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作者:名無し

 鉄獣戦線のメカニック、キットは後悔していた。

 一週間前、ドラグマとの戦場で行方を絶ったフェリジット。キットは姉がいなくなったことで生じた戦線の穴を埋めるべく、前線で戦うのを自ら志願したのだ。

 メカニックの彼女も鉄獣戦線の一員だ。常に最前線で戦っている姉やシュライグ、ルガルほどではないにしろ、自らが発明したメカを駆使して戦うことはできる。だから、普段はあまり前線に出ない自分でもフェリジットが帰還するくらいまでなら頑張れる……頑張らなきゃいけないと思っていた。

(ごめん……皆、リズ姉……)

 そんな力みを嘲笑うかのように、キットは出て行った戦場で教導騎士団と思しき集団に捕らえられた。

 自由こそ奪われてはいないが武器になり得る物をすべて没収され、いまドラグマにある豪邸の廊下を歩かされている。左右を屈強な騎士にしっかり押さえられており、逃げる隙など到底見いだせない。

 それでも何か可能性はないかとキットが探っていると、騎士たちが不意に立ち止まる。

(ここが……目的地?)

 どう見てもただの扉にしか見えない。強いて言うなら、ドラグマらしい無駄に高そうな部屋の扉。
 連れて行かれるならマ反対の収容所のような場所じゃないかと思っていたんだけど――とキットが困惑を隠せずにいると、騎士の一人がその扉を開け、もう一人の手によって身体を強張らせているキットは強引に室内に押し込まれた。



 キットにとって、その部屋の第一印象は生々しいの一言だった。

 まるで雌と雄がずっとこの場所でまぐわり続けているかのような生々しい臭い――獣人として嗅覚が優れしまっていたからこそ、キットはまずそれを感じ取ってしまったに違いなかった。

 彼女があまりの臭いに顔を顰めていると、室内の奥の方から声が聞こえてくる。

「ほぉら、ご主人様♥ お姉ちゃんママのおっぱいですよぉ♥」
「はむはむ……ママのおっぱい、今日も美味しい……」
「よしよし♥ ちゅぱちゅぱできてえらいでちゅね〜♥」

 いま一番誰よりも会いたい人の声が聞こえ、キットは反射的にそちらを見てしまう。

 キットがいままで見たことないほど大きく豪奢な寝台の上にフェリジットが座っていた。ただし見たことのない少年を膝枕していて、その子に向かって自らのおっぱいを差し出している。

 フェリジットと言えば元々軽装ではあったが、いまは少年共々一糸まとわぬ姿だった。

「リ、リズ姉!?」

 意味不明な状況に困惑しかなかったが、とりあえずキットは姉の方に駆け寄る。
 だがフェリジットはスッと手を出していつものようにキットに微笑みかけると、ポンポンと膝の上で横になっている少年の肩を優しく叩いた。

「ご主人様ぁ、キットちゃんが到着しましたよ♥」
「ん〜っ、分かったぁ……」

 少年は気怠そうに答えると、フェリジットのおっぱいを一段力強く吸った後に顔を離した。
 伸びていたおっぱいをきゅぽんと音を立てながら離れ、ぷるるんと揺れる。
 その先端、いままで吸われていた乳首は黒ずんでいて形が些か歪んでいた。反対のそれは美しい花を思わせるような綺麗な桜色だというのに。

「あ、あなた……リズ姉に何をしたの!?」
「それは――洗脳的な?」

 キットが声を荒げて問いかけるが、少年はその質問は予期していたと言わんばかりにニヤニヤと笑っている。

「そ、そうだよっ。だって、じゃなきゃリズ姉がこっ、こんないかがわしいことをするなんて――」
「――だって。ママ、そうなの?」

 膝枕をされたままの少年は視線だけ上げてフェリジットに問いかける。
 尤も、彼の真上にはフェリジットの豊かな双丘があるので、直接見えているわけではないのだが。

 フェリジットは首を横に振ると優しさに満ちた笑みを浮かべながら少年の頭を撫でる。

「そんなことないです♥ 私は望んでご主人様の甘やかしお姉ちゃんママ奴隷になりました♥♥」

「だよねぇ〜」

 少年はフェリジットの回答に満足そうにケタケタと笑う。

 一方のキットは目の前が暗くなってしまったかのような思いだった。
 だって、フェリジットのそれが言わされた答えではないと直感的に理解してしまったから。彼女の妹であるが故に。

「ママぁ、もっと言ってあげてよぉ。あと、おっぱいもぉ〜」
「よちよち、好きなだけちゅうちゅうしてね♥」

 少年は満足そうにニヤッと笑うと、彼女のたわわに実ったおっぱいにしゃぶりつく。そして空いた手でもう片方をぱふぱふと揺らしているが、フェリジットはそんな彼のことを愛おしそうに見つめている。
 しばらくそのままよしよしと少年の頭を撫でていたが、空いた手を反るように屹立した肉棒に手を伸ばすと慣れた手つきで上下に扱き始めた。

「キットちゃんもこうやってご主人様に甘えてもらったら理解できるようになるわ♥ こうやってこの子におっぱいをちゅうちゅう吸って甘えてもらっていると、愛おしい気持ちが胸の中から溢れてきて……とっても幸せなんだから♥♥♥」

