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軍貫マン
「ハカイ、ハカイ」

 覇王龍はその衝動のままに世界を壊していく

 そこに意思はなく、ただ破壊するだけの存在として

 「鎮まれ!覇王龍」

 天空の魔術師は覇王龍の暴走を抑えるべくその精神に干渉する

 龍と対話しその力をコントロールするのが彼の力なのだが……

 「ハカイ!」

 覇王龍は天空の魔術師の対話に一切応じずそれどころかそのすさまじい破壊への衝動で彼の精神を蝕んでいく

 「くっ……」

 やがて天空の魔術師の精神と覇王龍の衝動は境界を失い溶け合うように混ざり合っていき彼の装束は覇王龍を模したものへと変化していく

 「くそっ、俺と覇王龍が一つに…」

 だがもはや天空の魔術師にはどうすることもできない

 「壊してやる!世界も、なにもかも!」

 そして覇王龍と一体化した天空の魔術師は破壊を開始する

 天空の魔術師はその状況にあっても自身を抑えようと抵抗を続けていた

 「やめろ、こんなこと…俺の意思じゃない」

 しかしそれは世界の崩壊を先延ばしにするだけの無駄な足掻きに過ぎなかった

 「お願い、正気に戻って!」 

 彼女は軌跡の魔術師、天空の魔術師の幼馴染であり、いまや滅びゆく世界を生きる唯一の存在だった

 彼女はそんな状況にあっても天空の魔術師を止めようとしていたのだ

  「待て!来るな!もう傷つけたくない」

 覇王龍と一体化した天空の魔術師の精神は非常に不安定な状態であり、衝動のままに暴れたかと思えば自責の念に駆られてうずくまるといったことを繰り返していた

 「もう俺にかまうな……」

 そういって震える天空の魔術師の手を軌跡の魔術師は掴むと自身と彼の唇を重ね合わる

 「なっ!?」

 突然の出来事に動揺する天空の魔術師だった

 「こんなときに言うべきことじゃないけれど、だからこそ伝えるわ、私はあなたのことが好きよ。だから最期ときまで側にいさせて」

 そう言って微笑みかける彼女の顔を見て天空の魔術師の心は大きく揺らぐ

 「くそっ…こんなときに」

 天空の魔術師は苦しそうに胸を押さえる

 「大丈夫?」

 軌跡の魔術師は心配そうな表情を浮かべて駆け寄るが彼に押し倒されてしまう

 「そうか、だったら孕め!覇王龍たる我の子を産んでもらうぞ!」

 「え?ちょ、ちょっと待って……」

 突然豹変した天空の魔術師の様子に戸惑いながらも制止しようとする軌跡の魔術師だったが組み伏せられて動けない

 天空の魔術師は覇王龍の衝動と心の内にあった軌跡の魔術師への恋心の両方が混ざり合い暴走していたのだ

 「やめて!そんな、無理矢理だなんて…」

 天空の魔術師の下で身悶える軌跡の魔術師だったが彼は聞く耳を持たず豊満な乳房を鷲掴みにして揉みしだいていく

 「いやぁ……痛いっ」

 それは愛撫とは程遠く、ただ肉の塊を痛めつけるためだけの乱暴な手つきであった

 「なんだその反応は?我を好いているのだろう?ならば喜べ、お前はこれから我が子を産む道具として生きていくことを」

 「そ、そんな……」

 軌跡の魔術師もいずれ彼と結ばれ、子を成したいという想いはあったがこのような形で強引に犯されることは望んでいなかった

 「我に奉仕しろ」

 そういうと天空の魔術師は軌跡の魔術師口に無理矢理肉棒を押し込めていく

 「んぅ……」

 喉奥まで突っ込れたそれはその大きさは故にすさまじい圧迫感を与えていた

 「ふごぉ……」

 口いっぱいに広がる息苦しさに涙を流す軌跡の魔術師だがそれでも必死に耐えていた

 「いいぞ、もっと舌を使え」

 天空の魔術師は腰を振りながらそう命令すると彼女は言われた通りに懸命に舌を使って舐める

 「そうだ、それで良い」

 天空の魔術師も快感を感じているのか次第にペースを上げていく

 「出すぞ」

 そして限界を迎えた天空の魔術師は勢いよく精液を放出するとそれをすべて受け止めた軌跡の魔術師の顔はとても淫靡なものになっていた

 「げほっ、けほ……こほっ」

 飲みきれなかったものが口からこぼれ出る

 「次はここを使うぞ」

 そう言うと天空の魔術師は秘所に指を入れかき回すように動かし始める

 「ああっ……そこはだめぇ」

 「濡れているな、そんなに我を受け入れたいのか?」

 望もう望むまいと、今目の前で自分を犯しているのは想い人であり、その事実が彼女をより興奮させていた

 「ち、違う……これは」

 否定しようとしても身体は正直であり、さらなる刺激を求めて無意識のうちに腰を動かしてしまう

 「素直になれ」

 天空の魔術師はさらに激しく責め立てる

 「ひゃうん、ダメ……イクッ」

 そして絶頂を迎えると同時に潮を吹き出した

 「はぁ、はぁ……」

 あまりの激しい快楽に意識を失いそうになる軌跡の魔術師だったが休む暇もなく今度は四つん這いの姿勢を取らされる

 「挿れるぞ」

 「ま、待って……お願い、それだけは」

 しかし天空の魔術師には彼女の言葉を聞き入れることはなくそのまま挿入する

 「ああ……入ってる……大きいのが」

