ライト兄弟による人類初飛行よりも約10年以前から玉虫型飛行器を開発をしていた二宮忠八は,その開発に成功しなかった.一方,ライト兄弟は人類初の飛行機の開発に成功する.その違いを様々な角度から考察してみたい.

飛行機の飛行に必要な要素として,
大きく分けると次の3要素が満たされていなければならないと考えられる.
  1. 揚力の発生
  2. 推進力
  3. 操縦性

1つ目の揚力の発生については,素人考えでも自明である.飛行機を上に持ち上げる力(揚力)が十分でなければ,飛行機は地面を離れて飛行することはできない.

2つ目の推進力は,1番目の揚力とも密接に関係する.つまり,翼が推進力によって前進することによって初めて揚力を発生するのである.
重力の力で推進する航空機を滑空機(グライダー)という.
いっぽう,エンジンなどで推進力を発生させる航空機を飛行機という.
3つ目がライト兄弟の真骨頂を示す部分である.
ライト兄弟以外の飛行機開発者はこの操縦性をすこし軽視していたのかもしれない.
操縦性と,安定性は相反する要素であり,トレードオフの関係にある.
推進力と揚力で,空に舞い上がったとしても,適度な安定性と,操縦性によって人間が飛行機をコントロール出来なければ,実用的な飛行機ということはできない.

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

時系列で経過をたどる

飛行機についての基礎知識


【メニュー編集】

管理人/副管理人のみ編集できます