から逃れられる死を選ばせてやろう」という認識とでは、全く意味が違うのです。(どちらにしても最悪ですが)


CDドラマを考慮すると……CDドラマの時点では、シンとルナはレイとギルの繋がりを全く知りません。
その時点であっても、少なくともギルバートは「評議会議員」になっていないとおかしいのですが、政治に興味がない人間が一々大臣の顔と名前を覚えていないのと同様に、ルナとシンは興味がなかった、ということだと思います。
(でも、いくら何でも自国のトップになっている人物を知らないというのはおかしいので、議長になる前。だから、CE72年の2月頃)
「デュランダル博士」としての仕事でアカデミーに来たならば、一議員としてではなくそっちの面で噂になる……のも、わかる。

で、その時すでに「レイは、評議会議員として選ばれた人物を後見人としている、上流階級的な育ち」だと知れ渡っていたのか?

シンたちが、レイは議員の息子的立場だということを知っていて、その名字も知っていたとしても……もし「デュランダル」姓がわりとありふれた名字だった場合には、「=デュランダル博士」とは気づかない可能性もあり得るので、これだけでは何とも言えません。

「デュランダル議員」という噂になっていた場合なら、この時点でシン達が知っていれば当然「ええっ、議員ってもしかしてレイの後見人の?!」という話になるはず、でもなっていないということは隠し通しているんだな、という推測が可能なのですが。

ただ、シン達がギルの顔と名前と立場を知らない状態だと確実に言えるのはこの時点までで、CE72年3月にギルバートが最高評議会議長に就任した後は、当然顔も名前も立場もわかります。

シンが19話まで「議長と直接会ってまともに話したことがない」ので、どう解釈すればいいのか微妙です。寮で同室だった友人の家族(的立場)と、一度も会ったことがなかったというのは……卒業式などの機会に普通は紹介するものですから。……忙しい人物だから、出席出来なかっただけなのでしょうか。

ただ、レイと議長との繋がりをよく知っていると描写されていたのは、同じように繋がりがあるタリアだけとはいえ、19話でシン達が呼ばれる前にすでに呼ばれていた。……で、シン達はそれを当たり前と認識していた状況だと思われる。……ということは、やっぱり議長とレイの関係は知れ渡っていた、と考えてよいかもしれません。

いくら不意打ちで驚いても、ギルを対外的には「議長」と呼ぶレイ……が本編最初に描かれていますので、レイは「周囲にそれが知られていることは認識しつつも、あくまでも一軍人としての扱いを求めていた」のでしょう。


それにしても、アスランにとっていくら気に入らない同僚、部下だったからといっても……「敵だった奴を助ける義理が何処にある」という論理ならば、シンも見捨てて下さいorz 
何故「シンは力一杯助けようとしたのに、レイを見捨てた」のか……そこが、一番納得出来ないのですから。

シン達のレイへの認識は……アスランは何も言わなかった(言えるはずがない)でしょうから、公式記録としては「交戦中にシグナルロスト」なので、まさかレイが議長と艦長とともに「キラとアスランに見捨てられて」死んだなんて、シンたちは夢にも思ってなかったのでしょう。
普通に「あの激戦の中で戦死してしまった」という認識ならば……それでも、「キラがレイを撃墜したかもしれない」とは全く気づかないというのは、ちょっとあり得ません。
……やっぱり、あのシンは「内に反抗の意志を秘めて、あくまでも表面上、握手をした」と考えた方がいいですね……orz

(2007/01/09)

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2007年01月12日(金) 19:17:22 Modified by reyz




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