艦娘界最速の痴女。
より速いものが強く、より速いものが格好良く、より速いものが正義のスピード至上主義。
誰よりも早く起き、誰よりも早く飯を平らげ、誰よりも早く補給を済ませ、誰よりも早く寝る。
移動速度だけでなく、全てにおいて『自分が一番速い』ということに満足感と充実感を得ていた。

艤装は背中に背負う魚雷発射管と、一風変わったロボットのような見た目の連装砲ちゃん。
ほぼ全ての艤装は鋼鉄の塊だが、所有者にとっては手足も同然であり、大した重さを感じることはない。
連装砲ちゃんは島風の深層心理とリンクしており、念じただけで思い通りに動かすことが出来る。
細かい仕草まで意識しているわけではなく、また、島風の心理状態と連動しているため意図せず勝手に動く事もある。
(ポーカーフェイスを装っていても後ろで連装砲ちゃんが震えているなど)
連装砲ちゃんとリンク出来る範囲は5m前後。



ある時、仲間の顔を思い浮かべようとしても鮮明に思い出せる顔が一つも無い事に気付いてしまう。
自分がどうしようもなく独りぼっちだったことを理解し、不安と恐怖に押しつぶされそうになった。
独りで走り続けることはとても悲しい事だと悟り、心の支えになってくれる人を探そうと決意する。

心細さを解消するため艦娘から絶大な信頼を寄せられているアダコにオトモダチの作り方を相談する。
しかし、アダコのアドバイス通りに行動したつもりが失敗。
トイレでひとりフランスパンをかじりながら、人と接すること、人に嫌われることに臆病になっている自分に気付き号泣する。

そんな時、島風が居るトイレに誰かが入ってきた。
"彼女"は一番奥の個室に入ると、ラーメンを啜り始める。
島風は最初こそ驚いたものの、次第に"彼女"との不確かな絆を感じるようになった。

そして。

"彼女"とお友達になるため、再び島風は走りだした。

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