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軍貫マン
軍貫一筋の軍港に住む一隻のしゃり、彼は同じ軍港に住むうにに想いを寄せていた

しかし、うにに想いを寄せているのはしゃりだけではない、EDO−FRONT製の赤しゃりも同じだった

彼らはうにをめぐって争っていた
「しゃり、お前のような格の低い男にうにさんは相応しくない、うにと赤酢は相性抜群なことは古来より決まっていることだ」
「なにをいうか、シャリとは本来ネタを引き立てるためのもの、値段ばかりを高くする貴様なんぞに言われたくはない」

うには叫んだ

「やめて私なんかのために争わないで、二隻は同じしゃりなのにどうして争わないといけないの」
だがしゃりと赤しゃりは止まるわけにはいかなかった
「うにさん、ひとつのネタに違うシャリはのせられない」
「しゃりの言う通りだぜ、たとえうにさんが許しても大将はそれを許しちゃあくれないんだ」
二隻に撤退の意思はない
「……ごめんなさい二隻にはもっと早く伝えるべきだったわ」
うには悲痛な面持ちで告げる
「私…実は二番艦に移るように大将から言われてるの」
超弩級軍貫─うに型二番艦
それはすべてのうににとって最高の栄誉でありそこに一介のシャリであるしゃりと赤しゃりがそこに入る余地はない
「「……?!」」
しゃりと赤しゃりは動揺を隠せない
「そうだったのか…俺たちはうにさんのこと何も知らずにくだらない争いなんかして」
「ただ上に乗ってもらうことばかり考えて、こんなんじゃシャリ失格だぜ」

「 しゃりくん、赤しゃりくん…」
「私が二番艦に行ったらどうするつもりなの?」
うには尋ねる
「廃棄を選ぶ、うにさん以外の相手なんて考えられない」
「俺も同じだ、まさかこんな結末を迎えるとは思ってもいなかったが」
「…そんな」
「気にしなくていいんだ、俺たちが勝手に決めたことだ」
「今さらこんなこと言ってもダメかもしれないけど、二番艦に行くその日まで仲間でいてほしい」
「……………私二番艦には行かない」
「だから……」
うには分裂した、というより半分になった
「ダメだ!そんな勝手なことをしたら!」
「大将もお客も許すはずがないやめるんだ!」
シャリやネタが行き先を勝手に決めるなどあってはならない

「「あなたたちが廃棄を選ぶなら私も一緒よ」」
「うにさん……でもそれじゃあお店にもお客にも迷惑がかかる」

「「それでもかまわない、二隻は私の大切な仲間なんだもの」」
「「うにさん」」
……………………………………………………
「「はじめてはちょっと緊張するね」」
「それは俺たちも同じだ」
「「ごめんねシャリに対してネタが半分しかなくて」」
「気にしなくていいんだ、うにさんの気持ちだけで十分だ」
「あっあん♡すごい♡お酢の比率も握り加減も♡」
「んぐっ♡はぁ♡円みと芳醇な香りが堪らない♡」
………………………………………………………
「くおらーてめーら!なに勝手なことしてんだ」!
怒鳴り声が響き渡る
「「「「大将!」」」」
「そんなじゃお客様の元に行けねーじゃねえか!どうなるのかわかってんのか!」
もとより覚悟のうえだ、シャリたちは廃棄所へとむかう
「どこ行く気だ!若いやつらが腹をすかしてんだ!まかないとしてそっちへ行きやがれ!」
「「「「……はい!」」」」

このページへのコメント

狂気的な発想と「重なりあう想い」という完璧すぎるタイトルに爆笑しました

1
Posted by 名無し(ID:EFed4ncmMQ) 2023年07月16日(日) 13:28:50 返信

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