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軍貫マン
「旦那様おはようございます」
目を覚ました赤鬼が最初に見たものは美しい笑みを浮かべる雪女の姿だった
空は暗雲が覆い太陽は見えず、雪がしんしんと降り積もり一面の銀世界となっている
雪女の野望が成就し日の本から陽の光は消えたため朝であっても魔妖は本来の姿を維持することができるようになったのだ
陽の光が差し込まなくなり、雪女が自らが支配者であることを誇示するために降り注いだ白雪は人間にとってはまさに生き地獄であった
作物が実らず飢えと寒さに苛まれ人々は絶望に暮れていた
そんな荒んだ人々の心を魔妖はつけ入りさらなる争いを生もうとしている
だが魔妖の棟梁たる雪女はそれらに積極的に関与することはなく、夫である赤鬼と共に小さな屋敷で静かに暮らしていた
赤鬼は雪女に尋ねる
あれほど大きな野心をもっていたならもっと煌びやかな暮らしを望んでいたのではないかと思っていたことを
雪女はくすりと笑う
「過剰な財や富は瞳を曇らせます。私は本当に大切なものだけを手元に置いておきたかったのです」
そして雪女は赤鬼の手を取る
赤鬼の心臓がどくんと高鳴る
「私がこうなりたかったのは旦那様の瞳に常にもっとも美しい私を映してほしかったからなのですよ」
雪女の澄んだ瞳が赤鬼を捉える
一分の隙もない愛らしい所作で赤鬼の手を自らの頬に当てる
「旦那様……今の私たちに昼も夜もありません。どうか……」
ゴン、ゴン
上目遣いに赤鬼を誘う雪女を遮るように玄関の戸を叩く音が響く
「………」
雪女は興をそがれたといった表情を浮かべる
「この気配は、人間……」
ぼそりと呟かれた言葉はぞっとするほど冷たく鋭利なもので赤鬼の背筋を凍らせるほどだった
「旦那様、少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか?」
そういって雪女は人間の姿に変わる
その姿はかつての黒髪の幼い少女のものをそのまま大人にしたような姿だった
赤鬼は物陰に隠れながら様子を見守る
「どうかなさいましたか?」
雪女は尋ねる
戸を叩いていたのは少年であった
少年は一目で人の姿になった雪女の美しさに見惚れているようだったがすぐに我に返って要件を告げる
少年は物乞いであった
重い病気の母がおり、陽の光か消えてからは更に生活が困窮しもう長くはない
このまま母を死なせるわけにはいかないから薬か食べ物を恵んでほしいと
「それは可哀想に……」
雪女は同情の視線を向ける
赤鬼は気づいた
彼女は少年を助けるつもりがないことを
「ではこれを…」
雪女は様々な物を渡した
万病に効く薬を、十分な食料を、陽が差し込まず寒冷の地でも育つ植物の種を
少年の手では持ちきれないほどの量であるため荷台も付け足した
少年は何度も頭を下げてこの恩は忘れないと雪女に感謝の言葉を述べながら重い荷台を引きずりながら去っていった
「愚かですね」
雪女は元の姿に戻るとほくそ笑んだ
貧困に苦しんでいるのは少年だけではない
そんな状況下で少年が大量の物資を載せた荷台を引きずっていたらどうなるかは火を見るより明らかだ
雪女は赤鬼に微笑む
「悪しきは私と旦那様の大切な時間に水を差したあの子供なのです」
かつてと違い雪女は赤鬼にの前でも悪辣な一面を見せるようになっていた
それは赤鬼に対しての信頼なのかあるいは敢えてそれを見せて試しているのか赤鬼にはわからなかった
