最終更新:ID:04e79N3ebA 2024年04月19日(金) 00:23:19履歴
「愛しき人よ、どうか私を諦めないで」
「愛しき人よ、どうか俺を忘れないでくれ」
そう言葉を交わしたのはいつの事だったか、私達の逢瀬は途切れる事なく続いている。
彼の眠るベッドに腰掛け、その頭を撫でる。
「む……?」
すぐに目を覚まし、こちらを認識する彼の姿が愛しくて私はくすくすと笑ってしまう。
「おはようございます、ローラン」
「おはよう、アンジェリカ」
彼は起き上がると私と同じようにベッドの縁に腰掛けた。
何をしに来たか分かっているだろうに、黙ったままこちらの言葉を待っている。
「何をしたいか、口に出しても構いませんよ?」
そう言えば、黙っていたのが嘘のように言葉をぶつけてくれる。
私は彼のそんな一途さが好きだ。
「君を、抱きたい」
「ええ、どうぞ?」
誘うようにドレスの胸元を緩めると、彼の手がそれを脱がしていく。露わになっていく肌を熱い視線がなぞっていくのを感じる。
「相変わらず君は美しいな」
「お上手ですわね」
「事実だろう?」
「ふふ、ありがとうございます」
額に軽くキスをされ、そのまま押し倒される。
「愛している」
「知っていますわ」
くすくすと笑い合い、じゃれるように口づけ合う。
彼は何度も私に愛してると囁く。
その度に私は知っていると同じ言葉を返す。
私から愛の言葉は返さないけれど、彼はそれを気にする事はない。
そうしている間にも彼の指は私の身体を暴いていく。
「あ、んっ……」
「アンジェリカ……」
情欲の炎を宿した瞳に見つめられ、ぞくりと身体が震えた。
胸を揉まれながら口付けが繰り返され、その指が私の敏感な部分を責め立てる。
「いやらしい方、そんなに私の胸がお好きですか?」
「いいや、君の全てが好きだ」
からかうように問うと、まっすぐな言葉を返された。
乳首を指で摘まれて軽く引っ張られると再び身体が震え、下腹部が熱くなる。
それを見透かしたように彼の大きな手が撫でるように下半身へと向かい、股間へと向かっていく。
「入れるぞ?」
彼の声に頷くと、既に濡れた割れ目に指が侵入する。
何度も繰り返されたその動きは私の弱点を的確に責め立ててきた。
必死に声を押し殺しながら、私の体を絶頂へと導いていく快感を味わう。
「んっ、あぁ……っ」
「我慢しないでくれ。君の声が聞きたい」
乳首を刺激されながら股間を責められると頭の中が真っ白になり、快楽に塗り潰されていく。
耐え切れなくなった身体が跳ね、絶頂を迎えた。
「はぁ……はぁ……」
荒い呼吸を繰り返す私を見つめながら、服を脱いだ彼は自らの剛直を私の秘所にあてがう。
それが持つ熱に私は思わず息を呑んだ。
「いいか?」
「ええ……」
そう答えるとゆっくり腰が前に進み、大きな質量が中をかき分けていく。やがて奥まで到達すると、ローランはそこで動きを止めた。
視線が絡み、頷くと彼が再び動き始める。
剛直が私の中を擦り、口から甘い吐息が漏れた。
「んっ……やぁ……っ」
「アンジェリカ、愛している」
何度も繰り返される愛の言葉。
「く……っ!ん……あぁ……っ!」
強く腰を打ち付けられながら、私は彼の背にしがみつく。
限界が近いのか動きがさらに激しくなり、私はそれを受け止めるように足を彼の腰に絡めた。
「あぁ……っ!」
「くぅっ……!」
同時に絶頂を迎え、彼の精が私の中に放たれる。
注がれる快楽に身を震わせ、それを受け入れる。
「あぁ……っ」
ローランが体を起こすと、ずるりと中を埋めていたものが抜かれていく。
それが抜け切ると、私はベッドの上に体を横たえたまま呼吸を整えた。
「大丈夫か?」
彼はいつも行為が終わった後はこうして気遣ってくれる。
その優しさに甘えて私は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「大丈夫ですけれど……心配ならもっと愛した方がよろしいのでは?」
「ああ、そうだな」
冗談めいた言葉に真顔で頷く彼を見て思わず笑いが込み上げる。
「ふふ……」
「どうした?」
「いえ、なんでもありませんわ」
「そうか」
彼は私の首元に顔を埋め、跡を残す。
「愛している、アンジェリカ」
「ええ、知っていますわ」
そう言葉を交わして再び身体を重ねる。
この逢瀬はこれからも続いていくだろう。
例えこの一時が陽炎のような幻だとしても、あの時繋がれなかった私達にとって今を手放す理由にはならない。
「また会いましょう、ローラン」
寝ている彼の腕から抜け出して、私は部屋を出た。
身体に付けられた跡は消えてしまうけれど、中に残された火種は消えたりしない。
「愛しき人よ、どうか私を諦めないで……」
何度も呟いた言葉が、風に乗って消えていく。
またローランと会えるその時を……私は楽しみに待っている。