 子宮にまで届くほど深く突き刺さったそれは途方もない質量を誇り、一瞬にして意識を持って行かれそうになる

 「いっ…痛い」

 痛みを訴える彼女に天空の魔術師は一切構うことなく激しく腰を動かす

 「あっ…あぐっ、ああっ」

 あまりの激しさにとめどなく涙が溢れ出てくる

 「はあっ、やめて。自分を見失わないで」

 軌跡の魔術師ははじめのように彼に正気に戻るよう呼びかけるが、それは最早すがるようなものであり彼女の心が折れかけているのは明白だった

 「まだ諦めていないのか?無駄だ、お前にできることは何もない」

 天空の魔術師は嘲笑うかのようにそう言い放つとさらにペースを上げる

 「もうなにも考えるな。お前はただ我の子を孕むことだけを考えていればよい」

 それもいいかもしれない、軌跡の魔術師の脳裏でそんな考えがよぎる

 覇王龍に抗うために力を尽くしたが結果は家族や友人を失い、想い人は覇王龍に取り込まれてしまったという惨劇に終わった

 このまま抵抗を続けたところで何も残らない、ならいっそなにも考えず覇王龍に身をゆだねてしまえば楽になれるのではないかと

 だがその瞬間過去の記憶が蘇る

 「ひくっ、ぐすっ」

 その頃の自分は泣いていた、理由は今では思い出せない

 「笑顔だよ」

 天空の魔術師が優しく声をかける

 「泣きたいときは笑うんだ、精一杯笑ってそうすれば本当に楽しくなってくる。それが次への原動力になるのだから。」

 「えっ?」

 「振り子と同じさ、大きく振れば大きく戻る。怖がって縮こまってたらなにもできない。だから辛いことや苦しいことがあっても勇気をもって一歩踏み出すんだ。勇気をだせばその分喜びも戻ってくる」

 「それあなたのお父さんの受け売りでしょ」

 そういうと天空の魔術師はいたずらっぽく笑う

 「あはは…バレた」

 「ふふっ」

 軌跡の魔術師もつられて笑いだす

 軌跡の魔術師はいま自分を犯している天空の魔術師の表情をみる

 笑っている、まるで自分を支配できると確信するように

 そんな彼に軌跡の魔術師は涙を拭い笑って返す

 「あなた、さっきから力任せにするばかりでぜんぜんなってないわよ。そんなことで女の子の心をものにできると思ったら大間違いよ。べーっ!」

 天空の魔術師は呆気に取られていた 

 彼女がまさかこんなことを言うとは思いもしなかったからだ

 「なっ…我を挑発するのか?」

 「だってそうしないと私のことを屈服させられないもの」

「面白い、ならば本気でいくぞ」

 そういうと天空の魔術師は動きを速める

 「ふふっ、かかってきなさい」

 天空の魔術師は腰の動きを止めずに胸を揉みしだいたり、乳首をつまんで引っ張ったりして責め立てると軌跡の魔術師は嬌声をあげる

 「あんっ……もっとぉ」

 「どうした?随分と乗り気ではないか」

 「いいの、もっと強くしてぇ」

 「いいだろう、望み通りくれてやる」

 そう言うと天空の魔術師はさらにペースを上げて責め続ける

 実際のところ先程と力関係はなにも変わらず軌跡の魔術師が一方的に犯されているままだ

 だが前向きに考えれば見方も変わる

 相手は想い人なのだ、多少乱暴にされても愛があれば耐えられる

 本来の彼も覇王龍としての彼も一緒に愛してしまおうと

 「ああ……すごい、気持ち良い……」

 「出すぞ!孕め!我の子を!」

 「来て……中にいっぱい注いで……ああぁぁぁぁ!!」

 絶頂を迎えた二人はそのまま重なり合うように倒れ込んだ

 「…その、大丈夫?」

 どうやら天空の魔術師は正気を取り戻したらしく心配そうに尋ねる

 「ええ、なんとか…ところどころ痛いけど」

 「ごめん…」

 そういって二人は顔を赤くして目を背ける、こんな形ではあるが二人にとってはじめての性交である

 「これは一時的なものだ、またいつ暴走するかわからないし、君を手にかけてしまうかもしれない…」

 そういって天空の魔術師はしばらく押し黙ると軌跡の魔術師はそこから先の言葉をなにも言わずにまっている

 「それでも一緒にいたいと思うのはわがままかな?」

 「ううん、全然。むしろ嬉しいくらい。離れるなんていったらひっぱたくところだったわ」

 「それは…怖いな」

 その言葉に軌跡の魔術師は思わず吹き出してしまい、つられて天空の魔術師も笑う

 「ねぇ、一つだけお願いがあるんだけど」

 「ん?なに?」

 「キスして欲しいの」

 「もちろん」

 そう言って天空の魔術師は唇を重ねる、今度はお互いを求めあうような優しい口づけだった

 「これからよろしくね、でもさっきみたいな乱暴なのばかりではダメよ。いくらあなたでも嫌いになっちゃうから」

 「わかったよ」

 「じゃあ、もう一回」

 そういって再び二人の影が重なる

 こうして天空の魔術師は覇王龍の衝動と戦いながら時には優しく、時には乱暴に軌跡の魔術師を愛した

 覇王龍と一体化した影響か彼らの間に生まれる子らは人間のみならず龍、動物、植物、果てには無機物に至るまで多種多様なものが生まれそれらが崩壊した世界に再び命を吹き込んでいった

 

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