かぐや姫フォーク･セッション
GW-4004 (1972/04/20)
CD: CRCP-101
リマスターCD: CRCP-20393 (2007/04/04)
ディレクター：後藤由多加
ミキサー：松本茂雄、吉田英実
アレンジャー：青木望、小山恭弘、南高節、よしだたくろう
音楽協力：よしだたくろうと猫、木田高介
ヴォーカル：南こうせつとかぐや姫
フォークギター：石川鷹彦(A1,2,3,5,B1)、よしだたくろう(A4)、田口清(B2)、南高節(A2,3,5)、伊勢正三(A2,5)
エレキギター：よしだたくろう(A4,B2)、田口清(A4)、常富喜雄(A4,B2)
ピアノ：小山恭弘(A1,3,5,B1)
ドラム：田中清司(A1,3,6,B1,6)、木田高介(B2)
エレキベース：武部秀明(A1,2,3,5,6,B1,6)、内山修(A4,B2)
エレクトーン：木田高介(B2)
ハーモニカ：常富喜雄(A1)
チェロ：名取晴甫(B1)
コンガ：内山修(A2)
トライアングル：神田君(A5)
その他：クラウン・ニュー・サウンズ・オーケストラ・メンバー
解説：後藤由多加、小西良太郎、川口忠恭
写真：田村仁
スタジオ：毛利スタジオ、目黒スタジオ、飛行館スタジオ
制作協力：竹取ミュージック、ユイ音楽工房
制作：日本クラウン株式会社
プロデューサー：田中迪
1972年3月7日 録音
かぐや姫のデビューアルバム。
録音日の表記に関して、3箇所のスタジオで1日だけで全曲を録音するのは困難であり、また、浅間山荘事件(1972/02/28)のテレビ中継は、「雪が降る日に」などの録音の合間に、目黒スタジオのロビーでテレビを見ていたという証言（正やん）もあることから、1972年3月7日は“録音完了日”と思われる。
ジャケット写真は、1972年2月の撮影。カメラマン田村仁の指示により、鬼子母神に朝6時集合。都電の軌道内に立つ三人を、望遠レンズで撮影した。ジャケットに採用された写真（こうせつの日の丸は合成）のほか、「春のような顔をして」下着、浴衣、パジャマの薄着ショットを撮影。
レビュー
第一期かぐや姫の流れからか、コミカルな作風も見受けられる。
「雪が降る日に」は、シンプルな演奏形態ながら、こうせつ＆正やんのコーラスの絡みが絶妙な傑作。1981年、資生堂のＣＭソングとして採用されている。
南こうせつが単独で書いた「ひとりきり」「加茂の流れに」はいずれも絶品。彼のソングライターとしての才能は、すでに開花していたことを示す。
第一次かぐや姫の作品のセルフカバーとも言える「マキシーのために」も、吉田拓郎による力強いアレンジによって生まれ変わり、かぐや姫の代表作となった。
伊勢正三＆南こうせつの名コンビによる曲作りもすでに定着しており、かぐや姫流反戦歌「あの人の手紙」やほろ苦い失恋ソング「好きだった人」など傑作を残している。
結果として収録曲の約半数が、現在でもかぐや姫の代表曲に数えられている。
プロデューサー後藤由多加が執筆したライナーによれば、本アルバムのセッションで「悪いあそび」という作品も演奏したが、歌詞に問題がありアルバムには収録されなかった。未発表曲として復刻が望まれる音源。
GW-4004 (1972/04/20)
CD: CRCP-101
リマスターCD: CRCP-20393 (2007/04/04)
| 曲名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | |
|---|---|---|---|---|
| 1(A1) | 青春 | 伊勢正三 | 南高節 | 小山恭弘 |
| 2(A2) | 雪が降る日に | 伊勢正三 | 南高節 | 南高節 |
| 3(A3) | あの唄が想い出せない | 忌野清志郎 | 武田清一 | 小山恭弘 |
| 4(A4) | 僕は何をやってもだめな男です | 伊勢正三 | よしだたくろう | よしだたくろう |
| 5(A5) | 加茂の流れに | 南高節 | 南高節 | 南高節 |
| 6(A6) | 好きだった人 | 伊勢正三 | 南高節 | 小山恭弘 |
| 7(B1) | ひとりきり | 南高節 | 南高節 | 小山恭弘 |
| 8(B2) | マキシーのために | 喜多条忠 | 南高節 | よしだたくろう |
