主に哀咲のTRPG(CoC)用wiki。ほぼ身内様向け。「そこのレディ、ティータイムの御供にクトゥルフ神話は如何かな」

概要

製作:哀咲
プレイ時間:テキストオンセ6,7時間〜(具合によって変動)
傾向:簡単な謎解き、戦闘有り。
使用に関して:改変、リプレイ等公開自由。制作者もしくはwikiのURLを明記してください。

シナリオ


<あらすじ>
SNSなどで噂、話題になっている都市伝説「塔の夢」。遥か空、雲よりも高いという塔を見上げるだけのその「夢」を見てしまった者はその三日後に行方を暗ますという。
ただの噂、もしくは何も知らない探索者は、その夢にうなされてしまったのであった。

<キャラシについて>
推奨技能:目星 戦闘技能 回避 オカルト
日本国籍の方が良い。職業は自由。

<舞台>
塔。

<推奨人数>
三または四人。

<友好>
少女(ニャルラトホテプ)

<敵対>
忌まわしき狩人・狩り立てる恐怖(ルルブp169) 白髪の少年(白うさぎ)

<クリア条件>
塔からの脱出

<他事項>
基本的に塔を登るだけのシナリオで、運が良ければイベント以外、狩り立てる恐怖と遭遇することもないと思われる。
ちょっとしたことに悩むようならば<アイデア>を振らせる。
戦闘時にむやみに突っ込んでしまうと、死亡率が跳ね上がる。



<導入>
仕事や学業に追われ、疲れ切った夜。ベッドに身を投げた探索者は夢を見る。
地から遥か天を貫く、美しい純白の塔。壁には柔らかく緑が這っている。その塔を見上げるだけの夢。
塔の門前に立った美しい少女が笑う。探索者を見下して、おもちゃを選りすぐるような目で。
「三日後にまた、お会いしましょう」
少女の鈴のような声を最後に、探索者は朝を迎える。
SNSを普段利用するような探索者がいる場合、<アイデア>成功するとSNSなどで噂、話題になっている「塔を見上げる夢」というものがあることを思い出す。(0/1)
また<オカルト>を所持している場合は振って貰い、成功した場合、SNSなどで把握できる情報に加え、
「行方不明者が多発している。行方をくらます前に塔の夢を見たと証言した者がいる」ということを思い出す。(1/1d3)

本編に入るまで「三日」あるわけだが、三日のうち二日は平日で、仕事や学業で終わってしまうことにすること。最後の一日は自由にしてもらってもいい。
現実的な行動は認めること。(旅行なども含む)


<純白の塔の根本には>
三日目、眠りにつく。普段通りの眠りに安心をおぼえただろう?
安らかなはずの眠りに声が入りこんで響き渡る。
「いらっしゃい、私の塔へ」
その声が聞こえたと認識した瞬間、ハッと目が覚める。まず目に入るのは夢で見たものと全く同じ、純白の身を緑で彩った塔の姿だろう。
夢にもいた少女が笑った。
少女に何を訊いても答えない。答えるとすれば二点。
塔の名と目的である。塔の名は「狩りの塔」、目的は「暇つぶし」である。
辺りを見回しても何も無い。ただ塔だけがそこにはっきりと建っている。
「さぁお入りなさい」という少女の一声と共に塔の扉は開かれる。
不思議と魅了され、引き寄せられることだろう。


<昇る手段は>
中に入るとまず開けたエントランスである。円形の部屋の八方に置かれた巨大な花瓶とそれに生けられた見事な花々がとても美しい。
気がつけば少女の姿はない。その代わりとでも言うように白に赤い花が一輪描かれた封筒が落ちている。
封筒には二つ折りにされた便箋と小さな鍵が入っている。
鍵は小さいながらも見事な装飾が施されているが、持ち手の片翼の蛇に余りいい印象は持てないだろう。

