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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

基本情報

【元ネタ】史実 フランス
【CLASS】アサシン
【真名】フィリップ4世
【異名・別名・表記揺れ】フェリペ1世
【性別】男性
【身長・体重】170cm・61kg
【外見・容姿】陰気な顔立ち。美しいワシミミズクを思わせる王。
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型 王
【ステータス】筋力D 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具A

【クラス別スキル】

気配遮断:C+

 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 自らが攻撃行動に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。ただし、毒を忍ばせる場合はこの限りではない。

【固有スキル】

信仰の加護:E-

 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。自己の精神・肉体の絶対性――なのだがフィリップ4世はほとんど効果を発揮できない。
 フランス王こそが“普遍的な宗教観”の守護者であり最も敬虔な信徒である、という確信が死因となった聖獣の存在の為に揺らいでいるからだ。
 あれがモレーの恨みが生んだモノならばいい。だが主が己の罪を裁くために遣わされた御使いだったならば……

伝承改竄:A

 テンプル騎士団を冤罪によって壊滅させ、彼らに異端の汚名を付与した事から得たスキル。
 対象を『無辜の怪物』とするもの、とも言い換えられる。
 対象が持つ歴史・精神性に悪性情報を付け加え、能力の増減やスキルの習得・消去などの効果をもたらす。
 あくまで本来存在しない要素を付け加えるスキルであって、対象の来歴を自由自在に改竄できるわけではない。

黄金律(凶):B

 教会を含めフランス全土に対する課税を実施した事からフランスという国家の持つ富を自由に使用できる。正確に言うならそういう性質の金運に恵まれる。
 当然だがフランスが存在しない時代においては効果を発揮できない。

ロイヤルタッチ:B

 フランス王家の聖性に由来する治癒能力。王権の神聖による瘰癧治療がスキル化したもの。
 自らが触れた者のHPを回復させ、肉体的なバッドステータスを解除できる。

【宝具】

神の法廷への導き手デュー・ヴァンジェ

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:10人
 光り輝く十字架を頭につけた鹿。罪の暴き手たる聖獣を召喚する。
 この聖獣を目にした者は(フィリップ4世自身も含め)神通力による呪縛を受ける。
 その呪力は“普遍的な宗教観”における罪業が深いほどに高まり、一定量を超えると呪殺の域となる。
 フィリップ4世はすでに呪殺に至るほどの罪業を背負ってしまっている為、自滅に繋がりかねない危険な宝具でもある。

 ――伝説に曰く。
 財産目当てにテンプル騎士団を謀殺したフィリップ4世は、森で狩りをしている時にこの鹿を目撃し、体が麻痺して落馬した。
 そして、その数日後に死去したという。

聖座は王の隷下にありバビロン・オブ・ウェスト

ランク:E〜A 種別:対信仰宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
 アヴィニョン捕囚によって教皇庁を事実上支配下においた逸話。およびアヴィニョンに与えられた西方のバビロンとの蔑称から。
 他者が“普遍的な宗教観”の信仰に由来する神秘を有する場合、その尽くを支配下に置く。
 つまり、その効果の発動の是非、および効果の対象の選択を、フィリップ四世が握る事となる。
 ただし隷下においた神秘のランクは1ランク低下する。
 この宝具による支配に対抗するには、神性ないしそれに準ずるスキルが必要となる。

【解説】

 フランス王国カペー朝の第十一代の王。美貌の持ち主で端麗王(ル・ベル)とも呼ばれる。

 フィリップ4世の時代、西欧社会は激変を迎えつつあった。
 十字軍の失敗が明らかとなった事で、その主導者であったローマ教皇と教皇庁の権威は失墜。
 合わせて神聖ローマ皇帝の権威も低下し、“普遍的な宗教観”に基づく社会体制は脆弱化しつつあった。

 この機を逃さずフィリップ4世は行動を開始。
 聖職者以外の法曹家を積極的に採用して国家体制の集権化を進めると共に
 フランドルの富を支配下に置かんと試みて、封建体制上の臣下であるはずのフランドル伯とも軍事的衝突を起こし
 フランドル伯と緊密な関係にあった英国とも敵対。
 さらに戦費を賄う為に教会も含めた全国的な課税を実施した結果、ローマ教会とも激しく対立する事となった。

