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軍貫マン
御巫

 競い磨いた舞は神を降ろし人々から信仰を集める

 だが神の依代である御巫は人として扱われず修行中の身であっても権力者との政略結婚を強要され、望まぬ相手と子を成して生涯を終えるしかないという

 「ねえフゥリちゃん、これからニニちゃんとお茶屋さんに行こうと思うんだけど、よかったら一緒に行かない?」

 「まあ、私はカフェのほうがよかったけど…」

 ハレとニニがフゥリを誘う

 ハレとニニはフゥリと同じ共に競い高め合う御巫の友達だ

 「もちろん……くっ」

 フゥリは二つ返事で答えようとしたがある少年が視界に入り言葉を止める

 「よっ」

 「若様…」 

 少年は御巫の因習によって定められたフゥリの許嫁であった

 「ハレちゃん、ニニちゃん、ごめん。次は私も行くね」

 「ぐっ……」

 「……ハレちゃん、行こう」

 少年を睨みつけるハレをニニは沈痛な表情を浮かべながらも引っ張ってその場を離れる

 二人はこれからフゥリが少年に受けるであろう仕打ちを知っており心を痛めていた

 「アイツ等冷たいよな。流石に俺でも傷つくぜ」

 少年はフゥリに馴れ馴れしく肩に手を回す

 「若様、ご要件は?」

 「フゥリで気持ちよくなりたいんだよ。家でもいいけど御巫の装束ってめっちゃエロいじゃん。それに修業の後にいい感じに汗ばんだ身体なんて最高だよな。だからさ、ヤらせろよ」