○封筒:二つ折りの便箋
少女らしい丸っこい字で、
「鍵はエレベーターの動力源。いっぱいある。使わないと昇れないけど、使うとそのうち蛇が起きてしまうかも。きっとお腹をすかしている」
<目星>で封筒に1Fと書かれているのに気付くだろう。

正面にエレベーターらしき扉があることに気づける。床ぎりぎり扉に付けられた錠前を封筒内の鍵で開けると、
聞き慣れたのとは少し違って古い雰囲気のチン、という音と共に扉が開く。全員が乗ると扉が閉まり、上へ上がる。


<十階は謎かけ>
エレベーターに階の表示はない。細かな彫りで装飾された内装を<目星>、<アイデア>で鍵と同じ蛇が線対象に配置されていること、
少女らしき姿の彫刻に頭を下げていることに気付く。また、床に植物を描いたものの中心に鍵穴らしき穴を見つける。
エレベーターは一面だけガラス張りになっている。ガラスの向こうは壁らしく茶色。
エレベーターが可動しているなら、空が現れる。すでにかなりの高所に居ると察せるだろう。どうしてだろうか。(0/1)
最初の階につくとエレベーターは停止し、上にも下にも動かない。新しい鍵が必要になる。
エレベーターを降りると、赤い絨毯の敷かれた廊下が走る。突き当たりに扉が一つ。
廊下に<目星>で壁や絨毯に赤黒いしみがあることに気付くだろう。
<医学>でもすれば、血だということが分かる。(0/1)
また、廊下の途中に封筒が落ちている。

○封筒
最初のと同じような文字で、「新しい鍵はあの扉の向こう。でもタダではないよ」という文の書かれた紙が入っている。また封筒の隅に10Fと書かれている。

突き当たりの扉を開き、部屋に入ると、机に開きっぱなしの本がある。四隅にエントランスにあったような大きい花瓶とそれぞれに花が差してある。
本を見れば、「季節を間違えた狂い咲きがひとり。今はもう刈り入れ時」と書かれている。

○花瓶
萩 桔梗 薄 稲 である。
<知識>で、稲以外は秋の七草であることに気付く。
また、稲は花の状態である。

花瓶から稲を抜き、花瓶を覗くと鍵が入っていることに気付く。
他の花瓶に手を入れると、鋭い痛みが走る。手を引き抜けば指先に何かが刺さったような痕と共に出血しているだろう。(0/1)
この鍵をエレベーターの床の鍵穴に差し、回せばエレベーターが再び可動する。


<三十二階の双子の扉>
次に止まるのは三十二階。エレベーターも再び停止する。
ここから狩りたてる恐怖が探索を始める。20%の確率で遭遇する。エレベーターに逃げ込むと悔しそうに消える。
また、家具に隠れたりしたなら目星25%で探す。
エレベーターから降りると開いた部屋だ。正面に扉が二つある。部屋の中央にはソファがひとつあり、少女が腰かけている。
「右は狩人のこと。左は獲物のこと」と言ってふっと消え去ってしまう。(0/1)

右の扉
本棚だらけである。<図書館><目星>で本、日記を見つける。

○日記 目星
誰のものかははっきりしない。「つまらない」という単語が狂気的なほど立て並ぶ。(0/1)
<図書館>で、「狩人の道具は生きている」という文を見つけることが出来る。
<目星>で、日記の終わりの方のページがくり抜かれ、鍵が収まっていることに気付く。
この鍵を床穴に差すことで再び上層へと移動可能。

○本 「狩りの道具」 図書館
「この塔には道具が用意されている。あなたが狩人なら使ってやるべきだ。
もっと上層まで登る必要があるが、それを使えば決して失敗はないだろう。」
何故かエレベーターで見たような蛇や、変哲のないベル、そして筆の挿絵がある。


