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作者:名無し

「はぁ……はぁ……はぁ♡」

 零れる息は熱を帯び、肩が自然と大きく上下する。

 夜闇を照らす窓ガラスにフルルドリスの上気した顔が映っていた。
 火照った身体を冷ますように、彼女は豊満な乳房をガラスに圧しつける。乳首がその柔肉に埋没する様たるや煽情的どころの話ではないのだが、フルルドリスは後悔したかのように溜め息を吐いた。

「今日も……やってしまった」

 菖蒲色の髪をした美女、フルルドリス。
 教導国家ドラグマにおいては知らぬ人などいない聖女にして騎士である。

 しかし、多数の聖痕を持つという彼女でさえもやはり人だった。
 在りし日のフルルドリスは禁欲的な生活にあって自らを慰めたいという衝動に襲われた。
 その一方で、矛盾するようだが、フルルドリスはやはり聖女だった。清らかな身であることを貴び、自らを慰めることを躊躇ったのだ。

 それでも我慢がどうしても出来なかったかつての彼女は――

「このような姿、エクレシアには見せられないな」

 彼女の側に置かれた姿見には、一糸まとわぬ姿のフルルドリスが映っていた。

 つい先ほどまでフルルドリスは豊満な乳房を窓に圧しつけ、鏡を見ながら後ろの穴を弄っていた。
 その気持ちよさと言えば、彼女のしなやかでスラッとした身体が折れんばかりに反るほどだった。

 姿見にはその跡が克明に映し出されている。

 このように在りし日から長年続いた彼女なりの自慰はここまで激しくなっていた。
 むしろ、これくらいしなくては満足できなくなりつつあったフルドリリスだったのだが、最早これにも物足りなさを覚えつつあった。

 どうしたものか――と悩ましげな溜め息を漏らす彼女の目に、訓練で用いる兜が映った。

 繰り返すが、フルルドリスと言えば教導国家ドラグマにおいては知らぬ人などいない聖女にして騎士である。

 そんな彼女にとって、その日たまたま私室にあった兜はフルルドリスに新たな一歩を踏み出すきっかけを与える天啓だった。



「――貴殿に折り入って頼みがある」

 月が見えないある夜更け、気持ちよく酔っぱらいながら酒場を出た青年は不意を突かれて木陰に連れ込まれた。

 彼は突然のことに身体を強張らせたが、襲撃者を見て驚きのあまり目を見開く。
 あまりにグラマラスな美女が裸の上から外套のみを羽織った姿で、顔には何故だか兜を被っていたのだ。

 意味不明な状況すぎて、これは夢に違いない――と彼は早々に思考を放棄した。

「身分を明かすことが躊躇われる身の上故、素性を隠すのは許して欲しい。こんな私の願いなのだが、聞いてもらえぬだろうか――?」

 夢なのだから躊躇う必要もないだろうと青年は首を縦に振ってみせる。

 美女は青年の承諾に安堵するかのように胸を撫で下ろす。そんなささやかな動きであっても彼女のたわわに実った乳房はたぷんたぷんと揺れ、男の目は自然とそれに惹きつけられた。
 彼女はそんな反応を見て兜越しに安堵の息を零す。

「私の身体に興味を持ってもらえてるようであればありがたい。殿方に肌を晒すのは初めてだったから、それだけが不安だったのだ」

 それだけ言うと、彼女は近くにあった太めの木に両手を預けて青年に背を向けた。
 外套が押し上げられ、彼の前に引き締まりながらも女性らしい曲線を描く臀部が晒される。
 それは男であれば誰だって生唾を呑みたくなるほどの絶景だった。

「後ろの穴を使って、私の疼きを満たして欲しい。言う通りにしてくれるのであれば、貴殿の精も受け止めるつもりだ。もちろん後ろの穴でということにはなるが――」

 顔が分からないとはいえ間違いなく美女と思しき人物からこんなことを言われるなんて、最早都合がよすぎて意味が分からない。
 やはりこれは夢に違いない。それしかあり得ない。

 男は絶妙に酔いで乱れた思考で判断し、すでに反りかえるほどに勃起した肉棒を露わにする。

 変に誘惑などされずともこんなに屹立しているのだ。彼女が美女であることは疑いようがなかったし、後ろの穴とはいえそんな女性とヤる機会が巡ってきた自分は幸運に違いなかった。

「事前に十分に解し、受け入れる用意は整っている。あとは貴殿の望むタイミングで――おっ、お゛お゛っ♡ おおお゛お゛っっっ♡♡」

 据え膳食わぬは男の恥と言わんばかりに青年は説明が終わるのを待たずして、美女の後ろの穴に自らの肉棒を徐々に埋没させていく。

 彼女にとっては不意打ちだったのか、その締まった身体を大きく反らし嬌声を上げた。兜越しでさえも隠し切れないような獣の唸り声のような喘ぎ声に青年の興奮は一気に盛り上がる。

 ただ、一方で経験もしたことがないような激しい締めつけが彼にほんの一片の理性を戻していた。それに従ってゆっくりと肉棒を推し進める。
 彼自身も後ろの穴に挿入する経験をしたことはなかったが、普段以上に丁寧に努めるべきだという知識は薄っすらと残っていたのだ。

「おお゛っ♡♡ やはり殿方のそれは私などの指とは全然違う……っ。こんなにも、太くて立派だとは……ああ゛っ♡ あ゛っ♡ 病みつきになってしまいそうだ♡♡♡」

 高揚を誘う美女の言葉に乗せられるように、男は彼女の背に覆い被さる。
 重力に従って垂れながらも背中越しにも見えるおっぱいは圧倒的存在感と言うほかない。ばるんばるんとお互いにぶつかり合ってずっと揺れているそれに男は触りたくて仕方がなかったのだ。

 青年は掬うように持ち上げると、下半身には込められない衝動に則って荒々しく揉みしだき始める。しかし男の手には収まり切れずに零れているのだから、彼女のおっぱいは本当に圧倒的と言えよう。

「あ……っ、あ……んんっ♡♡ そうだ。約束さえ守ってくれるのであれば、あとは君の好きなようなしてもらって……っっっ、んんっ、あ゛あ゛♡」

 この世の物とは思えない柔らかな触り心地が青年を満たし、美女の痴態と喘ぎ声が彼を痺れさせる。
 もっと堪能したいと望む彼だったが、その視界が弾けて美女の後ろの穴の中にいままで射精したことがないくらいの白濁液を吐き出したのは直後のことだった。



 ドラグマの繁華街から少し離れたところにある酒場から教導騎士団に依頼があった。

 その内容は――最近毎晩のように近くで獣が唸るような恐ろしい声が聞こえるので、対処に当たってもらえないかとのこと。

 これだけであれば比較的ありふれた話でしかないのだが、驚くべきことにこの件の対処に当たったのは騎士長フルルドリスであった。

 騎士長自らが志願して個別の事案に当たるのはあまりないことだったため、聖女エクレシアは姉のように慕う彼女にその理由を尋ねたのだという。
 しかし騎士フルルドリスはその問いには決して答えず、ただ顔を赤らめるばかりだったとか。

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