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「ふふ……いらっしゃい」



 マルファは妖艶な笑みを浮かべながら出迎えてくれる。その微笑みに心臓の鼓動が早くなる。

 彼女の部屋は小さなベッドと机だけが置いてある簡素な部屋であり、何度も訪れたことがあるはずではあるが、未だに慣れない。

 カーテンで閉め切られた部屋は少し暗く、窓から入ってくる月明かりが、彼女をより美しく見せていた。

 マルファは俺を誘うように自分の髪をかきあげる仕草をする。桃色に彩られた彼女の唇が目に入り、思わずゴクリと喉が鳴った。



「ふふ、どうしたの?ほら…こっちよ」



 そう言うと彼女はベッドの上に座ると、ベッドに腰掛けて、隣をポンポンと叩く。

 彼女の隣に腰掛けると、マルファの甘い匂いに包まれ、その心地良さに少し酔ってしまう。



「ふふ、それじゃあ今日も始めましょうか?」



 マルファはそう言うとズボンの上から肉棒を優しく撫でてくる。それだけで、ビクッ!と反応してしまう。



「あらあら、もう大きくなっているわよ?今日こそはちゃんと我慢してね……私の純潔…欲しいんでしょ?」



 そう言って彼女は妖艶な笑みを浮かべながら、俺の服を脱がしていく。あっという間に上半身裸になると、今度はパンツを下ろされ、下半身も露出させられてしまう。

 既に勃起してしまっている肉棒が、彼女の前に晒される。先端からはトロトロと我慢汁が溢れ、肉棒全体をコーティングしていた。



「こんなに我慢汁を垂らして……いけない子ね……」



 そう言って彼女は玉袋を手に取ると、コロコロと転がすように揉んできた。

 その瞬間、身体に電気が流れたかのような感覚に襲われ、口からは情けない声が漏れてしまう。



「今日も沢山溜まっているみたいね……。ちゃんと我慢しないとダメよ?」



 そう言いながら彼女は玉袋を握っていた手をそのまま肉棒へと滑らせ、上下に動かし始める。彼女の細い指が絡みつくように動き、ゆっくりと上下に動く度に快感が走る。

 彼女は焦らすような手つきで竿を擦り上げ、亀頭の部分を指で刺激してくる。その動きに合わせて、ビクンッ!と跳ね上がる肉棒。



「ふふ、ビクビクしているわね……。本当に可愛いわ……」



 そう言いながらもマルファの手は止まらず、どんどん射精感が高まってくる。だが、ここで出すわけにはいかない。

 好きな女性の純潔を貰うため歯を食いしばり必死に耐えようとするが、彼女の手淫は巧みで絶妙な力加減で的確に性感帯を突いてくる。手が触れている部分から快感が迸り、頭が真っ白になりそうになるほどの刺激が襲ってくる。なんとか耐える事は出来るのだが、どうしても声が漏れてしまう。



「ほら、我慢……我慢……」



 マルファの甘い声で囁かれ、その吐息だけでも身体が震えそうになる。

 まだ大丈夫だ……。もう少し……あと少しだけ耐えれば……!! 俺が必死になっている様子を楽しそうに見つめながらマルファの手淫は続いた。

 焦らすように手を動かし続けていた彼女だったが、不意に手を離すと今度は肉棒に顔を近づける。

 何をするのかと思っていると、温かくヌルッとした液体が亀頭に垂らされた。それは紛れもなく彼女の唾液で、ヌルついた粘液が亀頭を覆い、滑りを良くしていく。



「ふふ…、こうやってヌルヌルにして、いっぱい気持ちよくなってね?」



 マルファはそう言うと唾液を肉棒全体に塗り広げるように手を動かし始める。滑りが良くなったことで先程よりも快感が増し射精感が込み上げてくる。

 しかし、ここで出すわけにはいかない。グッと歯を食いしばり耐えようとする。

 すると、マルファは急に手の動きを早めてきた。唾液と先走り汁を混ぜ合わせ、ぬちぬちとした音が鳴り響き、それと同時に強烈な快感が襲いかかってくる。思わず腰を引いてしまいそうになるが、彼女は腰を引き寄せてそれを許してくれない。



「ほら……逃げちゃダメ……出していいのよ……?」



 耳元で囁かれ、吐息が耳にかかるだけでゾクッとしてしまうほどの色気のある声。その声を聞くだけで一気に射精感が高まってくる。全身の血液が沸騰したかのように熱くなり、心臓の音が煩いほど鳴り響く。必死の思いで我慢しようとするが、彼女の手淫の前ではなす術もなく絶頂を迎えてしまう。



「あ、ぁぁっ!!もうダメだ……出るっ……!!」



ビュルルルーーッ!!ドクッドクッ!ビューッ!ビュッビュッ!!

 肉棒から大量の精液が吐き出され、マルファの手にベッタリと付着する。しかし、彼女は精液塗れになった手で俺の肉棒をしごくのを止めず、まるでご褒美だと言わんばかりに敏感な亀頭部分を擦り続ける。



 ———今日も、負けてしまった……

 射精の快感に身を委ねながら、俺は敗北感に打ちひしがれる。

 この関係になってから、何年経っただろうか……

 もう数年前から、どこをどう触られるだけで弱いのか、どの触り方が最も感じるのかなどを完全に把握されてしまっているため、俺は快感に抗えず情けなく彼女の手に敗北の証を吐き出すのを繰り返している。

 もしかしたら…マルファは俺に自分の純潔をあげる気はさらさら無いのかもしれない。マルファにとって俺はただ弄んで楽しむための玩具で、いつか俺以外の男を見つけ、その男に純潔を捧げるつもりなのかもしれない……

 そんな事を考えながらぼんやりとしていると、彼女は手に付いた精液を舐め取り始め、その舌の動きに合わせてドロリとした白濁液が彼女の口内へと流し込まれていく。



「んっ……んぅ……れろぉ……♡」



 白濁液と彼女の真っ赤な舌が絡み合い、卑猥なコントラストを描いていく。その淫靡な光景を見てまた興奮してしまう。



「んっ……れろっ……ちゅぱっ♡」



 彼女は手についた精液を全て舐め取ると、ニッコリと笑った。その表情はとても美しく、淫靡な雰囲気を醸し出していた。



「ふふ、今日も私の勝ちね……。美味しかったわよ……貴方の子種♡」



 妖艶に微笑み、見せつけるように舌なめずりをする彼女。その姿を見て、やはり彼女は俺以外の男にも同じ事をしているのではないかと不安になるが、彼女にそれを聞く勇気は無かった。







「初めてはまた今度ね………早く貴方のモノにしてくれないと……私…本当に貴方の妄想通り他の誰かに純潔を捧げちゃうかもよ?」



 帰り際、笑みを浮かべながらそう囁く彼女。

 その笑みは、俺をからかって楽しんでいるようにも、本当に他の男に純潔を捧げるつもりであるかのようにも見えた……

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