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【定義】

道元禅師が10年にわたって修行していた永平寺を離れて、病を治癒するために上洛することを述べた偈頌のこと。『建撕記』に所収されている。

【内容】

『建撕記』に依れば、道元禅師が建長5年(1253)8月5日、療養のために上洛する日に詠まれた偈頌ということである。確かに禅師は晩年に病を発せられており、それが元になって建長5年8月28日に遷化されているが、病を発したのは、この偈頌に依れば前年の秋頃ということになる。ただ、病に伏せったといっても、全く動けない状態ではなく、時には起きて弟子の指導や、『正法眼蔵』の著作活動などを行ったのであろう。
十年喫飯す永平寺、十箇月来病床に臥す。薬を人間に討ねて山を出づ、如来手を授けて医王に見しむ。

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