| 9(B3) | 雨が空から降れば | 別役実 | 小室等 | 青木望 |
| 10(B4) | 離婚歴三回 | 伊勢正三 | 南高節 | 青木望 |
| 11(B5) | じんじろ橋 | 関沢新一 | 南高節 | 青木望 |
| 12(B6) | あの人の手紙 | 伊勢正三 | 南高節 | 小山恭弘 |
ディレクター：後藤由多加
ミキサー：松本茂雄、吉田英実
アレンジャー：青木望、小山恭弘、南高節、よしだたくろう
音楽協力：よしだたくろうと猫、木田高介
ヴォーカル：南こうせつとかぐや姫
フォークギター：石川鷹彦(A1,2,3,5,B1)、よしだたくろう(A4)、田口清(B2)、南高節(A2,3,5)、伊勢正三(A2,5)
エレキギター：よしだたくろう(A4,B2)、田口清(A4)、常富喜雄(A4,B2)
ピアノ：小山恭弘(A1,3,5,B1)
ドラム：田中清司(A1,3,6,B1,6)、木田高介(B2)
エレキベース：武部秀明(A1,2,3,5,6,B1,6)、内山修(A4,B2)
エレクトーン：木田高介(B2)
ハーモニカ：常富喜雄(A1)
チェロ：名取晴甫(B1)
コンガ：内山修(A2)
トライアングル：神田君(A5)
その他：クラウン・ニュー・サウンズ・オーケストラ・メンバー
解説：後藤由多加、小西良太郎、川口忠恭
写真：田村仁
スタジオ：毛利スタジオ、目黒スタジオ、飛行館スタジオ
制作協力：竹取ミュージック、ユイ音楽工房
制作：日本クラウン株式会社
プロデューサー：田中迪
1972年3月7日 録音
かぐや姫のデビューアルバム。
録音日の表記に関して、3箇所のスタジオで1日だけで全曲を録音するのは困難であり、また、浅間山荘事件(1972/02/28)のテレビ中継は、「雪が降る日に」などの録音の合間に、目黒スタジオのロビーでテレビを見ていたという証言（正やん）もあることから、1972年3月7日は“録音完了日”と思われる。
ジャケット写真は、1972年2月の撮影。カメラマン田村仁の指示により、鬼子母神に朝6時集合。都電の軌道内に立つ三人を、望遠レンズで撮影した。ジャケットに採用された写真（こうせつの日の丸は合成）のほか、「春のような顔をして」下着、浴衣、パジャマの薄着ショットを撮影。
目黒の毛利スタジオといって、１６チャンネルのスタジオが初めて東京にできるんです。ディレクターさんが会社を説得して、「３時間ぐらい、君たちのために押さえられたぞ」って言われた。当時のギターの名手、石川鷹彦さんと僕ら３人が集まって、３時間のうちに全部ってしまおうって、それでできたのが『はじめまして』。これが、１万枚を超えまして、大騒ぎしました。当時、シングル盤はミリオンセラーがありましたが、ＬＰで一番売れていた人が森進一さんで１０万枚、サム・テーラーって人が日本の歌謡曲をサックスで吹いたものも１０万枚、それが最高。そこで１万っていうのは大変な数字で、レコード会社もびっくりしちゃう。かぐや姫ってなんなの。言うこと聞かないし、不細工だし。でも、こんなに売れるんだってレコード会社が騒ぎ始めました。（南こうせつ）
レビュー 
第一期かぐや姫の流れからか、コミカルな作風も見受けられる。
「雪が降る日に」は、シンプルな演奏形態ながら、こうせつ＆正やんのコーラスの絡みが絶妙な傑作。1981年、資生堂のＣＭソングとして採用されている。
南こうせつが単独で書いた「ひとりきり」「加茂の流れに」はいずれも絶品。彼のソングライターとしての才能は、すでに開花していたことを示す。
第一次かぐや姫の作品のセルフカバーとも言える「マキシーのために」も、吉田拓郎による力強いアレンジによって生まれ変わり、かぐや姫の代表作となった。
伊勢正三＆南こうせつの名コンビによる曲作りもすでに定着しており、かぐや姫流反戦歌「あの人の手紙」やほろ苦い失恋ソング「好きだった人」など傑作を残している。
結果として収録曲の約半数が、現在でもかぐや姫の代表曲に数えられている。
プロデューサー後藤由多加が執筆したライナーによれば、本アルバムのセッションで「悪いあそび」という作品も演奏したが、歌詞に問題がありアルバムには収録されなかった。未発表曲として復刻が望まれる音源。
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