左の扉
コンピューターが一台だけある。電源は入っていて、探索者が確認しようと触れると自動的にテキストが開く。

○テキスト
塔には庭があるけれど、そこはどこにも繋がっちゃいない。
迷い込んだのは狩人と獲物の白うさぎ。
塔のご主人さまは、そのうさぎを狩ってしまいたい。
狩人に道具を貸すことにしたけれど、
道具は言うことを聞いてくれないだろうから、
ご主人さまは魔法を使う。
満足させたなら、獲物を狩れたなら、
きっときっと、かこんでくれる。

デスクトップにはゴミ箱ぐらいのものである。中身はテキストで埋まっていて、内容は同じようなものだが言い回しが少し違っていたり、
単語が足りなかったりしているだろう。全て確認する、若い順から確認するという行動をした場合、<アイデア>。
成功で「最初のテキストが、塔の夢の話が噂、話題になった日付だ」と思い至る(0/1d3)
冒頭で思い出せていない探索者は同時に思い出してしまうだろう。

両方探索し終えると、中央のソファに再び少女が現れる。ただ笑って、「今日も元気だわ」と呟くだけだ。日記のことなどを訊いてもはぐらかされる。


<四十二階の白い影>
床の鍵穴が閉じる。必要がなくなったためだ。
エレベーターは可動しているため、この階をスキップすることも可能。全員が一度降りて、再び全員が搭乗すると上へ動く。
エレベーターの扉が開いた時点で<目星>。廊下の曲がり角に消えて行く白い姿が見える。
追いかけて行くと、曲がり角の先に扉がある。ノックしても<聞き耳>しても反応はないし、なにも聞こえない。
扉を開くと小さな物置程度の部屋が広がる。暗い為目星の場合は-15。物置の為、何か武器等が欲しい場合は目星させる。もし普段から所持しているような武器などがあればそれを出す。
入った瞬間、一人一人に、白い毛皮の赤目のうさぎが、
「帰れ帰れこっちにくるなくるんじゃないくるんじゃないくるんじゃないおまえなんかおまえなんかおまえなんかしにたくないしにたくない」と狂い叫ぶ。そんな幻覚を見る。(1/1d3)
部屋の中心に手帳が落ちているが、誰もいない。<目星>成功者は少なからず驚くことだろう。

○手帳
「私は気付いた。白い意味を。私はどうすれば生きれるだろう」


<暗闇に向かう七十一階>
エレベーターの外に<目星>すると、白ばかりが広がる空を何か長い影が通り抜ける。それがところどこで見てきた蛇だと気づいてしまう。(1/1d3+1)
次に扉が開くと広いホールだ。中央に蛇の銅像があり、その前に白髪の少年がいるが、こちらに気付くとすぐ消えてしまう。
ホールの反対側に乗って来たエレベーターと同じタイプのものがある。搭乗した時点ですぐ可動するが、途中大きな揺れに襲われる。
<聞き耳>で翼の羽ばたき、大きな物がしなるような風の切る音が聞こえ、銅像の蛇が追ってきているのではないかと思うだろう。(0/1)


<八十九階の厄を払って>
暗いが、声などを出して確認すれば、相当広いと分かるだろう。
エレベーターの明かりは真っ直ぐ部屋に差し込み、その先には若いのに真っ白な髪の少年がいる。
「こんにちは、狩られる者」 少年は気持ちが悪い程の笑顔だ。
<目星>-10で甲冑と蝋燭が交互に等間隔で円形の部屋に並べられていることに気付くだろう。
「この塔はどうだろう。登った果てに帰り道があると思うか?ないだろう!!!?」
エレベーター出てすぐにマッチ箱が落ちている。もし蝋燭に火を付けると言う行為をするなら少年は特に止める様子はないが、
狩り立てる恐怖の不意打ちが来るだろう。その場合は<幸運><回避>で判定する。
灯すたびに部屋が照らされる(1d10で全て灯すまでのターン数、出た出目が上限のダイスでマイナス補正終了までのターン数)。
全てを灯すころにははっきりと見えるだろう。少年の背後に、身体をしならせて、室内のせいで背の翼を持て余す蛇がいることに。その後ろにエレベーターがあることに。
戦闘に入る。戦闘は反対側のエレベーターに全員が搭乗するまで続く。

