あにまん遊戯王えっち小説保管庫

どーもー♡
君だけのア･イ･ド･ル♡
フルルたんだよ〜♡
余所見してるイケない子は〜ぱにっしゅめんと☆しちゃうんだからっ！




………お、おい///
何か言ったらどうなんだ///

「ｽｩ…普段クールなアヤメから繰り出されるきゃわきゃわな声がたまらなく愛おしく感じ───
…しかも普段の鍛錬が下地になってるからか動きのキレも申し分なく振り付けの良さを完璧に引き出して───
…ちゃんとこっちに目線くれるからハートが撃ち抜かれそうになるこれもう此方に気があるのと同義では───
…あとホントは恥ずかしくってたまに声が上ずったり顔が赤くなってるアヤメはこんな時しか拝めないから自分は恵まれているのだと───
…ちなみに邪な感情だけど衣装の特に胸回りが若干張ってるのも男してそそるものが───」ええいもういいもういい！そんなまくし立てるようにつらつらと言葉を並べるんじゃない！しかも暗にキツいと言ってるのも分かってるからな！？

全く…お前が旅先の路上演芸会を観たいなどと言い出すから付き合ってやれば、あんな…その…ふ、フリフリの衣装を着た踊り子に釘付けになりおって…

なに？「あの子は確かに可愛かったけど自分が1番観たかったのはその後のトリを飾った炎舞十一連の方だ、特に最後の極炎舞は筆舌に尽くし難い程の感動が…」だと？
確かに…極炎舞は勿論のこと、あの炎舞の代名詞たる『天キ』を観ることが出来たのは良い経験だった…観衆に魅せる為の舞でありながらあの動きには確かに戦場において培われてきたであろう技巧の数々が………って話を逸らそうとするな！炎舞が本命だったとしてもあの踊り子を目で追っていたのは事実だろう！？

全く…莫邪といい踊り子といい、お前は気が多過ぎる…そんなに女が好きか…このけだものめ…
そんなお前を見過ごす訳にはいかないから、今回も仕方なく私が…こんな…フリフリ…衣装…を…///
「どちらも誤解だけど、それに対抗心を燃やして色んな事に奮闘して最終的に自爆していくアヤメを見れるのは眼福だからもうそれでも構わないと思い始めた自分がいる…」
………き、聞こえているぞ、馬鹿者///

ｺﾎﾝｯ
それで…だな…
最後に…もう少しだけ…




君だけのアイドルのパフォーマンス、
見ていきませんか？♡














〜♪
せーの☆よーい、どっかーんっ！♪
わるいこみーんな、ぱにっしゅめんと！♪

「ﾜｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!」

えへへ〜みんなありがと〜！

「ｺｯﾁｺｿｱﾘｶﾞﾄｰ!!」

それでね、今日はみんなに大切なお知らせがあるの…
私…今日をもって…






アイドルから、普通の剣士に戻りますっ！






「ｴｪｰｯ!?」

ここまで頑張ってこれたのも、みんなの応援のおかげです！
でもね、私、その…
す、好きな人が居るのっ！///(ﾁﾗｯ)

「ﾅﾝﾀﾞｯﾃｰ!?」

その人は…私より頼りなくて…情けないところもあるし…
すぐ女の人を追い掛けてしまう…その…ちょっと…ちょっとだけ…えっちな人だけど…///
でも…とっても優しくて…どんな私でも受け入れてくれて…そして…たまに見せる姿が…その…カッコよくて…///(ﾁﾗｯ)

「ｻﾐｼｲﾖｰ!!」

私もね！？みんなと会えなくなっちゃうのは寂しいよ！？でもね？その…好きな人が居るのに…みんなの前に立つことが…ズルいことなんじゃないかって…思っちゃって…
だから、私はここにマイクを置きます。
これからは、普通の剣士として、あの人に振り向いてもらう為に頑張ろうと思いますっ！

「ｺﾚｶﾗﾓﾀﾞｲｽｷﾀﾞﾖｰ!!ﾌﾙﾙﾀｰﾝ!!」

ありがと〜！ありがと〜！
みんな〜！ばいば〜〜〜〜〜い！















お、おい…いつまで泣いてるんだ…？
なに？「だって…フルルたんが居なくなってしまうのはすっごく悲しいけど…一人の女の子として健気に頑張ろうとしてる姿を見たら…応援しなきゃって…思って…でもやっぱり寂しくて…！」そ、そんなにショックだったのか！？
あ、あと、フルルたんは『女の子』に戻ったんじゃなく『剣士』に戻ったんだからな？そこは間違えるなよ？
え？「ｸﾞｽﾝ…フルルたんに好きな人が居るってことは…アヤメにも誰か想い人が居るってことなんだろうか…誰かは分からないけど、自分もその恋路を応援しようと思うよ…ｸﾞｽﾝ…」って？
嘘…あんなに目線送ったのに…あれで気付いてないのか…！？(小声)
「何か言った？」だと？べ、別に何も言ってない！
単に、お前が鈍感過ぎるヤツだと思っただけだ…///

全く…フルルたんはお前だけのアイドルなんだぞ…そんなアイドルの好きな人くらい…気付け…馬鹿者…///