「私は日の本の支配者。私の意に反することこそ許されざる罪。旦那様もそう思いませんか?」
そこには有無を言わさない物々しさがあった
「どうなんですか?今の私なら指先一つで旦那様だって……」
赤鬼は否定も肯定もすることなく雪女の唇に口づけをする
「んっ」
雪女は驚きながらも受け入れた
しばらくすると赤鬼は口を離すと雪女を抱きしめ耳元で囁く
雪女が正しくても間違っていても望むことなら何だってしてあげたい
それを聞くや雪女から剣呑な雰囲気は消え去り頬は朱に染まっていく
「旦那様は……意地悪です」
雪女はそう言いながらぷいっと顔を逸らす
「だったら私の望みを叶えていただけますか?」
今度は雪女のほうから赤鬼に口づけをする
「んちゅっ……はぁはぁ」
舌を絡ませお互いの唾液を交換するかのような濃密な接吻を終えると雪女は赤鬼の胸に顔を埋めながら呟く
「旦那様……抱いて下さい」
赤鬼は雪女を優しく抱きかかえると寝室へと向かった
雪女は着物を脱ぐと一糸纏わぬ姿で赤鬼の前に立つ
何度見ても見飽きることのない白く美しい肢体はいつだって赤鬼の心を昂らせる
赤鬼はじっくりと時間をかけて全身を舐め回すように見る
雪女はその視線に恥ずかしさを感じつつも同時に興奮していた
「旦那様、そんなにまじまじと見ないでください……」
これまでは夜しか見れなかった最愛の妻の身体を時間を気にせず好きな時に見ることができるようになった
いきなり触れるのはもったいないと思いこうして焦らしながら見ていたのだ
赤鬼は雪女の言葉を聞かずその美しい裸体を眺め続ける
「ああっ……」
雪女は熱い吐息を漏らす
雪女は赤鬼の視線を浴びることでさらに感じ始めていた
「旦那様、私も……いいですか?」
赤鬼にが頷くと雪女は腰布を脱がし赤鬼の剛直を取り出す
「旦那様、素敵です」
雪女はうっとりとしながら見つめている
しばらくの間互いの身体を見つめ合う
「幸せです。姿形に縛られないことがこれほど素晴らしいことだったなんて……」
雪女は感慨深げに言う
「もっと見ていたいのですが、もう……我慢が……旦那様、どうか私にご奉仕をさせてはいただけないでしょうか?」
赤鬼が許可を出すと雪女は触れるか触れないかの弱い力で赤鬼の肌を撫でる
ひんやりとした感触に赤鬼は思わず声が漏れる
「ふふ、旦那様可愛い」
雪女はくすりと笑うと手のひらで赤鬼の胸板を摩る
「旦那様の心臓の音、とても早いですね」
そのまま背面、腹部、首筋、脚へと移動する
足の指一本一本に至るまで雪女は赤鬼の反応を探りながら丁寧に愛撫を続ける
時に雪女は赤鬼すら知り得なかった性感帯を発見するとそこを集中的に責める
赤鬼はこれまでに経験したことがないような快感を感じていた
「旦那様、ここが気持ち良いのですね」
雪女は嬉しそうに赤鬼の弱点を的確に責め立てる
「もっと旦那様のことが知りたいのです。どうすればもっと悦んでいただけるのか、どこが感じるのか、どんな表情を見せてくれるのか……」
雪女は赤鬼の身体を隅々まで把握しようと執拗に調べ上げる
彼女はこれまででも十分すぎるほど赤鬼の心を掴んでいるというのにそれでもまだ足りないと貪欲に求めてくる
雪女はその執念でこれまで多くのものを利用し、歯向かうものを足蹴にしてついにはその野望を実現させた
赤鬼はそんな雪女が恐ろしくもあり、たまらなく愛おしかった
「旦那様、次はこちらを……」
雪女は赤鬼の下半身に移動するといきり立った剛直を両手で包み込むようにして握るとゆっくりと上下に動かす
「旦那様……熱くて、硬くて、雄々しいです」

