【定義】
「波羅蜜」というのは、梵語［paramita］の音写であり、古くは「度」と訳していたが、「彼岸到」とも訳す。本来の意味は、完全に至った、完璧に渡り終わったという意味であり、修行が完成したこと、悟りの道であることを指す。
【内容】
大乗仏教では、大乗の菩薩が実践すべき6つの徳目を定めており、それを六波羅蜜といい（『般若経』など）、「六度」とも言う。根本的なのは、般若波羅蜜であり、更に実践内容としては、慈悲行・利他行ということになるが、多くの経論では、その作者の重視する六波羅蜜の行法に違いがあることも分かる。
��布施（檀波羅蜜、衣食住という財物を与える財施と、法を教え安心を与える法施と、他人の恐怖を除く無畏施とがある）
��持戒（尸羅波羅蜜、身口意の三業に関わる戒律を護持すること）
��忍辱（羼提波羅蜜、他からの迫害や苦難に耐え、恨みを抱かないこと）
��精進（毘梨耶波羅蜜、六波羅蜜を修めることを努力すること）
��禅定（禅那波羅蜜、坐禅を修行し、心を集中させること）
��智慧（般若波羅蜜とも訳すが、智慧を得ること）
これに更に、方便・願・力・智という四種波羅蜜を加えて十波羅蜜というものもある（『華厳経』）。
「波羅蜜」というのは、梵語［paramita］の音写であり、古くは「度」と訳していたが、「彼岸到」とも訳す。本来の意味は、完全に至った、完璧に渡り終わったという意味であり、修行が完成したこと、悟りの道であることを指す。
【内容】
大乗仏教では、大乗の菩薩が実践すべき6つの徳目を定めており、それを六波羅蜜といい（『般若経』など）、「六度」とも言う。根本的なのは、般若波羅蜜であり、更に実践内容としては、慈悲行・利他行ということになるが、多くの経論では、その作者の重視する六波羅蜜の行法に違いがあることも分かる。
��布施（檀波羅蜜、衣食住という財物を与える財施と、法を教え安心を与える法施と、他人の恐怖を除く無畏施とがある）
��持戒（尸羅波羅蜜、身口意の三業に関わる戒律を護持すること）
��忍辱（羼提波羅蜜、他からの迫害や苦難に耐え、恨みを抱かないこと）
��精進（毘梨耶波羅蜜、六波羅蜜を修めることを努力すること）
��禅定（禅那波羅蜜、坐禅を修行し、心を集中させること）
��智慧（般若波羅蜜とも訳すが、智慧を得ること）
これに更に、方便・願・力・智という四種波羅蜜を加えて十波羅蜜というものもある（『華厳経』）。
六波羅蜜といふは、檀波羅蜜、尸羅波羅蜜、羼提波羅蜜、毘梨耶波羅蜜、禅那波羅蜜、般若波羅蜜なり。これはともに無上菩提なり。無生無作の論にあらず、かならずしも檀をはじめとし般若ををはりとせず。 『正法眼蔵』「仏教」巻
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