子育ての失敗を広く浅く、ゆるやかに追跡。

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『ピアノを弾く身体』(春秋社)



目次

序 「Musizieren−音楽すること」の復権を目指して(岡田暁生) 3
 1 ピアノのために 3
 2 「聴く」演奏論と「する」演奏論 7
 3 ムジカ・プラッティカ 9
 4 音楽は指先から共鳴する 12
 5 音楽様式を技法から眺めると? 16

第1部 ピアノを弾く手 25
 「手の構え」と作品/演奏の美学(岡田暁生) 26

第1章 作品解釈としての運指−「音楽作品」と「演奏する身体」の絡み合い(大久保賢) 31
 1 「鼻で弾いてもかまわない」 32
 2 「書かれている通りに弾きなさい」 37
 3 隠された指使い 43
 4 「演奏する身体」と「演奏される身体」の絡み合合い 45

第2章 手の形・響の形−ジャンケレヴィッチのアルベニス論をめぐって(近藤秀樹) 55
 1 手で触れる音楽 56
 2 作曲家=ピアニストの生理学 59
 3 作品の観相学 60
 4 未開の響きを求めて 62
 5 手の形から響きの形へ 64
 6 左手の解放―ショパンからアルベニスへ 66
 7 両手の交差―リストからアルベニスへ 68
 8 手の音楽史 70

第3章 鍵盤を「打つ」指―ハイフィンガー奏法と近代日本の精神風土(大地宏子) 77
 1 ヨーロッパのピアノ奏法史―ハイフィンガー奏法のルーツ 79
 2 戦前日本人の手の構え 83
 3 目的化した技術 89
 4 日本的道徳観とピアノ教育 94

第2部 弾く身体と音楽作品
 手の振付けとしての楽譜(岡田暁生) 108

第4章 音の身振りを記述する―ハイドンのピアノ・ソナタと楽曲分析(伊東信宏) 113
 1 手/心という貧困 113
 2 音楽の記述における<身体>の欠落 116
 3 音の身振り 119
 4 ハイドンの「身振り」 122
 5 演奏の現場へ 132

第5章 消えゆく音に指で触れる―シューマンとフォルテピアノ(筒井はる香) 137
 1 シューマン時代の鍵盤楽器 139
 2 シュタイン一族のピアノ 145
 3 音を「止める」という意識 149
 4 フォルテピアノで弾く 158

第6章 手のドラマ―ショパン作品を弾いて体験する(大久保賢) 165
 1 スリリングな左手 166
 2 伸縮自在な手 171
 3 鍵盤にまとわりつく手 179

第3部 ヴィルトゥオーソのパフォーマンス
 音楽の演出法(岡田暁生) 190

第7章 奇術師としてのヴィルトゥオーソ(大久保賢) 195
 1 ヴィルトゥオーソの条件 196
 2 上滑りする超絶技巧 201
 3 合理化の逆説 207

第8章 超絶技巧の二つの顔(近藤秀樹) 219
 1 精密機械とびっくり箱 220
 2 正確と不正確 225
 3 連続と非連続 231

第9章 戦略としての「聴かせる」テンポ―ピアノ協奏曲における緩急の変化(小岩信治) 241
 1 ラプソディーへの崩壊?−フンメルの危惧 243
 2 フンメル以外のピアニストたちが伝える「現実」 247
 3 見せ場としての第二ソロ 255
 4 形式の退廃というチャンス 260

第10章 ホロヴィッツ編<星条旗よ永遠なれ>をどう分析するか(岡田暁生) 265
―ヴィルトゥオーソ理論の構築のために
 1 ヴィルトゥオーソ音楽にどうアプローチするか? 266
 2 「展示会場」としての形式 268
 3 圧倒・魅惑・スリル―「成功」の三つの条件 275
 4 ヴィルトゥオーソと「近代」 281

あとがき(岡田暁生) 288

索引(人名・音楽作品) 巻末

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