雪女はうっとりとしながら手を動かし続ける
「震えています。悦んでいただけて嬉しいです」
雪女は先端を口に含むと飴玉のように転がす
「旦那様の味……癖になってしまいそう」
ちろちろと舌先で刺激を与えられ赤鬼の情動はゆっくりと着実に燃え上がっていく
「んっ……ちゅっ……れろっ……はぁ……旦那様、好きです。大好き」
雪女は赤鬼の肉棒を愛しそうに舐める
「ああ、膨らんでいます。出そうなんですね?旦那様、どうぞ遠慮なさらずに私にお恵みください」
雪女は赤鬼の限界を感じ取るとその動きを激しくする
「んっ……」
雪女は喉の奥深くにまで赤鬼の剛直を飲み込み頭を前後に動かし始める

「んぐっ…むぅ」
その度に雪女の口内はまるで膣内のような快楽をもたらし赤鬼を追い詰めていく
そしてついにその時が訪れた

「旦那様……いっぱい出てますよ」
雪女は口を離すと口内に吐き出された精液をこぼさないよう受け止める
「はぁ……旦那様の匂い、濃くって素敵……」
雪女は口の中に溜まった白濁を味わいながら飲み干すと満足そうに微笑んだ

「ではもう一度」
今度は赤鬼の肉棒に付着した精を丹念に舐め取り綺麗にする
「美味しかったです」
雪女は赤鬼の股間に顔を埋めながら妖艶な笑みを浮かべる
返したい
彼女から与えられたこの幸福を少しでも多く返してあげたい
赤鬼はそう思った
「旦那様?」
小首をかしげる雪女に赤鬼はそっと頭を撫でる
「えっ……ふふ、ありがとうございます」
雪女は戸惑いながらも嬉しそうに目を細めた
赤鬼は雪女に感謝の言葉を伝える
嫁になってくれて、好きと言ってくれて、自分を選んでくれて、こうして尽くしてくれていること全てに対して
雪女は顔を真っ赤にしながらも首を振る
「そんな、私はただ妻としての役目を果たしだけで……それに」
雪女は一呼吸おくと冷たく鋭い目つきに変わる
「旦那様だってわかっているでしょう?この婚礼は力を得て野望を叶えるための打算。あなた様の役目はもう終わっています。あまり出過ぎたことをされますと旦那様とて……」
赤鬼は雪女の言葉を遮るように抱きしめる
「ううっ……」
雪女は抵抗することなく顔を赤くして可愛らしく睨みつけるだけだった
打算だからなんだというのか
彼女の物怖じしない姿はひどく不気味で恐ろしく見えた
しかし、次第にそれは変わっていった
妻としての役目を徹底的に果たそうとする雪女が好きだ
何度も不知火流に敗れ去っても目的のために邁進する真っ直ぐな雪女が好きだ
その可愛らしい顔まで打算で自身が気にくわないと言うなら首でもなんでも喜んで差し出そうと思う
それくらい雪女が好きなのだ 赤鬼は雪女を抱きしめる腕に力を込める
「ううっ……わかりました。お戯れが過ぎました……許してください」
雪女は涙目になりながら赤鬼を見つめる
赤鬼は許さないとばかりに雪女の身体を弄ぶ
「あん……旦那様……そこはダメです」
赤鬼の手が雪女の胸に触れると雪女は甘い声を上げる
「いけません、これ以上は……私……」
雪女は潤んだ瞳を向けるがお構いなしに続ける
雪女がやったように全身をゆっくりとした手つきで撫で回す
「やっ……そんな……旦那様……だめです」
赤鬼は雪女の反応をじっくりと観察しながら手を動かす
雪女は身を捩りいやいやと言いながらも抵抗することなくされるがままになっている
「はぁ……はぁ……」
雪女は息を荒げている
赤鬼は雪女をうつ伏せにすると尻を高く上げさせる
「あっ……」
雪女は恥ずかしさで消え入りそうな声を出す

「そんなに見ないでください……」
雪女の秘部は愛液で濡れておりひくついていた
赤鬼は雪女に覆いかぶさると耳元で囁いた 愛していると
「ううっ……認めますから……旦那様を愛しています。心から恋焦がれてお慕いしていました」
雪女は涙を流して訴える

「旦那様……どうかお慈悲を」
雪女は足を広げて濡れぼそった秘部を見せつける
「お願いします。旦那様のお情けをここに注いでください」
赤鬼はゆっくりと挿入していく
「ああ……旦那様が入ってきます」
雪女の膣内は赤鬼の剛直を優しく包み込む
「ふあ……旦那様……もっと激しく……」
赤鬼は腰の動きを早める
「んっ……はぁ……いい……気持ち良いです」
肉同士がぶつかり合う音が部屋に響く
「んっ……んんっ!!」
雪女は枕を抱き締めながら快感に耐えている
「ああっ……だめです……これ以上は…」
雪女は限界を迎えようとしていた
「んっ……旦那様、一緒に……」
雪女は赤鬼に手を伸ばす
赤鬼はそれを掴み握り返す
「旦那様……旦那様ぁ……」
雪女は絶頂を迎えると同時に膣内が強く締まる
「んっ……」
赤鬼はその刺激で雪女の膣内に大量の精を解き放った
「はぁ……旦那様の熱いのがいっぱい」
雪女は幸せそうな表情を浮かべる
「旦那様……もう離しませんからね。いやだと言うなら手足を切り落としてでも一緒に居てもらいます」
雪女の目は笑っているが本当に逃げたらやりかねないなと赤鬼は思った
「旦那様、まだ満足なさってはいないようですね。もう私たちを遮るものはありませんから御心のままどうぞ」
赤鬼は雪女に口づけをする
「んっ……ちゅぷ」
二人は舌を絡め合いながらお互いを求め合った
「旦那様、好きです。大好きです」
雪女は赤鬼の首筋に吸い付きながら甘えるような声で呟くがそこに大きな羽音とが近づいてくる
「………」
雪女は即座に着衣を整えると氷漬けの薙刀を持ち、羽音の主である天狗に向かって切りつけた
天狗は避けることが出来ず真っ二つになり呻き声をあげるがすぐに元に戻った
「要件は?」
雪女は天狗に薙刀を突きつける
すでに一度少年に赤鬼との時間を邪魔された雪女は怒りに満ち溢れていた
天狗は震えながら不知火流と妲姫が決起しており、苦戦していると伝えた
「小賢しき灯火と裏切り者の女狐が仲睦まじいこと……」
雪女は怒りの矛先を彼女らに向ける
「旦那様、あの者たちに見せつけてやりましょう。どちらの絆が上か」
雪女は赤鬼の手を取り歩き出す
その表情は勝利を確信していた
とある貧しい一家
母親は帰宅した息子の姿に驚きの声をあげる
息子は全身に暴行を受けたあとがあるからだ
息子は語る
親切なお姉さんが薬と少量の種をわけてくれたと
息子は実りができたときには必ずお返しをすると誓って種を大地に埋めた

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