「愛しき人よ、どうか俺を忘れないでくれ」
そう言葉を交わしたのはいつの事だったか、私達の逢瀬は途切れる事なく続いている。
彼の眠るベッドに腰掛け、その頭を撫でる。
「む……?」
すぐに目を覚まし、こちらを認識する彼の姿が愛しくて私はくすくすと笑ってしまう。
「おはようございます、ローラン」
「おはよう、アンジェリカ」
彼は起き上がると私と同じようにベッドの縁に腰掛けた。
何をしに来たか分かっているだろうに、黙ったままこちらの言葉を待っている。
「何をしたいか、口に出しても構いませんよ?」
そう言えば、黙っていたのが嘘のように言葉をぶつけてくれる。
私は彼のそんな一途さが好きだ。
「君を、抱きたい」
「ええ、どうぞ?」
誘うようにドレスの胸元を緩めると、彼の手がそれを脱がしていく。露わになっていく肌を熱い視線がなぞっていくのを感じる。
「相変わらず君は美しいな」
「お上手ですわね」
「事実だろう?」
「ふふ、ありがとうございます」
額に軽くキスをされ、そのまま押し倒される。
「愛している」
「知っていますわ」
くすくすと笑い合い、じゃれるように口づけ合う。
彼は何度も私に愛してると囁く。
その度に私は知っていると同じ言葉を返す。
私から愛の言葉は返さないけれど、彼はそれを気にする事はない。
そうしている間にも彼の指は私の身体を暴いていく。
「あ、んっ……」
「アンジェリカ……」
情欲の炎を宿した瞳に見つめられ、ぞくりと身体が震えた。
胸を揉まれながら口付けが繰り返され、その指が私の敏感な部分を責め立てる。
「いやらしい方、そんなに私の胸がお好きですか?」
「いいや、君の全てが好きだ」
からかうように問うと、まっすぐな言葉を返された。
乳首を指で摘まれて軽く引っ張られると再び身体が震え、下腹部が熱くなる。
それを見透かしたように彼の大きな手が撫でるように下半身へと向かい、股間へと向かっていく。
「入れるぞ?」
彼の声に頷くと、既に濡れた割れ目に指が侵入する。
何度も繰り返されたその動きは私の弱点を的確に責め立ててきた。
必死に声を押し殺しながら、私の体を絶頂へと導いていく快感を味わう。
「んっ、あぁ……っ」
「我慢しないでくれ。君の声が聞きたい」
乳首を刺激されながら股間を責められると頭の中が真っ白になり、快楽に塗り潰されていく。
耐え切れなくなった身体が跳ね、絶頂を迎えた。
「はぁ……はぁ……」
荒い呼吸を繰り返す私を見つめながら、服を脱いだ彼は自らの剛直を私の秘所にあてがう。
それが持つ熱に私は思わず息を呑んだ。
「いいか?」
「ええ……」
そう答えるとゆっくり腰が前に進み、大きな質量が中をかき分けていく。やがて奥まで到達すると、ローランはそこで動きを止めた。
視線が絡み、頷くと彼が再び動き始める。
剛直が私の中を擦り、口から甘い吐息が漏れた。
「んっ……やぁ……っ」
「アンジェリカ、愛している」
何度も繰り返される愛の言葉。
「く……っ!ん……あぁ……っ!」
強く腰を打ち付けられながら、私は彼の背にしがみつく。
限界が近いのか動きがさらに激しくなり、私はそれを受け止めるように足を彼の腰に絡めた。
「あぁ……っ!」
「くぅっ……!」
同時に絶頂を迎え、彼の精が私の中に放たれる。
注がれる快楽に身を震わせ、それを受け入れる。
「あぁ……っ」
ローランが体を起こすと、ずるりと中を埋めていたものが抜かれていく。
それが抜け切ると、私はベッドの上に体を横たえたまま呼吸を整えた。
「大丈夫か?」
彼はいつも行為が終わった後はこうして気遣ってくれる。
その優しさに甘えて私は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「大丈夫ですけれど……心配ならもっと愛した方がよろしいのでは?」
「ああ、そうだな」
冗談めいた言葉に真顔で頷く彼を見て思わず笑いが込み上げる。
「ふふ……」
「どうした?」
「いえ、なんでもありませんわ」
「そうか」
彼は私の首元に顔を埋め、跡を残す。
「愛している、アンジェリカ」
「ええ、知っていますわ」
そう言葉を交わして再び身体を重ねる。
この逢瀬はこれからも続いていくだろう。
例えこの一時が陽炎のような幻だとしても、あの時繋がれなかった私達にとって今を手放す理由にはならない。
「また会いましょう、ローラン」
寝ている彼の腕から抜け出して、私は部屋を出た。
身体に付けられた跡は消えてしまうけれど、中に残された火種は消えたりしない。
「愛しき人よ、どうか私を諦めないで……」
何度も呟いた言葉が、風に乗って消えていく。
またローランと会えるその時を……私は楽しみに待っている。
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