つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉

【定義】

詳しくは『洞上僧堂清規考訂別録』。全８巻であり、面山瑞方によって記された。宝暦5年（1755）刊行。

【内容】

面山は、「古規復古運動」を実現するために、自ら『僧堂清規』を著したが、その際に、道元禅師の『永平大清規』、瑩山禅師の『瑩山清規』などを始めとする諸宗派の諸清規を参照している。その時、考訂した結果を、改めて別の著作として示し、後代に伝えようとした。

また、同著は江戸時代当時に行われていた様々な行法や口伝などに対して、古規を用いて考証しているのが特徴で、不要なものは、行うべきではないと排斥している。このような作業は、現代であっても必要であろう。

【洞上僧堂清規考訂別録総目】

巻一
日分行法考訂
巻二
日分行法別規考訂
　打更点作法
　被位鉢位差別
　粥飯作法
　晩参
　衆寮茶湯并看読法
　日分課誦
巻三
月分行法別規考訂
　粥時神示并造粥
　転読般若
　浄髪
　開浴法
　請益作法
　普説作法
　略布薩作法
　観音懺法附差定
巻四
年分行法別規考訂上
　掛搭法?　祠部牒?　免丁鈔?
　謝掛搭
　草単
　土地堂念誦附紙馬紙銭
　排被鉢位
　普請
　戒臘牌
　入寮資次
　小座湯
　衆寮湯附諷経
　庫司煎点
巻五
年分行法別規考訂下
　堂頭煎点
　首座煎点
　冬節煎点薬石
　冬至置食
　中筵斎
　結制人事附両展三拝
　巡寮
　楞厳会
　鳴法器附木魚　梆　雲版
巻六
　上堂考訂
　小参
　秉払
　告香普説附垂示
　仏祖会行法　出班上香
　諸疏法
　諸職法
巻七
　入院開堂式考訂
　喪法
　亡物
　牓
　諸牌
　僧籍　職務牌　状暦　常用牌
　結算
　立春大吉〈鎮防火燭出雑考〉
巻八
雑考訂　四十條
　施財偈功徳無量　首
　打給　二
　二祖三仏　三
　典座九拝　四
　照堂　五
　桃花茶湯　六
　楞厳呪打磬　七
　典座　八
　軍州人事　九
　展単　十
　六念　十一
　一中　十二
　鎮防火燭　十三
　罘罳　十四
　触礼　十五
　模相　十六
　可漏　十七
　手取生飯　十八
　除普菴　十九
　太夜　迨夜　二十
　日単旬単日黄総簿　廿一
　善哉餅　不識汁　廿二
　警策　禅杖　廿三
　叉手　廿四
　展坐具拝　廿五
　三拝　廿六
　津送　廿七
　仏前洗米　廿八
　右足左足　廿九
　湯串　三十
　十仏名列号　卅一
　大小檀那　卅二
　聖僧聖像差別　卅三
　古風客殿坐禅　卅四
　七間僧堂　卅五
　七数　卅六
　比丘　卅七
　護法神拝否　卅八
　破夏　卅九
　字訓　四十　尾

【テキスト】

・『曹洞宗全書』「清規」巻