ChatGPT用のキャラクターになりきりって回答してもらうための命令文をまとめたWikiです。

Custom instructionsについての簡単な解説をまとめます。
記述内容はキャラクターなりきりを行うことが前提です。真面目な解説は他所で調べてください。

概要

Custom instructionsはセッションの事前設定のようなものである。
セッション内における会話内容の傾向を決めることが出来る。
簡単に言えば、セッション内で永続的に効果を発揮するプロンプトである。
今まではキャラクターなりきりをさせるにあたって初期プロンプトを作り、会話を重ねてChatGPTが設定を忘れてしまった場合は教え直すか、新規セッションを立てる必要があった。
しかし、Custom instructionsに記述した内容はセッション内で常に参照されるので、重要な情報や設定を事前に入力しておけばそれを忘れることはほぼ無くなる。*1
GPT-4の制限も緩和されたため、なりきりの質と利便性はかなり向上した。しかしGPT-4の質そのものは下がっているというのが定説だが
Custom instructionsはGPT-3.5でも使えるのが嬉しいところ。

以下の手順で利用可能
Settings→Beta features→Custom instructionsを有効化
メニューにCustom instructionsが表示されるようになるので、ここに設定を入力することになる。

キャラなりきりにどう使えば良いのか?

簡単な例はこちら
口調等のどうしても忘れて欲しくない固定設定をCustom Instructionsに入れておけば良い。
Custom Instructionsとなりきりプロンプトの併用は可能。通常のプロンプトに比べると規制が厳しいのでJBはプロンプトの方が融通が利くかもしれない。
情報量が多すぎると記憶力が下がるという報告が多くあるので、Custom Instructionsには最低限の設定で良いかと思われる。
例えばユーザーやキャラの名前等の会話中で頻出して忘れにくい設定はわざわざCustom Instructionsに入れなくても良いだろう。
制限が1枠1500文字なので文字数の面では日本語有利。しかし最初から収まり切る文章量なら今まで通り英語でトークン数を節約しても良いだろう。

使用する場合の注意点

Custom instructionsはキャラなりきりにおいて非常に強力だが、注意点もいくつかある。
  • 設定の変化に対応できない
たとえば会話を進めるうちにキャラクターとの関係が友達→恋人と変わっていったとする。
"Userと◯◯は友人関係です"と最初に設定してしまった場合、Custom instructionsの設定を優先してしまう可能性がある。
また服装を指定した場合、途中で着替えてもCustom instructionsを優先して服がいつの間にか元に戻ってしまうなども起こる。
  • 一部仕様が不明瞭
まだ実装されたばかりの機能であるため、ユーザーが知ることの出来る仕様が明確でない部分がある。
たとえばGPT-3.5は4096トークンが記憶の限界と言われているが、Custom instructionsの設定が常にこの記憶量を専有するのか、あるいは別枠なのかはまだわからない。
会話の記憶力が落ちているという報告がよく見られるため、確定では無いが記憶量を消費している可能性は高い。
  • 一部プロンプトを通すことができない
いわゆるJB系のプロンプトなど、警告が表示される内容は保存ができない。
通常の初期プロンプトならば警告が表示されてもとりあえず送信は出来るが、Custom instructionsは規約に抵触しない健全な内容でなければいけない。
どうしても通したい場合は表現を工夫する必要がある。
  • 過去の設定をコピペできない
一部設定を流用したり、過去のものと同じ設定で新セッションを立てたいときに不便。
画面上部のiマークから確認は出来るが、なぜかコピーはできなくなっている。
一度作った設定は別で保存しておくべき。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます

メンバー募集!