白髪の少年 HP13 MP14 POW14 DEX10 装甲3(対物理のみ)
グレートソード50% 1d6 回避50%

広いホールであるため、回りこむことができる。DEX対抗。また甲冑を倒す(STR:SIZ対抗。SIZ12)、
蝋燭を使うなどという宣言があればDEX対抗にそれ相応の補正をかけてもよい。
ここで死亡すればロストである。

全員が搭乗すると、エレベーターはただちに可動し、狩り立てる恐怖の尾を防ぐだろう。
「どうせ狩られてしまうならさっさと終わってしまおう?」と、少年は見送る。
こちらのエレベーターに<目星>をすると、林檎と筆の彫刻が施されているだろう。


<九十五階の主の部屋は>
広い部屋だ。赤いふんわりとした絨毯にたくさんのぬいぐるみが床や棚に転がっている。
円形で、奥には天蓋付きのベッドがある。他に本棚やドレッサーがあり、テーブルの上に封筒が置いてある。

○封筒
95Fと書かれた白い封筒。二つ折りの紙が入っていて、
「筆はドレッサー、林檎は本に埋もれて。ベルはお花に。使い方は本棚に」と書かれている。

ドレッサーを<目星>で引き出しの奥の方に一本の筆が、白い絵の具がついた状態で見つかる。不思議と乾く気配がない。(0/1)
本棚を<目星><図書館>で一冊の本が見つかる。表紙には「使い方」とだけ書かれている。

○「使い方」
白ラインを引いて、鳴らすだけ。道具が来てくれる。話を聞いてくれる。ラインは新しい方が強い。

ぬいぐるみに<目星>をすると、なんとなく、探索者に似たようなものがあることに気付くだろう。(0/1)
エレベーターに戻ると可動して、上がっていく。


<九十八からは>
エントランスのような形状をしている。昇り階段があり、上には扉が見える。踊り場に花束が一束落ちている。
エレベーターから降りると、上の扉を跳ね飛ばすように狩り立てる恐怖が現れる。
花束を取るためにはDEX*5(現れる前から取りに行くと宣言していた場合、+1で判定)。
無事手にしたとしても、一回は<回避>で攻撃を避けねばならないだろう。
花束の中を探し回れば、小さな取っ手付きのベルが出てくる。林檎が彫刻されていて、すでにラインが一本引かれている。
<考古学><歴史><芸術>で、「知恵の実」を模したものと思い至るかもしれない。
ベルに筆を付けた時点で、どうも狩人の陰にいたらしい白髪の男が逃げて、扉に駆け込む音が聞こえるだろう。
狩人だけ残るだろうが、攻撃される前にもう一本ラインを引いたベルを鳴らしてしまえばいい。
大人しくなり、特に鳴らした者の後を追いかけて回る。名前をつけてもいいかもしれない。
もし鳴らさずに逃げる場合はDEX対抗だろう。


<九十九階の図書館>
エントランスの上の扉をくぐれば、本棚が立て並んでいる。狩人が身を滑らせて通れる程度には通路に余裕がある。
<目星><図書館><オカルト>で、それぞれ本が見つかる。奥に階段、その上に扉がある。

<目星>:ファイリングされたルーズリーフ
「狩られる側ではない。狩る側だったのだ。この塔を出る為には他人の血がいるのだ。
狩人たる蛇に血を飲ませれば、満足するのだそうかなら百階のあれを殺せばいいあんな私に気づきもしない住民などいくらころしたところで損害などはない!!」(0/1)

<図書館>:小さな本
「道具を仲間にしたら さあ狩りをしよう。
生き物は逃げ回るものを 赤い血の持ち主を 白うさぎはきっと美味しいの。
山菜は後回しに メインを取りに行こう。
もうお腹がすいたでしょう」