 「はい…」

修行で鍛え上げられたフゥリが少年の手を払いのけることは造作ではない

 しかし御巫の因習には逆らえず少年に従うしかなかった

 「覚えてるか?俺がはじめてお前を犯した時のこと」

 「はい……忘れたことなどありません」

 少年ははじめからフゥリに性的暴行を加えたわけではない

 出会った当初の少年はフゥリに対して御巫として色眼鏡をかけることなくただ彼女という存在を愛していた

 しかし代々受け継がれてきた因習は彼の純粋な心を歪め、日を増すごとに美しくなっていくフゥリへの劣情を抑えきれず欲望の赴くままに彼女を蹂躙した

 そしてその日からフゥリにとって地獄のような日々が始まった

 「あの時さ、お前すげえ痛がったよな。泣きながら何度もやめてって懇願してたもんな」

 拒絶するフゥリを少年は逆らえばお前の家は終わりだとと脅しながら凌辱を続けた

 フゥリは処女を奪われ下腹部に押しつけられた激痛と異物感に襲われながら獣ように歪んだ愛情をぶつけてくる彼に恐怖し涙を流しながら耐え忍んだ

 「思い出しただけで興奮してきたぜ。早速はじめるか」

 少年はフゥリに口づけすると舌を入れ絡める

 「ちゅっ…んぅ…ぷあっ…」

 当初は少年の唾液などから発せられるむせ返るような匂いと味に吐き気を覚えていた

 しかし一年という歳月はフゥリの中にある屈伏し支配されその血を繋いできた御巫の血脈がそれに順応し、少年を支配者として受け入れつつある

 フゥリは己に定められた運命に絶望するよりなかった

 「しかし一年で随分育ったよなあ」

 少年の手が成長期の真っ只中にあるフゥリの乳房に触れる

 「ひゃん!」

 「相変わらず敏感だな」

 少年はそのまま揉みほぐしながら指先で乳首を摘まみ上げる

 「ああぁっ!!」

 「ほれ、コリコリしてやるぞ」

 「だめぇ、若様…そんなに強くしないで…」

 フゥリの意思とは裏腹に乳首は少年の手によって硬く尖っていく

 「汗ばんでるな。きれいにしてやるよ」

 少年はフゥリの乳房にむしゃぶりつくと汗を舐める

 「ふわぁっ…ダメです。汚いですよぉ……」

 「全然気にならねえよ。むしろうめえ」

 きれいな桜色であった乳首はなんども少年の愛撫を受けたことで変色し、卑猥なものへと変わっていく

 「この衣装ホントにエロいよなあ。見せつけやがって」

 少年は露わになっているフゥリの鍛えられ引き締まった腹筋に顔を近づけると舌を出しゆっくりとなぞるように這わせる

 「あんっ、そこは……ひゃう!?」

 「へえ、いい反応するじゃねえか」

 そのまま臍の中まで入り込むとフゥリの反応を楽しむかのように舐め続ける

 「くすぐったいです……」

 「そうか?俺は楽しいけどな」

 少年はフゥリの下腹部に顔を埋めるとそのうっすらと生える茂みの奥に隠れている秘裂に吸い付く

 「なんだもう濡れてるじゃないか」

 「若様が気持ちよくしてくださるから」

 己の身を守るための空虚な言葉

 一年という歳月はフゥリが自身を諦めるには十分な時間だった

 それに気をよくした少年はいきり立った肉棒ををフゥリに見せつける

 「ほらっ舐めたかったら好きにしろよ」

 「むっ…うっ…」

 そういって少年はフゥリの頬に肉棒をえぐるように押し当てる

 フゥリの鼻腔を掠める強烈な雄の匂いと肉棒から先走る汁が彼女の理性を奪う

 「どうした?いつもみたいにしてくれよ」

 「んっ……」

 フゥリは少年の股間に顔を埋め、亀頭を唇で挟むようにして刺激を与える

 「いいぜ……その調子で続けろ」

 「はい……れちゅ……ぴちゃ……じゅぽ」

 「汁が垂れてるぞ。ちゃんと舐めろよ」「んぐぅ……ごく」

 フゥリは喉奥までくわえ込み、舌で裏筋を刺激する

 お世辞にもおいしいとは言えない味にフゥリは逃げ出したい気分でいっぱいであるはずなのに不思議と舌は動きを止めようとせず、さらに少年の快楽を引き出そうと必死になっていた

 「よし、出すぞ。全部飲めよ」

 「ふぁいっ、出してくらはい」

 「くっ出る」

 「んぶぅ!」

 勢いよく発射された精液をフゥリはこぼさないよう口内で受け止める

 「零したら承知しねーぞ」

 「んっ、こくっ……はあっ」

 フゥリは少年の命令通り尿道に残ったものすら残さず飲み干す

 「ふう……ごちそうさまです…」

 「ほらっ尻を向けろよ。挿れてやるから」

 産まれたときより施された御巫の秘技によって適齢期になるまでフゥリは何度膣内に射精されても子を身籠ることはない

 そのため少年は気兼ねなくフゥリを犯すことができるのだ

 「お願いします……」

 フゥリは言葉に従い少年を受け入れる準備をする

 「ははっ、すっかり俺のちんぽの形になったな。やらしいヒダがちゅうちゅう吸いつくぜ」

 少年はゆっくりと挿入していく

 「あぁっ…入ってきますぅ…」

 少年の肉棒の形を覚えこまされ、何度も受け入れたとはいえやはり最初の異物感だけは拭えないようだ

 「動くぜ」

 「はい…動いてください…私を犯してください…」

 もう何度いったかわからない決まりきった少年に媚びる言葉をフゥリは告げる

 「フゥリはそればっかだな」

 少年の言葉にはフゥリへの怒りがはらんでいた

 「もっと楽になれよ。お前は俺の子供を産むために生まれてきたんだぞ。俺のことを好きになれよ」

 フゥリだってはじめて犯される日までは彼のことは嫌いではなかった

 しかし彼はフゥリの身体と心を身勝手に蹂躙していった

 「はい……私は若様のことが大好きです」

 フゥリは少年の望む言葉を吐く

 「もっと心から叫べよ!!俺のこと愛せよ。愛せっ!愛せっ!愛せっ!」

 少年は暴走し、歪みながらも変わらぬフゥリへの愛を叫び一心不乱に腰を動かす

 「愛……する?」

 「そうだよ!愛せっ!愛せっ!愛せっ!」

 そんなことできるはずがない

 愛せるはずがない

 フゥリの押し殺していた心が叫ぶ

 しかし、フゥリの中に別の感情が湧いてくる

 彼もまた自分と同じ悪しき因習の被害者なのだと、真っ直ぐぶつけられる歪んだ愛情にほんのわずかに母性のようなものを感じていた

 だからフゥリは自身の中にある彼への精一杯の好意を掻き集め叫ぶ

 「愛しています!いずれ若様の子種で孕ませて下さい!私の子宮を満たしてください!貴方を愛しています!」

「ははははっ!やったぞ。やっと手に入れたぞ!!」

 少年は狂喜し激しく打ち付ける

 「ああぁっ、激しすぎます。壊れてしまいます」

 フゥリの頭に少年の言葉は入ってこない

 少年から浴びせられる圧倒的な快感と支配力に子を産むために存在する自身の血を強烈に自覚させ、本能が屈服する

 「そろそろいくぞ」

 「きてぇ……中にいっぱい出して」

 「くっ出る」

 「あぁっイクゥウウッ!!」

 フゥリの胎内に大量の白濁が注ぎ込まれる

  「はぁ……熱い…」

 フゥリは放心状態のまま呟いた

 数年後

 「なあ、久しぶりにいいだろうココで」

 かつて大人になった少年に膨らんだ腹部を撫でられながら指で秘部を小突かれる

 「…それはいけませんよ。赤ちゃんがびっくりしてしまいます」

 フゥリは妊娠が嫌いだった

 ハレとニニに中々会えなくなるし、彼の求めを躱すのが面倒だがら

 だがそれと同時に思うことがある

 御巫の宿命は思っていたよりは不幸ではないと

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