【定義】
紙が黄色く、それを巻く軸が朱い
経巻のこと、
黄紙朱軸・
黄巻赤軸とも。特に
仏教の経巻を指す言葉。一説によれば、中国でどの教えが優れているかを試すため、道教と仏教とで経典を用意し、
焚経台に乗せ火を点けたところ、道教は燃え尽きたが、仏教は紙が黄色くなり、軸が朱くなっただけだったという。ここから、後には
仏教の
経典を黄巻朱軸として作ったという。ただし、現存するものとしては、このような様式で作られた
経巻は少ないとする説もある。
あるいは三七日、あるいは結跏趺坐、時間の跏坐、これ転妙法輪なり、これ一代の仏化なり。さらに虧缺せず、これすなはち黄巻朱軸なり。 『正法眼蔵』「三昧王三昧」巻
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