<オカルト>:詩篇
付箋が貼られていて、開けば「かごめかごめ」が書かれている。
また、ラストページには、「林檎は無を有にして 全てのものを導くの」という一文が添えられている。

階段を上ろうとすると、本棚が音を立てて崩れる。<目星>をすれば、床に山積みになった本たちの中に、赤い林檎が見えることだろう。


<草原はエデンかヘルか>
※もし戦闘時に兎が殺されてしまった場合、この草原の人々が臥しているところに倒れている。
扉を開けば、鼻孔をくすぐった草の匂い。ふんわりとした風が探索者たちの頬を撫でる。
淡い靄がかかる赤い空、遠くに連なる山々は青い。足元は野草が覆い、木々が風で音を作っている。
沢山の人々が走り回っていたり、木の根本に腰掛けていたり、山へ向かっていたり、好きにしている。
話しかけても反応はなく、そもそもこちらを認識しているようには思えないだろう。
<目星>で目に光がないこと、<心理学>で子供のような単純無垢に「遊ぶ」という一点を思っていること、
<医学>で誰もが入院しなければならないような細さであることに気付く。狩人も気にする様子はなくただ自由に振る舞っている。
また、<精神分析>で誰もが狂っていると察してしまう。(0/1)
少し歩いて行けば、そこらに人が倒れているのが目に付き始めるだろう。
確認すれば骨が浮き出るほど痩せ細り、死んでいる。(1/1d3) <医学>で餓死だと判断がつくだろう。
少し歩いたところで<目星>。草むらに白髪の少年が隠れるように息を顰めているのに気付く。きっとそれはうさぎのようだと思うだろう。
狩人に命じれば、道具の狩人は速やかにそのうさぎを狩ってくる。赤い血をぼたぼたと零すそれをくわえて、ベルを鳴らした主に首を垂れるだろう。
するとベルがどろりと溶けだして、野草の葉にぼとりと落ちて行く。(0/1、所持者は0/1d3、生々しい死体を見たことにより1/1d3+1)
ベルが溶けきったのを確認すると、狩人は山へ翼をはためかせて消えていくだろう。
狩人を連れていない場合は、自力で狩らねばならない。つまり殺さねばならない。(1/1d6)
それを呆然と見送れば、どこからか歌声が響いてくる。少女の声だと、ふと思う。

「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる」

出身の差異などで歌詞に違和感はあるかもしれないが、たしかにそれは「かごめかごめ」である。
林檎を所持していた場合、そこらを自由に動いていた人々がふと動きを止め始める。

「夜明けの晩に 鶴と亀が統べった」

遠くに空を翔ける鳥のようなものが見えたと思えば、動きを止めた人々が立ち上がって空を見上げる。
手にした林檎を見れば、少しずつ光の粒になって霧散して行くことに気付くだろう。

「後ろの正面だあれ?」

まるで世界が時を止めたかのように無音の中に響いた少女の声に吊られるように、探索者は皆振りむくだろう。
次に耳に入って来るのは車が走り去る音、人々が歩いて行く音。見覚えのあるコンクリートジャングルが視界一杯に広がるだろう。
ふと歩道の信号が赤から青にかわり、「かごめかごめ」のメロディが流れてくるだろう。
傍らの標識。
それには、「正面通り」と書かれていた。




<生還に関して>
生還:1d8 全員生還で+1
人々を狩らなかった:1d6
林檎を持って百階に到達した:1d3


林檎を持って百階に辿りついた場合、探索者が帰還した次の日から、今までの行方不明者が次々と生還しているというニュースが1か月は続くことだろう。
まだ帰ってきていない人の写真に、どことなく見覚えを感じ、少しばかり、背筋に這い上がる悪寒に身を震わせることにはなってしまうだろうが。

もし正面通りで背後を振りかえれば、大きな古ぼけている鳥居がぽつんと、茂る木々に隠れるように建っていることだろう。

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