 フィリップ4世はフランスの国民意識を扇動する事で、ローマ教皇らの唱える汎ヨーロッパ的な価値観に相対する。
 これに激怒した当時の教皇ボニファティウス8世はフィリップ4世を破門するが
 十字軍の失敗で権威を失墜させたローマ教会にかつての権威は残っておらず、破門の効果は限定的なものに留まった。
 それどころかフィリップ4世の腹心であるギヨーム・ド・ノガレが教皇を襲撃、捕縛する「アナーニ事件」が起こった事で
 教皇の権威の失墜と王権の伸長が衆目にも明らかとなった。

 ボニファティウス8世の没後、フィリップ4世は自らの息のかかった教皇、枢機卿を教皇庁に次々と送り込み
 ついには教皇庁をフランス領内のアヴィニョンに移すにまで至る。
 さらに教皇庁の権限を利用してテンプル騎士団の罪状を捏造。彼らを異端と認定し構成員を処刑した。
 この暴挙の目的はテンプル騎士団から借り入れていた借金の帳消しと、彼らが持つ金融力の強奪にあったとされる。
 
 その後、フィリップ4世は狩りの最中、脳梗塞を起こして死去し、カペー朝も相次ぐ不幸の末に断絶した。
 人々はこれを冤罪で処刑されたモレーの呪いによるものだと噂したという。

【人物像】

 寡黙、冷淡、秘密主義。結果が出るなら過程は問わないというスタンス。
 悪辣な手段も厭わないが、根底には“普遍的な宗教観”の守護者としての矜持がある。
 つまり彼が求める結果とは、即物的な利益や利己的なものではなく“普遍的な宗教観”の圏内の守護に繋がるもの。
 独善的な利他性、キリスト教圏に限定した功利主義と言い換えてもいい。

 生前は権威を失った教皇に代わって“普遍的な宗教観”に属する文明・世界の守護者とならんと志した。
 理想の為には如何なる手段をも用いたのも
 フランス王こそが最も敬虔な信徒であり、信仰の守り手となる相応しい唯一の存在である、という確信あればこそであった。
 しかし、英霊となってからは――己の最期が神罰かもしれないという疑いが故に――その確信が薄れ、些か腰が重くなっている。

 ただし、寡黙な秘密主義者でもある事から、他者に自身の迷いを吐露する事はない。 
 秘密主義者でもある彼が人間らしい感情を見せるのは死別した妻や尊敬する祖父。あるいは彼が信仰する主に対してのみであろう。

 長期的な目標を設定し、それを達成するために辛抱強く働く。
 ただし、英霊となった後は先述した腰の重さから些か臨機応変さに欠け、機を逸する事もある。
 逆に言えば彼が“普遍的な宗教観”に基づく世界の守護者としての自認を取り戻した時、その欠点は解消されるだろう。
 ……生前と同様の独善性を発揮するようになる、という事でもあるが。

 イメージカラー:青金
 特技:奸計
 好きなもの:静寂
 苦手なもの:神罰
 天敵:ジャック・ド・モレー
 願い:聖地の奪回。(個人としてはあの鹿が主の御使いだったのかどうかを知りたいが、王としての願いを優先する)

【一人称】私 【二人称】貴殿、貴公【三人称】貴殿ら、貴公ら

台詞例

「私こそが信仰の守り手……何者であろうとこの志を阻ませはせぬ……」

「主よ……貴方は私の行いをどう思し召されているのですか……?」

「静寂は……主への祈りを、より純粋なものとする……」

「フランスの富は……畢竟、フランス王が所有し、貸し与えているもの……金貸しの私有するところではない……」

「正しき道を歩んで破滅する……その陶酔は聖者には許されようが……王たる者には許されぬ……志あらば……尚の事だ……」

【因縁キャラ】

ジャック・ド・モレー:生前、奸計に掛けた相手。
必要だと判断したから行ったことだが、恨まれ、復讐されるのもまた当然と受け入れている。
ただし借金を返す気はまったくない。

ジャンヌ・ダルク:妻と同じ名を持つフランス縁の英霊。
ほとんど関係はないのだが、なんとなしに心配りを見せる。

カール大帝 シャルルマーニュ:偉大な先達。その志に置いても似通うところがある。
(状況によりけりだが)フィリップ4世が膝を屈する事も厭わない数少ない相手。

キリスト教系の文化圏出身の英霊:自らが守護すべき対象と見なす。
ただし個々の命や尊厳を守る、という形ではなく、全体の総量で物事を図る為、必要とあらば奸計で命や尊厳を奪う事もある。

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