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軍貫マン
「いつもいつも、黄金黄金ってエルドリッチはそれ以外なにもないわけ。正直モテないでしょ」

 「フン、寝てばかりの貴様には黄金の価値などわからぬだろう。それに高嶺の花を気取ってはいるが行き遅れの貴様が言えたことではない」

 エルドリッチとフロイラインはいつものように言い争いをしていた

 「ヴァンパイアに行き遅れもなにもないでしょ。童貞のエルドリッチくん?」

 「くだらぬ、セックスをしたからといってなにが偉いのだ。そんな享楽にかまけるほど俺は暇ではない」

 そう一蹴するエルドリッチにフロイラインは挑発的な笑みを浮かべる

 「あら、なら私がお相手してあげましょうか? なんか可哀想だし」

 「誰が貴様なんぞと」

 「逃げるんだ?流石、童貞ね。本当は怖いんでしょ」

 「そこまで言うならやってやろうではないか!」

 「ふふっ、そうこなくちゃ。もうそんな減らず口が叩けなくなるほど気持ちよくしてあげる」

 そういってフロイラインは自身の黒い衣装に手をかけるとゆっくりと脱ぎ捨てた

 そして露わになる大きくはないが形の良い乳房とヴァンパイア特有の白い肌、普段の自堕落な様子からは想像できないほどの美しい裸体だった

 その妖艶な雰囲気に思わずエルドリッチはゴクリと喉を鳴らす

 「どう、見惚れちゃった?」

 「そんなわけがなかろう。黄金より美しいものなど存在しない」

 「意地を張っていられるのも今のうちだから」

 そう言ってフロイラインは妖しく微笑むとエルドリッチの肉棒へと手を伸ばす

 それはエルドリクシルの呪いの影響から黄金になっておりその大きさは常人の比ではなかった

 フロイラインはその巨大な肉棒を手に取るとその手で優しく包み込むようにして上下に扱くするとあっという間にそれははちきれんばかりの大きさにまでなった

 「結構いいもの持ってるわね。黄金なのがちょっと悪趣味だけど」

 「貴様ばかり触れていては不公平だろう。次は俺にやらせろ」

 「童貞のエルドリッチにうまくできるかしら?」

 「ぬかせ」

 そういうと今度はエルドリッチがフロイラインの秘部を撫でていく

 「んっ……なかなかうまいじゃない」

 「当然であろう。俺を誰だと思っている。たとえはじめてでも欲求不満の行き遅れ程度造作にもならん」

 「言ってくれるじゃない。後悔させてやるんだから」

 そういうとフロイラインは自身の秘部を指で広げてエルドリッチを誘う

 「なら勝負といきましょう。先にイったほうが負けよ」

 「面白い。望むところだ」

 そういうと二人は互いの性器を合わせ合うように密着させ腰を動かし始める

 「はぁっ……あぅ……」

 「うぐっ……これは……」

 二人の口から息が漏れる

 「どうしたの、動きが止まっているけど。刺激が強すぎたかしら?」

 「馬鹿を言うな。まだまだこれからだ」

 そういって再び激しく動く二人

 「んんっ! はぁ……あんっ!」

 「ぐうぅ……うぉおお!!」

 互いに声を上げながら必死に耐え続ける

 「はぁ、はぁ、中々粘るじゃない。でもいつまで持つかしら?」

 「うるさい。貴様こそ、限界が近いのではないか?」

 フロイラインの膣肉はエルドリッチの肉棒を強烈に締めあげる、それに堪らずエルドリッチは精を吐き出してしまう

 「グッ…」 

 「私の勝ちね。童貞だったにしては悪くなかったわよ。土下座するならセフレぐらいにはしてあげても…」

 フロイラインは侮っていたエルドリッチは生前からの己の欲望にはどこまでも貪欲であることを

「そうだな。俺の負けのようだ。じゃあ『続きを』しようか」

「えっ?…」

 エルドリッチは再び動き出すと先程出したにもかかわらず衰えることなくむしろさらに強くなっている気さえする

 「ちょ、ちょっと待って、なんで!?」

 「俺は征服王、戦うというなら全てを奪い尽くすまでだ」

 「卑怯よ!先にイったら負けだって言ったじゃない」

 「知らん。俺の生き方は俺が決める」

 「開き直らないで!」

 フロイラインの訴えをよそにエルドリッチは激しく攻め立てる

 「んっ…あんっ…そっちがその気なら…返り討ちにして…やるわよ」

 エルドリクシルの呪いによって人並み外れた力をもつエルドリッチに対してフロイラインもヴァンパイアであるがゆえに常人以上の体力を持っていた

 そのせいで互いに意地を張り合うためいつまでも終わりが見えない

 「はあっ…んんっ…いい加減しつこいのよ。そんなんだからモテナイのよ」

 「ウグっ…なら負けを認めればいいだろう。すぐに楽になれるぞ」

 「そんなことするぐらいなら眷属の足舐めたほうがマシよ」

 そういってお互い一歩も引かずに攻防を続ける

 だが流石に両者ともに疲労には抗えず最後は肩で息をしながら死んだように倒れ伏した

 「はあ、はあ…もう引き分けでよくない?」

 「ようやく音を上げたか。だったら俺の勝ちだ」

 「一歩も動けないやつに言われたくないんだけど」

 両者はしばらく押し黙っていたがやがてフロイラインが口を開く

 「あのさ…」

 「なんだ?」

 「いまでもこういうことくだらないと思ってる?」

 「……悪くはなかったぞ。黄金と比べれば大したことはないがな」

 「ふふっ、素直じゃないんだから」

 「フン」

 数日後エルドリッチとの再戦のため長めの睡眠をとったフロイラインは意気揚々と姿を現した

 「久しぶりに来てやったわよ!どうせ溜まって…あれ?」

 「はあん♡逞しい♡素敵です黄金卿」

「ちゅぱっ♡ちゅっ♡あっフロイラインも来てたんだ」

「えっ、なにこれ?」

 そこにはエルドリッチに奉仕する屍界のバンシーとヴァンパイア・サッカーの姿だった

 何故か二人は全身に金箔を被っておりその姿はまるで黄金像のようであった

「俺は決めたぞフロイライン。これからは土地だけでなく女も黄金に染めて俺の支配下に置くつもりだ。だから貴様も黄金に染まれ」

「絶対にイヤ!少し前まで童貞だったくせに随分と調子に乗ってるじゃない!」

 だがそこにサッカーから横槍がはいる

 「フロイラインはエルドリッチとスるまで処女だったよね」

 「そっ…それは」

 フロイラインの表情はみるみる青ざめていく

 「であれば私達と交わった黄金卿のほうが経験人数は上なのですね」

 「ぐっ…ううっ」

 バンシーの悪意のない追撃が心に刺さる

 「気にするな。貴様もこいつらのように黄金を被り俺の奴隷になればそこに優劣は存在しない」

 「うっ、うるさい!隷属させるのはヴァンパイアの専売特許よ。全員まとめて私を辱めたことを後悔させてやるわ」

 こうしてまたフロイラインとエルドリッチの戦いは続くのであった

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