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【定義】

江戸時代の学僧面山瑞方師が行った提唱の記録。全一巻、明和2年(1765)に刊行された。

【内容】

面山師が、50歳の頃に若狭の建康山空印寺に寓居していたときに、周囲の求めに応じて、道元禅師の精神にしたがった仏法の宗要を提唱したものを、30年後に自序を付けて刊行した。その内容は、13章の普説からなっており、以下の通りである。

1:打坐普説
2:解制普説
3:始行晩参普説
4:新製禅杖普説
5:除夜普説
6:永祖忌掛真普説
7:仏生会普説
8:評古則普説
9:黙照普説
10:懺場証明普説
11:面壁普説
12:仏祖要機普説
13:曹山三墮普説

なお、この著作は『面山広録』には収録されていないが、現在では『大正蔵』巻82、『続曹洞宗全書』「語録二」などに収録されていて、見ることが可能である。また、面山師自身は、この提唱を別の機会に参照するように示すなどしている。
或は瞋と愛とによりて、打に軽重するは、いよいよ凡情なり。打杖の法は、委しく前年の禅杖の普説にあり。ここに略す。 『考訂別録』巻八

警策に関する考訂の中で、『建康普説』第四に見える新製禅杖普説を参照するように指摘されていることが分かる。

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