「……ぷはっ。ママも最初はこの子みたいに色々言ってたよね」

「そんな私にちゃんとお仕置きできて、ご主人様はえらい♥ えらいご主人様のおちんちんをいっぱいシコシコしてあげるから、精液もいっぱいびゅっびゅうって出してね♥♥」

 フェリジットが扱く手の動きを速めれば、彼女の手の中で肉棒が一段膨張する。そのままラストスパートと言わんばかりに更に素早く上下に動かすと、少年の肉棒は大きく震えて白濁液を暴発させた。
 そのまま射精は数度に渡る。広がる濃い臭いにキットはまた顔を顰めたが、フェリジットはうっとりとした表情を浮かべて彼の頭を撫でた。

「いっぱい射精せてよくがんばったね♥ えらい♥ えらい♥」

 しばらくフェリジットの甘やかしを堪能していた少年だったが、ついに膝枕から起き上がってキットの前に立つ。

「さて、それじゃあ……始めようか?」
「え……っ」

 困惑するキットを見て少年はまるで世界の常識を教えるかのように説明する。
 彼がわざわざ父親に頼んでまで教導騎士団の秘密部隊を動かし、キットを戦場から拉致した理由を。

「確かにお姉ちゃんママはボクも大好きだけど、お姉ちゃんに妹がいるならその子にもママになってもらうのは当然でしょ――?」

 つまり、あたしもリズ姉みたいになるってこと?
 こいつのすべてを肯定して甘やかすようになるってこと……?

 キットは逃げなきゃと思ったが、愛しの姉が似ても似つかないような存在になってしまったという事実による絶望感が彼女からその気力を削ぎ落としていた。

………
……


「はぁ……はぁ……はぁ♡」

 あれから何日経ったんだろうか。
 もう時間の感覚はとっくに曖昧だった。

 あいつはリズ姉にあたしを拘束させると、上半身を裸にして乳首をひたすらちゅうちゅうとしゃぶってきた。
 あたしの乳首がもたらされる刺激に屈して屹立し始めると気持ちよさを感じ始めるギリギリ一歩手前で止め、今度はリズ姉に甘え始めるのだ。
 それは束の間の昂りを鎮めるチャンスのはずなのに、リズ姉の甘やかす声が近くで聞こえて感情がひたすらかき乱される。
 そして時間を費やして何とか鎮められそうだと思った頃、あいつはまたあたしの乳首をしゃぶり始める。

 あとは、それの繰り返し。

 常に火照った身体は思考を麻痺させ、抗う気力を奪っていく。

 ジンジンと痛む乳首の屹立に堪え、リズ姉があいつを甘やかす聞きながら……あたしは考える。辛うじて考えられている。

(もしかして、あたしの方が間違ってるの? リズ姉みたいになっちゃうのが正しいの?)

 分からない、分からない、もう分からない。
 何が合っていて、何が間違っているのか。
 そしてどうすればいいのか、あたしにはもう分からなかった。

 リズ姉に甘える時間がまた終わったのか、あいつがやって来てあたしの胸元に顔を寄せる。
 もう抵抗する気力もないから面白い反応もできるはずなんてないのに――って思っていると、リズ姉があたしの耳元に顔を寄せて囁いた。

「キットも一緒にご主人様の甘やかしママ奴隷になっちゃおう? すっごくすっごく気持ちいいよ?」

 あるいは、それが堕とすための最後の一撃だったのかもしれない。



 あたしはあたしの中で何が砕ける音を聞いた――。


 そして、最後に思った。

 あぁ、リズ姉がいつも漂わせていて大好きだった火薬の匂いが一切しなかったなあって。



 いつだってボクが起きて最初に見る景色は変わらない。
 それは肌色だ。

「ご主人様、今日も起きられてえらい♥ ほぉら、お姉ちゃんママのおっぱいですよ〜♥」
「あっ、リズ姉ズルいっ。ご主人様、妹ママのおっぱいもありますよ〜♥」

 視界いっぱいに広がる肌色。
 お姉ちゃんママのフェリジットと妹ママのキットがボクに授乳してくるためにおっぱいを差し出してくれているのだ。

 姉妹揃って豊かなおっぱいの持ち主だが、お姉ちゃんママは引き締まって美しい身体をしていて妹ママは小柄で抱きつき甲斐のある柔らかな身体をしている。
 だからか母乳の味も違っていて、お姉ちゃんママはサラサラとしているが妹ママはちょっと濃い。

 どっちに甘えようかと悩んで、今日は妹ママのおっぱいにしゃぶりつく。

「あんっ。ふふっ、ちゅぱちゅぱできてご主人様はえらい♥ えらい♥ 妹ママのおっぱい、朝からふやけちゃうまでちゅうちゅうしていいんだからね〜♥」
「じゃあ、ご主人様がキットのおっぱいをちゅうちゅうしてる間に、私はシコシコしてあげますからね〜♥」

 妹ママは愛おしそうに自らのおっぱいを吸うボクの頭を撫でてくれる。
 その間にもお姉ちゃんママが下半身に手を伸ばし、ゆっくりとシコシコ扱き始めてくれる。

 二人とも幸せそうで今日もいい日になりそうだとボクは思った。

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